先行馬が人気している今レース。
「ロードカナロアは今回かなり強気な競馬をすると思うんだ。早めにハクサンを捕まえに行って、そのまま突き放すという。そういう競馬って、往々にして道中死んだフリをしている追い込み馬の台頭があるんだよね。」
という石橋先生のお言葉。
ってことで後ろから飛んでくる馬の傾向をチェックしようと思う。
例のごとく03年からチェックを開始。
デュランダルは歴史的名馬だよね。
この年にスプリンターズを制し、そのままマイルCSも獲る。
翌年は高松宮、スプリンターズ両方2着と取り逃がしたがマイルCSは連覇してる。
03年のセントウルを最後に出走したレースは全てGⅠという前叩き無しのローテーションだった。
アドマイヤマックスはセントライト2着→菊花賞11着→京阪杯3着→安田記念2着と異色のローテ。
短距離路線があってそのまま関屋記念、セントウルと進みスプリンターズを3着。
その後は・・・香港に遠征行って、富士S制して、高松宮記念も勝ってる。
この2頭はセントウルで1馬身以上の差を付けられてるコンビだね。3着と4着。
06年のタガノバスティーユが追い込み馬か。この16番人気。
あぁ、こいつ3歳馬じゃん。
ファルコンS1着→NZT6着→NHKマイル8着→北九州記念9着→スプリンターズ3着。
そうだねぇ・・・NHKマイルの凡走、重賞勝ち、北九州記念凡走・・・マイネルエテルネルがちょうど当てはまるかもしれない。
でも06年て今年のオールカマーみたいな状態なんだよね。
1番人気4.2倍~6番人気9.6倍と混戦模様。そのうち3頭が海外からの遠征ってんだから難しい。
ただ結果として1着は固かったのかな。1番人気が2馬身半差つけて勝ってるから。
2着から5着までがクビアタマクビと混戦模様だったけれど日本馬が勝ってる。これが大荒れ。
10番人気メイショウボーラー、16番人気タガノバスティーユ、と。
同年の高松宮記念覇者オレハマッテルゼ、
夏の重賞から秋初戦のセントウルまで4戦2勝4連対。高松宮記念3着の実績もあるシーイズトウショウ。
この2頭が崩れたのは予想外と言える。
また、アーリントンカップを勝ち皐月賞を凡走。NHKマイル、アイビスSDも惨敗。
しかし秋の入口京成杯オータムハンデを10番人気ながら1着に輝いた。
そんな馬であるステキシンスケクン(3歳牡馬)は9番人気で16着と見事に惨敗している。
京成杯AHが走り過ぎだったのだ、と言えばそうだが・・・
これを押しのけてタガノバスティーユが来るってのが競馬の妙味だ。
09年3着のカノヤザクラが追い込み馬だね。
オッズ一桁が4頭。上位2頭に人気が集まってる感があるね。
1番人気アルティマトゥーレ、2番人気ビービーガルダン、共に番手勝負の先行馬だ。
勝ったのは逃げを打ったローレルゲレイロとなった。それに次いでビービーガルダンとなる。
3着に上記の通り10番手から追い込みをかけたカノヤザクラが入った。
上位2頭が僅差での決着となり、3着以降は1馬身と4分の1の差をつけられて雪崩れ込んだ様子。
4着から・・・クビアタマアタマハナハナアタマと9着までかなりの接戦模様。
カノヤザクラの成績と言えば・・・
実はこいつリピーターなんだよね。
4歳時に初めて出走している。3歳の時から本格化の兆しがあって4歳の夏に開花。
それが惨敗。5番人気7着。
上位3頭のレースがまた面白いんだよ。
13番ビービーガルダン、14番スリープレスナイト、15番キンシャサノキセキ。
先行する13番をペースメーカーに14番15番が追走。4角終わりで14番が抜けだして15番も便乗。
そのまま3頭伸びに伸びまくり。14番15番13番でレース終了。
去年のロードカナロアみたいな大外回りの競馬で3頭とも着内だよ。
うーん。意外と大外枠から大外回りって強い馬なら鉄板の勝ち方かもしれないね。
小回りに適性がある馬ならスピード乗ったままインスルスルー差しが出来るかもしれないけど。
それにしても・・・この年に限って言えば。
差し馬が台頭するレースは追い込み馬がざっくりと脚を余して負けるな。
「先頭が逃げちゃう!」って危機感が真ん中勢にないと駄目なのかな?
