砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

約束の週末 スプリンターズステークス

原点に戻って500円賭けにすべきだ、ということです。


さて、今回のスプリンターズS。なんと3ヶ月ぶりのG1レース。

「なんと」もクソもないんだけどね。春の次は秋なんだよ。競馬のシーズン的に。

で、スプリンターズ。

こいつは結構極端なレースなんですね。はい。

1番人気の信頼性ってのは非常に高い。高人気馬はきっちり絡んでくる。

ところが荒れるとなればがっつり荒れる。09年~11年はきっちり丁寧に荒れ模様。

人気番で書くと

09年は6番-2番-8番。10年が10番-3番-7番。11年が3番-9番-7番。

高人気馬がきっちり絡んでくるのがポイントとなっているがそれ以外は穴馬が飛ぶ。

穴馬のオッズは10倍台から29倍台が基本だ。このパターンは。

「このパターン」以外に「超大穴」がある。極端の極端。

該当するのは06年、00年、94年。

人気番で書くと

94年が1番-5番-13番 00年が16番-1番-2番 06年が1番-10番-16番

94年のキョウエイキーマンが247.5倍、00年のダイタクヤマトが257.5倍、06年のタガノバスティーユが168.7倍。

ミレニアム以外は3着に来ているのでさほど問題ではないが

大穴を見事にあけた00年、ミレニアム・ザ・ダイタクヤマトが大問題だ。

ただ2着が固く収まっているため高配当にはならなかった模様。

(2000年には馬単、3連複、3連単の発売はなく、馬連が25700円で単勝が25750円の配当となっている)。

また2012年春の天皇賞と同じように逃げ残りでの1着。

2着のアグネスワールドに1馬身以上の差をつけ「穴馬の巧手」江田照男がゴールへ導いた。

ただダイタクヤマトはそんなに悪い馬ではないことを控えておきたい。

オープン戦を2番人気で勝っているし、高松宮記念にも出走している。

函館SSで2着に残り、セントウルSも7番人気7着。この流れで16番人気である。

今の競馬事情では考えられない有り様と言える。俺なら複勝一点買いするレベル。

スプリンターズSを制したあとも毎日スワンSを1着、マイルCSを4着、阪急杯1着と大暴れ。

高松宮記念は8着と凡走するがセントウルSを2着、連覇のかかったスプリンターズSを3着と好走した。

今と違って夏競馬がしょっぱいレベルだったから注目されなくても仕方ないか。

で、気を取り直して・・・。

言えることは「超低人気馬(オッズ100倍超)が走ると1番人気がきっちり走る」ってこと。

(といってもギリギリ信頼出来るのは06年くらいか。オッズの動きとか考えたら)

06年のタガノバスティーユってのはガチな一発屋だからね・・・。

(といってもファルコンSを獲ってる重賞ウィナーではある。)

NZTを4番人気6着、NHKマイルを8番人気8着、北九州記念を6番人気9着。

この馬が一気にG1を3着。こりゃびっくりでしょう。3歳馬だし・・・。

しかもこの3着以降は掲示板にすら乗らない始末。「フロック」ってやつですね。

なお、1番人気1着のテイクオーバーターゲットは逃げて1着。(しかも外国からの遠征馬)

2着のメイショウボーラーは芝ダート不問のスプリンター。フェブラリーSを勝利しているG1ウィナーだったりする。

根岸Sを7着、安田記念を14着、セントウルSを7着と芝は凡走していたがダートでは復調傾向だった。

10番人気が妥当かどうかは分からないが・・・もうちょい人気しててもいいんじゃ。

・・・とりあえず、この06年を契機に穴馬らしいのはパドトロワくらいしか来ていない。

(09年に154.1倍、16番人気のアイルラヴァゲインがクビ差で3着を逃して4着ってのもあるけど)

パドトロワと言えばリピーターだ。スプリンターズSのね。今年の出走するから・・・3年連続。

この馬はスプリンターズS2着以降も重賞を3勝してるから衰えているわけじゃないんだ。

しかし去年のスプリンターズSを凡走しているんだよなぁ・・・。

逃げ馬だから波が、波というか展開の不向きというか、そういうのがあるから好調を持続させるのは難しいんだろう。

そう考えると今年は狙い目かも、かもしれないねっ!?

