ルーラーシップは初年度産駒からキセキを輩出してG1奪取を果たした。初G1制覇が菊花賞というのはダンスインザダークと同じ。
強いスタミナを伝える種牡馬が相手の繁殖牝馬へスピードを求めるのは常のこと。ダンスインザダークは母のNasrullahに頼むところが大きく、中距離馬の輩出には絶対条件であった。
ルーラーシップの方は自身がNasrullah過多の配合であり、また血に偏りがある。なので相手と自身のスタミナを繋げながら、自身の持たぬ血統・・・異系による助けを求めた。「Ribot×Princequillo」をMiesqueへ流し、Royal Chager系により配合を締める、というのが常套手段。
またバロクサイド≒ネヴァービートによって前受けの過激さをオンとする仕組みもサンリヴァルから発見された。これはショウナンカンプ的な発想であって、リマンドの働きも見逃せない好循環だ。(様々を省いた上に極端を言えばステマ配合的である)
リリーノーブルもNever Say Die(ネヴァービートの父)を抱える血統で、Umidwarの関わりを持つことからサンリヴァルと共通するところもあるが、ノーザンテーストクロスからして根っこが違う。(加えてノーザンテースト≒Vice Regent)
ということで色々と面倒なこととなっているルーラーシップ配合であるが、はい、注目。先生っぽい感じの新用語を発表します。「キロフリート」です。
キングカメハメハはNeriad(Kingmamboの4代母)とMilian Mill(Mill Reefの母)が「Princequillo×Count Fleet」の配合で、活躍する産駒にはこの組み合わせの累積が見られます。
頻繁に見られるのがPrince John。AllegedやRiverman、フレンチデピュティ持ちがこの血統を介して「キロフリート」を持ちます。
ちょっと違うところではマルゼンスキー。この2代母Quillが「キロフリート」であります。
キセキ(Prince John)
ダンビュライト(Prince John)
リリーノーブル(Prince John)
サンリヴァル(なし)
レジェンドセラー(マルゼンスキー)
アディラート(Prince John)
ダノンディスタンス(Prince John)
ムイトオブリガード(なし)
インヘリットデール(なし)
ホウオウドリーム(なし)
スペリオルシチー(Prince John)
タガノグルナ(Prince John)
ブルークランズ(なし)
パイオニアバイオ(Prince John)
テトラドラクマ(Prince John)
プリンセスルーラー(Prince John)
ドミナートゥス(Millcent)
ヒシマサル=グランディオーズ(なし)
クラークキー(なし)
Prince Johnは好成績。ルーラーシップ×Prince Johnってだけで勝ち上がり率は格段に跳ね上がることかと。これはSanta Quilla(Kingmamboの3代母)がSanctus産駒であり、ここからHonoraを引くためかと考えられる。(Prince JohnはHonora直牝系)
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