砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

血統論

Pretty Pollyに毒された僕たち私たちの血統論 マイルCS回顧

インを差した二頭で決着したが、外の流れ込みの方が優位の流れではあった。 それらが伸びなかった以上は時計の読み違いとしか言いようがない。例年通りならば流れ込む勢いのままに1分32秒前半の決着だったろう。ラップのままに一呼吸おいてロスなく立ち回っ…

僕らのカンパニー、変な血でいい馬を出す

ウインテンダネスは母父がマジックマイルズというヘンテコ異系のMr. Prospector直仔種牡馬で、イメージ通りの「ダート短距離」。 ただBMSに立っては芝優勢の戦績で、ウインテンダネスの前にいた代表産駒がフェスティヴタロー。覚えているよ。15年のエプソム…

フェイムゲームあれこれ

「ゴールドアクターとフェイムゲームの共通項とは」 「とは」と言い切れるのだが、説明するのはとっても難しい。直感的にそれはあると思っているだけだし・・・。 父母間Hail to Reasonクロスのフェイムゲームと、父Hail to Reason4×4・母非Hail to Reasonの…

逆説としての血統表現

「アルアインを見る その2」よりはみ出したことをちょいと書いておく。 主旨は「5代内クロスの対象となった血統Aよりも、それに近しい5代外クロス血統Bの方が表現へ関わりやすい」である。 例えばHaloを3本引く馬、Halo4×4×5はHaloらしい馬に出るだろう。姿…

ルーラーシップ配合はこの様に極めるのだ

ルーラーシップは初年度産駒からキセキを輩出してG1奪取を果たした。初G1制覇が菊花賞というのはダンスインザダークと同じ。 強いスタミナを伝える種牡馬が相手の繁殖牝馬へスピードを求めるのは常のこと。ダンスインザダークは母のNasrullahに頼むところが…

ディープインパクトは異系好き

ディープインパクトはNorthern Dancerとその直仔の強いクロスで成功している。 ジェンティルドンナ~Lyphard4×4かつNorthern Dancer5×4*5 サトノダイヤモンド~Northern Dancer5×5*5 ショウナンパンドラ~Northern Dancer5×5*5 ミッキーアイル~Northern Dan…

ダイワメジャー雑感

ダイワメジャーって産駒の代では「8分の1ノーザンテースト(Lady Angela3×2)」なので、これを自然と伝える様な配合で成功する可能性を見込むことも出来る。「8分の1Halo(Blue Larkspur4×4)」のキタサンブラックのように。 それは「母非Nearctic」によるも…

ジャスタウェイ仮説 ヴェロックスよりの

ヴェロックスが勝ち上がって話題となっている。 これはもうダノンプレミアム級は間違いないってくらいの動き方で、ジャスタウェイのトップ産駒が早々と出てしまったか。 新馬戦を勝っただけなので評価が定まるわけではない。それこそ死ぬまで分からないし、…

遠くは頼もしき

宝塚記念へ出走するワーザーの父TavistockはMontjeu直仔でNorthern Dancer3×6。Green Dancer経由で遠いNDクロスを誘発する形はキングカメハメハと同じ。 Nijinskyという血統はDanzigやSadler's Wellsほど流行っているわけではないが、存外生きる道が多い。多…

G1予想にて重視すること

この春の予想を見直すと後悔しかないが、皐月賞とダービーの本命ばかりは納得している。クラシックの本命はやはりこうあるべきだと思うのだ。 秋はもちろんのこと、来年になってもエポカドーロは堂々と走り続けるだろうし、その次のシーズンも第一線で活躍を…

ロードカナロア大作戦

・・・ここに来て転機が訪れた。 ステイゴールドはノーザンテーストへのニアリークロスを完璧に網羅する名馬であり、どんなに些細な脈絡でもニアリークロスへ落とし込んでしまう。その典型例が「ノーザンテースト≒Kelley's Day」であった。 もしかするとロー…

迷走のエイシンフラッシュ配合

エイシンフラッシュから一頭選びたいなぁ、とジャスタウェイから手を引いてから思った。 しかし、これからPOG向きの早熟を引き出すのは難しいだろう。ノヴェリストからもそれが理由で手を引きそうな気配。 ノヴェリストの非早熟っぷり 「4分の1ドイツ」でLit…

サンデーサイレンスクロスに対する拒否の念

ジャスタウェイから一頭選びたいなぁ~とPOGの候補を見ているのだが、サンデークロスがとっても多い。 未だ、拒否反応がある。しかしキングカメハメハへ対するMr. Prospectorクロスと代の遠近においては変わりがない。レイデオロの様な配合で成功する可能性…

オルフェーヴル黄金配合

今年の皐月賞は混迷を極めていた。 タイムフライヤー本命で固まったと思えば翻意して、ワグネリアンを探っても落ち着かず、エポカドーロに決めたのが土曜の日中。 「一番Specialな馬はなんだったろう?」 「キタノコマンドールの機動力は凄い」 「オウケンム…

Robertoの感動

Robertoは非常な馬群嫌いを伝える血統だ。しかし馬群から抜け出た時のパフォーマンスは圧倒的。 「こんなにお前は強かったのか!」と思わせるのがRobertoで、ゴールドシップもエピファネイアもマヤノトップガンもGiant's Causewayもナリタブライアンもグラス…