しかし・・・11年のスプリンターズSはちょいと・・・データとして難しいかなぁ。

1番人気のロケットマン(外国からの遠征馬)へのマークがきつすぎる。テイエムオペラオーレベル。

パドトロワ安藤勝己の斜行はきついなぁ。

カレンチャン池添謙一も結構きっついえぐり方してるし。

福永のエーシンヴァーゴウも常にロケットマンの前を防いでる。でもコレは上手い。戦術の内。

とりあえず・・・ちょっとこの年の結果は参考外かなぁ、と。

てなわけで・・・11年を除く07年~12年を参考にするとヒモは10倍~29倍となる。

まぁ・・・オッズは俺にとって参考外なんだけども。(七夕賞で痛い目にあった)

七夕賞で痛い目~昼ごろに馬券買っておいたらオッズが大きく変動した。

 「馬名7文字、7枠、7番人気とかコレはもう運命!ラッキーバニラ、君に決めた!」

 ってやったら変動後の7番人気馬トレイルブレイザーが大疾走。

 マイネルラクリマの爆走を読んでいなかったので結果は変わらないが・・・。

 (7文字馬はタガノエルシコが走った)

うーん、もうちょいオカルトの方向を攻めてみるか。

ズバリ、「4番人気の行方」

パッと見、4番人気が馬券に絡んでないんだよね。

こいつは一体何をしているのか、と気になった。

2003年 テンシノキセキ 4番人気5着

2004年 ゴールデンキャスト 4番人気9着

2005年 プレシャスカフェ 4番人気8着

2006年 レザーク 4番人気7着

2007年 キングストレイル 4番人気4着

2008年 スズカフェニックス 4番人気4着

2009年 キンシャサノキセキ 4番人気12着

2010年 ビービーガルダン 4番人気10着

2011年 ラッキーナイン 4番人気5着

2012年 パドトロワ 4番人気8着

・・・

はい、ここ10年見事に着外。見事っ!

もちろん科学的な根拠がある、と俺は思っているので調べてみる。

テンシノキセキ 5歳牝馬

フェアリーSを勝ってる重賞馬。それから重賞勝ちからは遠ざかる・・・。

オープン戦を4勝しているにも関わらず。

そして念願の重賞勝ちがセントウルS。そしてそのままスプリンターズSへ・・・

それで4番人気5着か。上々だな。3着4着5着はクビ差みたいだしいいんじゃないの。

ゴールデンキャスト 4歳

おっ、こいつ・・・セントウルSで1着だ。そして本番4番人気11着。

年明けに条件戦を抜けて、重賞に挑戦。凡走。

オープン戦2度やって凡走。3ヶ月空けて夏から始動。条件走って2着。

その流れのままオープン戦を1着。次のオープン戦は8着。

賞金増えてセントウルに挑戦したら・・・ここで武豊が乗ってるんだな。で1着と。

うーん。これで本番11着なんだから順当じゃないかなぁ。1発あるかも!と期待したくなる成績だけどね。

プレシャスカフェ 4歳

3歳のときは・・・1000万下抜けてすぐにオープン戦。勝利。それが8月。

12月に重賞に挑戦してこれを獲ってる。2月の頭にまた重賞勝ち。2連勝。

流れのまま高松宮記念に。G1初挑戦ながらも1番人気に推される。これが3着。初G1と考えれば十分すぎる。

ただ続く京王杯で凡走。夏の函館SSも凡走。距離延長や夏負けなどの材料からの4番人気なんだろうけど・・・

結果はそれを大きく裏切る9着。大凡走。それ以降は鳴かず飛ばず掲示板にも・・・。

レザーク 6歳セン馬

遠征馬か。初めての遠征だし・・・。英国G12連勝してるのは立派だけども遠征だしね。

キングストレイル 5歳

うーん。京王杯2歳Sの2着から一気にセントライト記念に記録が飛ぶ・・・故障か?

そのセントライト記念を・・・勝つ。北村宏司!うぉぉぉお!休み明けなのにぃ!