前が行かないと外からまくりながら行くしかないもんな。
そんな2008年。
09年では一皮剥けた。夏からこの年の競馬を開始。初戦は11着と惨敗するも
次走アイビスSDを1着。北九州記念も3着と好走。秋のセントウルを4着と物足りない結果であったが本番では3着に届く差しを見せた。
わけだけど・・・。
うーん。やっぱり流れってのがあるのかなぁ。
牝馬、夏好走、っていうとフォーエバーマークが似ているけれど・・・。差しと逃げの差があるか。
10年は追い込み天国になってるな。
そして斜行の煽りを食らいながらも4歳のサンカルロが凄まじい末脚を見せている。
キンシャサノキセキはいつも通りの差しを見せて2着を得ている。
サンカルロは・・・阪神カップの実況が超面白いくらいしか記憶にないんだけどなぁ。
「大 外をつきましてはサンカルロ!大外をついてはサンカルロ!ガルボ粘るが!今度は外からサンカルロ!今度は外からサンカルロ一気に突き抜けてゴールイン!サ ンカルロ阪神カップ連覇!鮮やか連覇、サンカルロです!ぁー、吉田豊騎手の手綱、鮮やかサンカルロ。昨年の覇者サンカルロ、見事阪神カップを連覇。後方か らじっくり構えてレースを進めたサンカルロ、直線は末脚切れました…」
(1:18秒頃)
初めは丁寧語なのが微妙にツボ、とか
「今度は」っていうかずっとサンカルロ伸びっぱなしだろ、とか
「吉田豊騎手の手綱、鮮やかサンカルロ」ってどういうことだよ、とか
何よりも「サンカルロ」の軽やかで転がるような響きが最高にいいよね。
それはさておき・・・。
サンカルロは伸びる脚はあるけど切れる脚ではないと思うんだよね。中山向きじゃない。
更に寄る年波には勝てぬということもある。パワーが衰えて中山の坂は難しいんじゃないか?
ダッシャーゴーゴーはセントウルを勝ってるんだね。
3歳馬でセントウルを制しているところはエピセアロームとそっくりだ。
結果も同じ4着だけど2着からの降着だから微妙なところか。
ワンカラットは・・・どうしたものかねぇ。
速いペースに対応しきれなかったのかな。
今年はロードカナロアがいるからだいぶつらいペースだと・・・。
速い足があるからある程度仕掛けるタイミングは選べるんだよなぁ。
例えばフォーエバーマークとハクサンムーンが折り合ってスローになっても
「シャラクセぇ!」と前に出られるくらいには余裕がある。
岩田の想定を覆すレベルの大事件が起きない限りロードカナロアの連対は堅い。
なぜなら前にハクサンムーンがいるから・・・。
「あいつは逃したらまずいでしょ」って馬が逃げちゃうとカナロアの居場所が広がるんだよ。
フォーエバーマークの戦略はそういうことでしょ。
ハクサンは俺がやるから他の奴らはカナロアをやれ、って。
フォーエバーもハクサンに対抗するからには共倒れも覚悟で勝ちに行く。
そして他の馬もカナロアさえ封じれば勝ちの目が見えてくる。
上位が目立つとこういうエグいマークが起こるわけですよ。
そういう面では11年がとても参考になる。
前を止めて外の流れを速める。そうすると面白いほどに差しが決まった。
ただ11年と違って今年は前の馬も止めに行くわけで・・・
そして逃げ馬が逃げ馬を潰すとなればそりゃハイペースとなる。
けれど、のんびりと折り合うことも可能性としてあるわけです。可能性としてだけ。
やはりここはハイペース。
そしてロードカナロアは・・・3番手がベスト。敵はハクサンムーンだけでしょ。
スローに落ち込むようならすぐにまくりかける覚悟で追走する。