4分の1サンデーから超大物を輩出するには

スワーヴリチャードの完勝には驚いた。 俺はこの馬について、かなり大きく、過大とも思えたほどに評価していた。それを超えた時点で思考はストップ。駄目です。僕はもう戦ヴァル4の冬将軍と戦うべく、現実から逃れます。さようなら。ってくらいには驚いた。 …

8分の1サンデーの短距離傾向

サンデーが遠のく分だけ中距離の絶対性は薄れてスプリント適性は上向く。 しかしそれは「サンデーだからこその速さ」も薄れているわけで、「8分の1サンデー」だからスプリンターとして優れているということではない。サンデーを糧とした良質な速さをオンにし…

サンデーとは、Haloとは

サンデーの好配合とはMountain Flowerの増幅が最初の一歩で、その完成形はほとんどが中距離に出る。 例外はノーザンテーストを使用した場合だけで、これは「4分の1Lady Angela3×2」という強烈な主張が強い配合形。ステイゴールドはディクタスによる「4分の1…

4分の1サンデーサイレンス

サンデーサイレンスの血が遠のくほどに短距離配合は素晴らしさを増すわけであるが、それは日本競馬を支え続けたMountain Flowerという名Hyperion血脈が遠のくことと同じ。 かといってそれを増幅すれば中距離の道を行く。なのでサンデー持ちのスプリンターと…

Admirationの道 放棄のお知らせ

Admirationのアレコレは今年に入ってから熱中していた研究だった。しかし案の定というかいつもどおりというか、深すぎて未研究のところにまで話が及んでしまった。 以下は言い訳である。 「HavresacがAtalantaの一家ならば、WoodbineからRabelaisの攻略を行…

もうそろそろ非サラ系の競馬をすべきではないか

「その3」を書いている最中であるが、脱線ばかりで話が進まない。こっちで発散する。 北米牝系が非St. Simonとして非常に大きな役割を果たしたことは、間違いのない歴史的事実だ。大抵の血統本で書かれている様な信憑性のある話だ。 なぜ北米血統が欧州で重…

Admirationの道 その2

前回のまとめ+補足 英国「私達にはPretty PollyがありますからAdmirationはいりません」 英国「WoodbinehはSt. Serfを除き全てさしあげましょう」 英国「HyperionとDonatelloがいるのでね」 英国「君たちは余り物で頑張りたまへ」 英国「なんだったらPretty…

Admirationの道

前回のあらすじ Blue Larkspurまみれではダイナカールの成長力は頼られない。それなら別のところから成長力を補おう。そうだね、Pretty Pollyが頼れないならば、その母ちゃんであるAdmirationを頼ろうじゃないか。 まず最初に書いておきたいのは、それより僕…

Kingmambo≒エアデジャヴー

とりあえずこんな感じ・・・であるが、血統を知る人にとっては意図を感じるかもしれない。囲みの中とか結構強引だものねぇ。 これにあと付け足すとしたらLady Jororくらいなもんで、Bull Dog=Sir Gallahadは放置。NashuaのFlambetteと同じようにFlaresへ集…

ヒットザターゲット、ラストランへ。

俺が競馬を始めたのは2013年のヴィクトリアマイルで、馬券デビューは同年の日本ダービー。 VMでは「昨年の覇者がこの人気とか美味しいじゃん!」と分かりやすいビギナーズラックを迎えるはずだったが、車を修理に出していて馬券を買えなかった。満を持して迎…

不思議のルーラーシップへ推測を

現在進めている「ディープインパクト推論」は以下の様なものだ。 (a)Prince RoseとHyperionはUnbreakableにより紐づけされる。 (b)Princequilloの働きはMarco血脈とLady Angelaにより紐づけされる。 (c)Northern DancerはBlue Lakrspur血脈により異系を得る…

計り知れぬルーラーシップの出力

ルーラーシップはキセキの菊花賞制覇により重賞初制覇とG1初制覇。クラシックで好走を続けたダンビュライトも明け4歳でAJCCを楽勝して再びG1戦線へ名乗りを上げている。 そして先程クイーンカップをテトラドラクマが逃げ切った。1000m通過57.8秒というハイ…

Affirmedについて その1

今年の3歳馬にAffirmedの良い馬が揃っているので、これについて詳細に書こうと思う。 見るべきは母Won't Tell YouのSir Gallahad=Bull Dogの強い緊張と、それをFighting Fox=Gallanat Fox2×4に集約させているところ。そんで父Exclusive Naitveは非Sir Gall…

キタサンブラックに見るHalo

最近はTwitterをbotで回すのが楽しくあり、ふと思いついた小言なんかを登録して回している。 ブログに書くととち狂う様に書きまくるから自分でも読み返すのが面倒になるくらいだから、一言二言でまとめて勝手に回してくれるbotというのもなかなか便利だ。「…

オルフェーヴル黄金配合 HtR全クロス

8分の1サンデーでHtR全クロスというのはまぁ・・・基本線はND過多配合なのではないかと。Halo的な部分とMountain Flower的な部分がNDでオンになるので、それに対抗してLa Troienneを隠し味にHtRというかNothirdchanceをオンにしていこう、という。 それはラ…