続く天皇賞を16着。オープン戦→重賞→重賞と勝ち切れず。4着6着6着。

東風Sを2着して、続くダービー卿を2着。と思えばオープン戦を二度やって9着4着。

中1週で東京新聞杯走って11着。続いて東風Sを・・・今度は1着。

半年空いて京成杯AHを1着。そしてスプリンターズS!4番人気4着。

・・・十分すぎるじゃん。初めての1200mを、しかもG1を4着だよ。十二分じゃん。

スズカフェニックス 6歳

武豊のお手馬か。3歳の冬の入り頃、10月に条件戦抜け。前走は一足早く重賞走って4着。

2度目の重賞となる富士Sを1番人気で3着。ここからはずっと重賞だ。

スポ京都金杯幸英明騎乗で逃してる。また武豊に戻って東京新聞杯勝ち。

阪急杯を3着、高松宮記念を1着。G1制覇。安田記念を凡走。そのまま秋初戦をスプリンターズSにして・・・9着。2番人気だった。

マイルCSを3着、阪神カップ1着。年明けて阪急杯2着。連覇かかる高松宮記念を福永騎乗で3着。

京王杯SC武豊騎乗で3着。安田記念はやっぱり勝てない5着。

この年の秋初戦はセントウルS。これを1番人気ながら8着と沈む。

本番のスプリンターズSで4番人気。それが4着。

毎日スワンSを1番人気に押されるが4着とまた敗れて、最後のレースとなったマイルCSでは8着。

一花咲かせずに引退となった。

キンシャサノキセキ 6歳

3歳頃から結果を出し、アーリントンカップNHKマイルに出走している。

しかし勝ち切れない。冬にオープン入りしてマイルCSにチャレンジ。5番人気5着と好走した。

その後もやはり勝ち切れない。オープン戦を2度勝ち、セントウルSを3着と好走はしているが。

念願の重賞勝ちが5歳時の函館SS。前走は5番人気ながら2着と大好走した高松宮記念である。

勢いそのままにキーンランドカップを3着。これを叩きとしてスプリンターズSへ殴りこんだ。

2番人気2着。勝ち切れない競馬ではあるがG1競走を2連続2着と好成績を残した。

しかし次走のオーシャンSを10着と惨敗。高松宮記念も10着に沈んだ。

続くスプリンターズS。腐ってもG12着×2、と4番人気に推されるも12着。大きく期待を裏切った。

ところがそれからというものの高松宮記念を含む重賞を4連勝。

セントウルSは仙痛で取り消しとなったが本番のスプリンターズSでは3番人気2着。

マイルCSにも挑戦するがこれは13着と振るわなかった。

その後も阪神カップを制し、高松宮記念の叩きとなるオーシャンSを2着。

そして引退レースとなる本番でみごと1着。G1連覇の偉業を成した。

ビービーガルダン 6歳

条件戦勝ちあがりは遅かったが勝ち上がってすぐ、中1週でキーンランドカップを2着。

それを叩きとしてスプリンターズSを6番人気ながら3着。

続く京阪杯を1番人気に推されるが6着と凡走。ところが春に阪急杯を7番人気1着。GⅠ3着の実力を示した。

そして満を持して高松宮記念。しかし16着と惨敗。続くマイラーズCも8着と良い所なく春を終えた。

秋初戦はキーンランドカップ。これを2番人気1着と幸先良くスタートし、本番を2番人気2着と秋を締めくく・・・

らずにJBCスプリントへ出走。2番人気6着と散った。

春初戦は阪急杯。連覇とはいかず7着とまたも凡走。期待を裏切ったが続く高松宮記念をいい意味で裏切る6番人気2着。

穴党歓喜の瞬間である。

この年は夏の函館SSから始まり、1番人気2着とスタートが良かった。

例年通りキーンランドカップへ進むがこれを4着と惜敗。

本番のスプリンターズSでは4番人気。結果は10着。

その後も成績が振るわないまま1年経ち、キーンランドカップに出走。

これを6番人気2着。またも穴党歓喜。しかし本番は放馬して競走除外。

次走は阪神カップを予定していたが骨折が判明してそのまま引退となった。

ラッキーナイン 4歳セン馬

香港からの遠征組。当地でのG1競走を好成績で収め日本へ遠征してきた。

セントウルSに出走し、5番人気ながらも2着と勢いを感じさせる好走を見せた。

しかしそれが仇となったか、他の遠征馬のロケットマンと共に激しいマークを受け5着に沈む。

日本競馬の・・・一種の「熾烈さ」を見せられレースとなった。

パドトロワ 5歳

3歳馬時にはいいところを見せられず条件戦に明け暮れた。

4歳になり2戦目でオープン入り。その流れでオープン戦を勝利して函館SSに挑戦。

重賞初戦としては好成績の6着。中3週でオープン戦に出走してまた勝利。強さを見せる。

そしてまた中3週でキーンランドカップへ。これは3着と好走。結果を残す。

その流れでスプリンターズSへ出走。9番人気と不人気であったが2着。驚異的である。

この結果を受け香港スプリントへ遠征するがこれは14着。惨敗。

その後オープン戦を2度走って6着7着。函館SSも4着。結果が出ない。

実を結んだのは次走のアイビスSD。7番人気1着。続くキーンランドカップを1着。

満を持してスプリンターズSへ向かう。4番人気と重賞2連勝中のパドトロワには薄い期待ではあった。

果たしてそれは正しく、パドトロワは8着と凡走。続く京阪杯をも凡走。

年が明けるも主戦騎手の安藤勝己は引退。現在は勝浦正樹騎手が騎乗しているが果たして・・・?

