砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリ女につながるちょっとしたメルボルンC事情

メルボルンカップ出走馬の血統表はサラッと見るだけだったが、MiswakiKingmambo(Pasadoble)・AllegedRivermanMill Reefの多いこと。

フレミントン3200mに出走してこようなんて馬は大抵がNative Dancer×Hyperion×Pretty Polly増幅の中長距離馬で、Galileo全盛の現代中長距離世界においてはMiswakiの「Native Dancer×Buckpasser×Count Fleet×Princequillo」を増幅するしかない。

勝ち馬クロスカウンターは今どきに母父Kingmamboかとツッコミを入れたい配合。ここで「Princequillo×Count Fleet」「Ribot×Princequillo」「Northern Dancer×Hyperion×Fair Trial×Honora」を統括してしまうのがポイントで、同時に非La Troienneとしての役割も担っている。

血統的にはずいぶんと難しい3200mだ。日本競馬的に見るならばフィンシュ・ロストロポーヴィチ・サーチャールズロードを拾うくらいだったろう。

Wild Risk血脈によるBlue Larkspurのアウトだとか、Hail to Reasonによるスタミナの確保だとか、そういったことを要求していない。日本中長距離では圧倒的に優勢な組み合わせなのだけれども。(ディープ産駒やステゴ産駒のオーソドックスパターン)

フェノーメノをサドラー直系で作った様な配合で上位独占。これが今どきの長距離配合なのだね。

エリ女と繋がるのは冒頭の「Princequillo×Count Fleet」血脈の強さ。牝馬が2200mのスタミナと、平坦の切れをはじき出すには必要な要素だ。

例えばクイーンズリングの全弟がいたならば、メルボルンカップを勝ち負け出来るのだろうなぁ。

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