幸い、外側からマークされたら厄介なドリームバレンチノが内枠に入った。
この10番は本当に良枠だ。内を見ながら競馬出来るしハクサン・フォーエバーも内だし。
ただしサクラゴスペルが本当に、本当に本格化しているのであれば・・・
ちょっとこれは怖い枠じゃないかな。
マジンプロスパーも同様。この日程で好調持続は難しいと思うけどそこそこの走りはしそう。
怖いパターンは・・・
①カナロア殺し+前スロー折り合い→前残り
②前がハイペース逃げ→放置→ハクサンムーンが予想以上の傑物だったゴールイン
③サクラゴスペルの徹底したマーク→直線でヨーイドン→サクラゴスペルが同上
一番おもしろいのが②番だ。なんだかんだで可能性があるパターン。
ハクサンムーンが1着を獲る唯一のパターンと言っていい。
この場合は2着にロードカナロアが入り、3着が混戦となる。
下手に3着を予想するよりも素直に馬単にした方がいいだろう。
フォーエバーマークの一発について。
ここではないと見る。3着はありえるが夏にピークを持ってきているのは見え見え。
例年の4番人気あたりに通じる脆さがあるはず。
①番のスローで前残りに関してもフォーエバーマークでは分が悪い。
パドトロワやマジンプロスパーなどの他の先行勢が逃すわけもなく差しは届くと見る。
そうなった場合はハクサンムーンからの先行勢なだれ込み。
これも例年通りの展開と言える。2番人気-8番人気-6番人気、のような荒れ方となる。
・・・でもこれってロードカナロア絶対届くだろ・・・。ロケットマンだって4着に滑り込んだんだから。
うーん。ロードカナロアが封じられる展開は無きに等しいかな。
多少の不利はあっても外枠では手出しが出来ない。馬群外をグールグル、でも勝てる馬なんだから。
ある程度脚使って前に行ってもいいしさ。
うーん。そのパターンだと・・・外枠の連中が面白いくらい届くかもしれないねぇ・・・。
ロードカナロアをアタマに・・・サクラゴスペル、マイネルエテルネル、マジンプロスパー。
ほほー。これの3連単も妙味あって面白い。2008年式だね。
ただこれは前の馬が徹底的に崩れて内側に壁が出来るような展開にならないといけない。
ハクサンムーンとフォーエバーマークが潰れて・・・パドトロワにマヤノリュウジン・・・。
グランプリボスとサンカルロが最内をスルスルと上がる危険性もあるな・・・。
そして恐ろしいことに内が崩れたら・・・大外大駆けのサドンストームが飛んでくることもありえる。
でもなぁ。ハクサンムーンがそう簡単に崩れるようなタマでもなかろう。
グランプリボスはある程度までフォーエバーマークを追うだろう。アドマイヤセプターはその後ろで馬なり。
サンカルロも似たようなもんで馬なりにまっすぐ。マヤノリュウジンは少し前目に行くがグランプリボスと並べば良いほうだ。
ドリームバレンチノはまっすぐまっすぐ。真ん中外側に位置できれば、といった感じ。
ハクサンムーンは飛ばす。押して押して押して。フォーエバーマークは流石に引くでしょ。
となると2番手の好位置に行くのは・・・パドトロワかもしれないねぇ。
サドンストーム下がり、ロードカナロア前へ。スギノエンデバー後ろアウトクラトール前へ。
サクラゴスペルが押すからアウクラは押し切れない。エテルネルが便乗するがマジンが割り込む。
シルクフォーチュンはマイペースに位置するでしょ。外側後ろ。あるいは最内後方かも。
⑦ ② ①③ ④ ⑨
⑧⑩ ⑤⑥ ⑫⑪ ⑯
⑬⑮ ⑭
って感じか?
ちょっと疲れ過ぎた
[fin]