砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

宝塚記念終了orz

不器用・・・不器用なら仕方がない。

そう思って買ったのは不器用なゴールドシップ

不器用な牡馬を信じてみよう、と。

だから買いました。

三連複。

今にして思えば・・・


今にして思えば何故フェノーメノにこだわったのだろう。

ナカヤマフェスタと同血統だからなんだって言うんだ。

全弟なら分かるが直接的な血縁関係はないじゃないか。

(いや同じステイゴールド産駒だよ)

なんだよ。義理の妹に毛が生えたくらいの血縁関係だ。

畜生・・・。やっぱ関東馬は駄目なんだよorz

そんでよ。なんでだ。

なんでダノンバラードが来たんだorz

もうなんなんだよ。お前どうしたんだよ。

お前今年5戦目だろ。どうしてそんな力が残ってんだよ。

鳴尾であんな不甲斐ない競馬してなんで今回来れるんだ。

いや、俺がダノンを軽視しすぎたんだよな。わかってる。

でも聞いてほしい。

「安田で一杯食わされたダノン一族だとっ!?」

「このやろう。また来たら容赦しねぇぞ!」

というやり取りが俺の中であったんだ。

ダノンシャークにはやられたからもう一回は来ないだろう。

来るとしても買ったりするもんか!と。

ところが来たんだ。

Before:4番きた!4番だ!よしよしよしよしよし・・・

after:フェノーメノって3番だったのかorz

なんで馬券を買う時点で間違えなかったのか。

そんな勘違いをして帰ってきた。

俺はダノンバラードを「器用貧乏」と言った。

そしてゴールドシップを「不器用」と言った。

ね?

この対比にしてやられたぜ!

とも思わない。思えないんだ。

だって・・・ゴールドシップも器用な競馬したんだもん。

まさかの先行策

思わず手を打ったよね。「なるほど」。

それなら超長距離まくり大作戦は必要ない。

コーナー半ばから足を使えりゃ勝てる。

向こう正面半ばからまくり始めて、第4コーナーで全頭まくり終わってる、

それが理想だし今回はそれくらいしないと勝てない、と考えていた。

だから「不器用」て言葉がポンと出てきた時は頭がすごくスッキリしたんだ。

「不器用な馬か。そうか、それなら」って。

意味がわからないかもしれないけど勘とはそんなもんです。

それでアタマはゴールドシップって決めた。

でも俺は詰めの悪い男で、基本的に頭が悪いんだ。

2着以降をあやふやなまま決めてしまった。もっともっと深く考えるべきだった。

でも長い苦悩の日々が頭を固めてしまってそれ以上は無理だった。

どうしても「開き直り」「諦念」の境地に、悟りの境地に辿りつけなかった。

だから当たり障りないところを買ってしまった。それがフェノーメノだ。

ジェンティルドンナ2着or3着という苦悩の決断は正しかったが

フェノーメノには何も決断してやれなかった。

有耶無耶のまま2着予想にした。フェノーメノには思考が停止していたんだ。

ダノンバラードもそう。

「ダノンはくんな!」と予想以前に感情があった。

だからダノン不利のデータが入ると「ほらな!」と停止してしまう。

トーセンラーは大前提が覆ってしまった。

「2番手ならば残れる。阪神の短い直線ならば」

そういう予想があった。

ところがダノンバラードにその位置を取って代わられてしまった。

原因はジェンティルドンナ

ジェンティルドンナが押して押して押して一気に外からまくりかけた。

そのままダノンの横に並んでしまう。

この時点で顔を歪めざるを得ない。

展開の予想を幅広くやるべきだった、と。

ジェンティルドンナが前に動くことなんてわかりきったことだったのに

それを前提とした展開予想をしていなかった。

フェノーメノが前へ行かない、いや行けないのも予想外。

ルーラーシップの様なスタートを披露して後ろに下がってしまった。

これでダノンバラードの大きな枷が外れた。シルポートだけ追えばいい。

そうなりゃ有利なのは外よりは内。しかも外からジェンティが来た。

これで勝負の半分が決まっていたよ。

ゴールドシップの1着予想のネックは「外側」。

最後方から内を走るうちはいい。

しかしいずれはまくりに行く。大外を走る。

内の馬、ジェンティやフェノーに勝つには大きすぎる不利だった。

だがその不利が全てフェノーにのしかかることになった。

3強に唯一共通しているのは「差させない」競馬をすること。

競馬云々じゃなく、それだけの足を持っているということだ。

だから第4コーナーまでが全てだと。

今回、フェノーのスタート直後の位置は

      ① 

        ②

      ④

     ⑤ 

       ⑥ 

         ⑧

         ⑪   ⑨

            ⑩

  

