砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

菊花賞攻略の鍵

菊花賞は長距離戦だけれども長距離馬としての素質で押し切るには難しい条件でもある。この段階で完璧に仕上がっているステイヤーはそういないわけで、例外らしい例外は世界を制した名ステイヤーであるデルタブルースくらいなもの。

春天二連覇のフェノーメノでさえゴールドシップに敗れたのだ。中距離~中長距離としてどれほど秀でているかが、一つの鍵といえるだろう。

フェノーメノ菊花賞未出走で秋天へ向かっている、との指摘を受け修正します。)

もう一つの鍵は、単純に適性だ。「強い馬が勝つ」は昔から変わらないとして、京都を上手に攻略する馬もまた馬券圏内に滑り込んでくる。サトノダイヤモンドキタサンブラックオルフェーヴルらのヒモにはエアスピネルリアルスティールトーセンラーなどマイル傾向の千八馬がある。

意外と言えば意外である。彼らはMr. Prospector×Special×Bold Rulerで立ち回った馬なのだ。

その実績の通りに短距離志向の表現であって、心肺能力に関わる強さを感じさせない血統で、そういう組み合わせだ。

「隠れたステイヤーを探せ!」という穴馬探しが廃れたわけじゃないが、現代血統においては「菊花賞適性を持つ千八馬を探せ!」という方が堅実かもしれない。勝ち切るのは難しいのでね。

[fin]