なお、アイビスSDキーンランドカップを2連続大凡走している。その前の函館SSは穴をあけたが。

・・・あれ、こんな予定じゃなかったのに。

近年の傾向としては・・・

若い重賞実績馬が飛んでくる感じですかね。

07年のアイルラヴァゲイン

08年のビービーガルダン

09年のローレルゲレイロカノヤザクラ

10年のサンカルロ

11年のカレンチャンパドトロワエーシンヴァーゴウ

12年のロードカナロアドリームバレンチノ

今年の場合ハクサンムーンやフォーエバーマークが該当。

アウトクラトールは消し。

アドマイヤセプターも消し。分が悪い。

グランプリボスも消しても構わないはずだ。鉄砲で走らないでもないが安田からの直行は厳しい。

さらにサクラゴスペルが該当する。重賞勝ちを決めたし高松宮記念安田記念と好走している。

叩きが朱鷺Sとオープン戦なのが気になるが悪くないはず。

サドンストームはやや厳しい。

シルクフォーチュンも普通に考えて消しで構わない。

高松宮記念での着順はもう少し欲しいところだし、芝での実績がなさすぎる。

買うにしても復調している様子が伺えないのでは・・・。

スギノエンデバーも重賞を勝ちきれていないので消し。

去年こそ北九州記念を制しているがそれ以降勝ちがないのでは。

マイネルエテルネルの判断が今年の鍵と言える。

3歳馬では去年エピセアロームが3番人気で走ってきたが・・・この馬はロードカナロアを下してセントウルを獲っている。

マイネルエテルネルもハクサン、カナロア、バレンチノに続く4着と頑張ってはいるが・・・。

今回は消しでいい。

マヤノリュウジンは消して構わない

続いて・・・

基本的にリピーターは走らないんだけれど例外はやはりあるね。

高松宮記念掲示板以内がベター。1着がベスト。例外の例外として出走して凡走ってのもあるけど。

ロードカナロアはリピーターとしては完璧な成績だ。着内は堅く、連対はマスト。

前哨戦のセントウルSは斤量差と見ていいしここは勝って欲しい。

サンカルロも少し厳しいか。

パドトロワの判断は難しいが単純に考えてここで走りはしない。消し。

マジンプロスパーは中京巧者と吐き捨てても構わない。消し。

残ったのは

サクラゴスペル

ドリームバレンチノ

ハクサンムーン

フォーエバーマーク

ロードカナロア

この中でもロードカナロアの軸は揺るがない。

ハクサンムーンの戦績はパドトロワの悲劇を彷彿させるが・・・

パドトロワの悲劇~重賞2連勝中で揚々と出走したが惨敗した。悲劇。

やはり高松宮記念の実績がそれを吹き飛ばす。レース間隔も悪くはない部類だろう。

カレンチャンロードカナロアと繰り返されてきた世代交代。後継者はやはりハクサンムーンか?

時代と逆行するのはドリームバレンチノ

函館SSでは不覚を取ったが松山弘平とのコンビは強烈!

しかし56.0kgを背負っていながらロードカナロアに後塵を拝したのは大問題だ。

しかも3馬身差となれば大問題も大問題。ベリーインポッシボーなミッショーンだ。

後方で脚を溜めておきながら、3番手のロードカナロアに敵わない・・・。ん?

もしかしてロードカナロアの調子って本当に良かったのか?

いくらなんでもドリームバレンチノだって高松宮記念2着だよ?

それを3馬身半差、コンマ6秒差・・・。2kgも斤量差があるというのに?

・・・しかもセントウルSからの連勝って2002年にまで遡らないとないのか。

ぶっちゃけ・・・ハクサンムーンセントウルSを走るべきじゃなかったのでは?

走っただけに買いづらい。うーん・・・。

斤量差を考えてもフォーエバーマーク・・・。

例年通りならば来てもおかしくない。軸にしてもいいくらいだ。

そういえばフォーエバーマーク、ハクサンムーンと喧嘩するつもりなんだってね。

うーん。今年は堅いね。

例年の穴馬が人気する気配がムンムンだ。

ハクサンムンムン・・・失礼、ハクサンムーンは軸にしづらい。

かといってフォーエバーマークか、となるわけでもない。

ロードカナロアは鉄板なんだけども・・・。

いや、本当にね。ハクサンムーンセントウルS走ってなければ

フォーエバーマーク、ハクサンムーンロードカナロアの3連複一点賭けで良かったレースだ。

他には・・・ロードカナロアハクサンムーンで総流し、とか。

いやぁ、しかしねぇ・・・。

ここでハクサンムーンが勝ったらさぁ。

第二のロードカナロア誕生だよ。サクラバクシンオークラスの種牡馬になるよきっと。

(母父がサクラバクシンオーだったりする)

金曜日の結論

ハクサンムーン-ロードカナロア-フォーエバーマーク

この3連単マルチ。

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