前日投票が開始されました。
今は11時過ぎ。オッズが激しく気持ち悪い状態となっています。
ロードカナロアが1.1倍。続いてハクサンムーン12.8倍。一強すぎる。
こうやって毎夜毎夜結論を出していく、ってやり方はとても良い気がする。
読みなおして書く、読みなおして書く、を繰り返していくとどんどん新しい発見があるんだ。
今更な話。「どの馬も勝ちに行くんだよな」ということ。
そんでちょっと話が大きくズレこむんだけども・・・。
今俺「明治維新を考える」って本を読んでる。
「明治維新のこと全く知らないからなぁ」って買った本。
まず封建国家だった日本がいかにして立憲君主制へ変貌を遂げたのか。
ナショナリズムの生成、という題で小難しいことをこねくり回した文章を読む。
それが終わり、続くは「革命理解の方法」。方法である。
未だに明治維新自体への言及はなく、それを論じるための方法を模索している段階。
長い。これはオレの望んだ本ではない。ではないが興味深い。
著者は「色々悩んで苦しんだけど現段階ではこの方法がいいはずだ」と「複雑系」を提示した。
・・・「複雑系』?
俺はね。この本を読んで初めて「史学」「考古学」の難しさ、その片鱗の片鱗を見た気がするよ。
だってこの次に「カオス」って言葉が出てきたんだよ。この本はどこに向かうの?と思う。
とにかく複雑系。
本「複雑系とはシステムを変化、ダイナミックスの観点から理解しようとする研究である」
俺「ダイナミックスってなんだよ。マキ割りダイナミックかよ」
翻訳「ダイナミックス=力学」
俺「なるほど」
本「システムを、建物のような静的な構造物として見るのでなく、また動きはあっても常に一定の均衡を維持するようなものと見るのでもなく、
絶えず変化を続けるものとして、しかし完全に無秩序ではないものとして見ようとする。」
俺「見ようとする、って努力義務?」
明治維新の研究というのは「何が発端なのか」ってことがどこまでも不明瞭らしい。
小さな事件は山ほどあるがそれが日本唯一の大革命に繋がるものとは言えないのだ。
桜田門外の変や遠くにさかのぼって大塩平八郎の乱、黒船の来航、引き金にはならないものが非常に多い。
それらの事件が連鎖的に起こって明治維新へ繋がった、というわけでもなく、全てが「単体」として起こっている。
それなのに何故か明治維新へと歴史は動いた。これはどういうことだ。
そこで「複雑系」が出てくる。
まだこの「複雑系」に関しての文を読んでいないのでそれに至るまでの文を参考にする。
この直前の章の題は「因果関係に必然は必要か」である。
長くなったがこれが本題だ。
いい加減理解しているのか理解していないのか分からないことを書く気もないのでざっくりと。
「因果に必然はない。あるのは偶然の交差である」
A→Bという必然はなく、その時にはA→C、A→Dというパターンが確かにあったはず。
たまたまA→Bという結果が生まれたのである。
複雑系、ってのは更に踏み込んでA→Bの「→」、経過部分が更に意味を持つことも証明した、と書かれている。
つまりどういうことかと言えばそういうことである。(よく分かってない)
そう。よく分からない。
だから本を閉じた。
腕を組んで頭をひねる。
「馬体重がデータ通りに減ったから勝ち目があるか、と言われりゃそうでもない」
「やはりそこには他の馬との力関係や馬場の問題、あるいは日程などの材料が盛りだくさんだ」
「ヴェルデグリーンが勝ったのは必然か?そうではないんだな」
「偶然に偶然が積み重なった結果だ。」
「つまり・・・?」
「俺は自然科学的な、「必然に必然を重ねその先にも必然がある」という間違いを犯していたのか」
「そうなると競馬というギャンブルは・・・」
ちょうど競馬の予想をしていたから偶然にも競馬を重ねあわせた。
そして出した結果。
「やるべきは・・・競馬のパターン化かっ!」
史学においても変わらないのはまず「揺るがない事実を確認」することだ。
井伊直弼が死んだのは確実だし、水戸藩士が討ち入りしたのも確実。
よし、揺るがないのは・・・
「ロードカナロアがガチで強い」ってことだ。
余り進歩してない気もする。
そして・・・「中山1200mを走る」ということ。
「G1レース、スプリンターズステークスが舞台」ということ。
「あとは枠。これも絶対に変わらない」
となるとやはり過去のデータが良い材料になるか。
明治維新の場合はベースとなるモデルがないから複雑系で完全解明は無理って書いてたな。
でも競馬は舞台は変わらないからな。斤量も。(JRAが腰を上げない限り)
これは過去データをベースにして構わないだろう。
あくまで「偶然の積み重ね」ということを忘れてはならないけどな。
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ちょい疲れた。
日程の偶然、馬体重の偶然、調子の偶然、レース展開の偶然。
それを歴代のデータで積み重ね、そして今年とすり合わせる。
これって一日仕事だよ・・・。
[fin]