スタートの時点で②番を巻き込み、跳ね返って外に。

大きくロスしている間に⑤番が内に締めながら前へ。④番追走。

上の状態はある程度持ち直して追い始めたころだ。

   ⑤  ④      ① ②   ⑨

      ⑪ ⑥  ③     ⑦

        ⑧  

           ⑩

それからこんな感じに

⑪番が押して押して前につけていって⑥番の前に行った。

③番は外に振って行くが⑩番が一気に前へ行くのが次。

コーナーに入る頃。

⑤…  ④  ①②   ⑨

     ⑪   ⑧⑦

       ⑩  ③

⑤番が大きく前へ逃げた。

⑩番は一気に⑧番をまくって4番手へ浮上。

③番はそれを追いかける形。

基本的にひとまとまりだ。

ここからの展開だが・・・(面倒くさくなった)

⑤番シルポートは大逃げ。最高の形で2番手をとった④番ダノンバラード

そこから離れて⑪番ジェンティルドンナ、すぐ外⑩番ゴールドシップ

その後ろに③番フェノーメノ

そして第4コーナーを回る。

⑤…    ④

         ⑪

          ⑩

               ③

この形で回るんだからたまらない。

大外を回ったフェノーメノが若干遅れる。

だがこの形はゴールドシップの・・・!

第4コーナー、回りながらうちからぶつけられるんだけど動じなかったね。

間に挟まれながらも強く強く前に行く姿は予想しなかった。

どこかの記事に

ジャガーメイルに被されてしまったが

 本来の走りならば被される前に抜けているはずだ」

とあったけれどまさにそれ。

この3強三つ巴の中いの一番に抜け出すこの姿こそゴールドシップ

天皇賞春に課された宿題を全て完璧にこなしたのだ。

しっかしダノンバラードもすんごい。(手のひら返し)

すんごい。すんごい。こりゃスゴイ。

だけどなんでこんなことになったんだ?

こんなことになるだなんて・・・どうして?

理由が分からん。どうしてこんなに走る。

お前が走ったからジェンティルドンナが3着に来たんだぞ。

お前が下がっていればジェンティはゴールドシップの後ろに付けたのに。

そうなっていればフェノーメノが前だったんだ。

しっかし・・・

ダノンバラードトーセンラーの位置を奪い取るという展開。

これは十分ありえたんだな。うん。

ただフェノーメノがスタートに失敗するのは全く想定外。

「どうなってもフェノーはジェンティの内側」と決めつけていただけに

これはとても痛い。

で、だいたい書きたいことは書いたかな。

あとは・・・

そうだ。

武豊の発言の意図について。

トーセンラーがすんなり前を譲ったし(それ以外に方法はないけど)

やっぱり挑発としての意味があったのかな?

それについては俺も結構考えたけど

なんだか心理戦というより陰謀論みたいで書かなかったんだよ。

そういう臭いがとれないままではあるけれど

今となっちゃちょっと違う印象なんだ。

だからちょいと足す。

まず挑発だとして・・・相手は誰だ。

フェノーだとしたら・・・

特に害はないよね。今回のようにスタートの出遅れがなければ。

前に行かれてもその後ろで十分だもの。

じゃあゴールドシップ

最後方に、という馬に行ってどうする。

となるとやっぱり大外のジェンティじゃないか、と。

実際、かなり足を使わされているじゃん?最後の一伸びが足りなくなった。

だけどトーセンラーはまるで勝ち目を失ったよね?それじゃ意味が無い。

俺にはジェンティを挑発することによってトーラーが得する部分が見えない。

※トーラー=トーセンラー。不思議な略し方ですよね。俺流です。

んー?フェノーメノが普通にスタートしていればダノンバラードは内に牽制入れたかな?

そうすりゃシルポートが道を開いてくれるか。

うーん・・・。

考えりゃ考えるほど・・・内に付けたら負けだな。

少なくとも3強はそう考えていたのかな?

外を回るデメリットよりも直線で前を塞がれる可能性を防ぎたい?

何よりもお互いに差されない馬だ。

第4コーナーを先に回ったもの勝ち。

いや、ほんとに。

ダノンの足がほんのちょっとでも鈍ってりゃ

フェノーメノが2着に入ってた。

ジェンティルドンナの前が塞がれてね。。。

仮に勝つつもりで挑発していたならば

トーセンラーは3強と同等の足を使うことが前提だっただろう。

そうじゃなけりゃ単純にジェンティを負かせようとしたんだ。間違いない。

・・・。

そっか。そもそも普通にやったら3強のいずれかが勝つんだよな。

トーセンラーは後ろから差すのは無理だ。とても届かない。実際に届いてないし。

一か八か前に行くしかなかったんだ。ダノンが実践して2着だしな。

仮にゴールドシップ天皇賞春と同程度の調子ならいち早く脱落してたし・・・、

その場合はジェンティが差してたかもしれないけど可能性は確かにあったんだな。

うーん。

あるいは武豊がジェンティをマークした?

ジェンティルドンナはそれほどのものか・・・!

そんな感じで締めよう。疲れた。もう3時間は書いてる。

[fin]