砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ダノンバラード追跡



ダノンバラードのことをさっぱり知らないことに昨夜気づいた。

こいつってどういう感じで動くの?





といっても今回は初騎乗の川田だしノーマークでいい気もする。
でもフェノーメノのすぐ外の馬なわけだし展開の予想には必須だ。



パッと成績だけ見ると・・・
うん。好成績。もう2つくらい重賞とっててもいいんじゃない?て感じだ。

騎手がこれだけ代わり代わり乗っていながら安定した成績なのはスゴイ。
器用な馬なんだなぁ。

今回、阪神2200なわけだけど・・・距離的な不安はさほどないね。
前走が鳴尾記念だし他の馬の比べればアドバンテージがあるくらいだ。

だけどその鳴尾記念も3着・・・。



1着にトウケイヘイロー
3戦前に1600万下を勝って、続けてダービー卿Tを押し切って1着。
安田記念前哨戦の京王杯を2番人気に押されるも8着。
距離を延長して鳴尾記念2000m。それをまた押し切って1着、と。

京王杯は稍重の状態。
悪馬場の成績はさほど良くないし・・・
ていうかそのせいで出世が遅れた感もあるな。



2着がエクスペディションか。牡馬6。
小倉記念を勝っているけどスポ京都金杯を15着・・・。
小倉大賞典を16着・・・。とイイトコロ無し。

だけど鳴尾でガツンときやがった。なんだコイツ。
ホエールキャプチャがこんな感じだったなぁ(シミジミ






それにしても。


ダノンバラードは本当に幅の広い馬だ。

5番目くらいに付けて、最後の直線も5番目くらいの足で伸びていく。
また、7番目くらいに付けたと思えば2番目くらいの末脚を使う。
中団の後ろ、9番目くらいに来たら一番速く直線を駆けて行く。

なんというか・・・デジタルな感じ?
スタミナゲージとかありそう。


上の方で「器用」って書いたけどまさにそうなんだね。
「器用貧乏」って奴だ。


器用なのは分かる。何が貧乏なのだ、という話になるが
それは距離適正の問題だ。

どうも2000mあたりしか走れないようで
1800mの中山記念は悪くない形なのに6着に沈んでいる。

シルポートが大逃げで、ダノンバラードは4番手3番手に付けていい形。

シルポート以外はほとんど一つの馬群なので前にいるほうが有利の形。
ところが後ろから交わされてしまっている。


ゴールドシップ天皇賞春で敗れたときにこんな記事があった。

無酸素運動という点ではゴールドシップは強いが
 有酸素運動、速いペースで長い距離を走ると言った強さはあまりないのかもしれない」

スタミナの捉え方の違いでもあるし、スピードの違いでもある。

中山記念の敗れ方はそんな感じだ。
マイルの延長線上である1800mだから比較的速い。
しかもシルポートが逃げている。ペースは自然とそうなる。


ダノンバラードよりも前で、二番手でレースをしていたダイワファルコン
そのまま前に行って2着になっている。

ダイワファルコンと比較すればなんてことはない。
前3F、後3F。両方のタイムでダノンバラードは負けているのだから
有酸素運動のハイペースでは勝てなかったわけだ。


これはダノンバラード有酸素運動が弱点、てわけじゃない。
どこか突出した能力ってのがあればなんとかカバーできるだろう。
実際、ナカヤマナイトが勝っているのだからよく分かる。
コイツは冬だから元気だったし、一叩き目のレースはやたら強い。
実力が劣っていなければ多少のデメリットもなんのその、行ってきます!てわけよ。

結局は器用貧乏なのだから展開の不利にも負けないし、
距離さえ合っていれば幅広い競馬をしてくれる馬だ。

ただそれだけに、地力に劣ってしまうと覆すこともなく終えてしまう危険が


この馬が宝塚記念を勝つには・・・
広く、G1レースを勝つためには・・・

一線級の馬たちが大きな不利を受ける
、と言うようなメリットが必要。



展開がハマれば強い!という馬じゃないので穴を開けることもないだろう。
古馬戦線に入ってからはほぼ人気通りの競馬をしているしね。

唯一の例外はデータの揃っていない二歳、三歳の時期か。
ラジオNIKKEI杯で4番人気1着。皐月賞で8番人気3着。

皐月賞で3着なのだからダービーに行ってもよさそうなものだが・・・?
故障でもしたのかな?ググってみよう。


故障か。


だからOP戦で一叩きしてるんだな。なるほど。


てなわけで・・・


結構展開に流されて真ん中より少し前かな。
フェノーメノに主張されたら大人しく横に付けるでしょう。

ジェンティルドンナの前か後ろか。

⑤  ⑥   ③⑪ ① ⑦⑩
         ④⑧⑨ ②


って感じ?


[fin]