砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

菊花賞予想 テイエムイナズマ

だらだらと書き続けるよりも一頭に絞って複数の記事を書くほうが見やすいし書きやすい。

そんな簡単なことをなぜ今になって・・・。


テイエムイナズマ

追い込む馬ですな。

netkeiba掲示板では「距離が長いのではないか」という声がありました。

神戸新聞杯を見てみると確かにその様子がある。

外に出したがまったく伸びない。追い込み馬としては散々たる結果だろう。

ていうかジョッキーが・・・

直線に向いてから外に出そうとしてる。で、先にマジェスティハーツが外から追い込み始めた。

そのマジェスティがえげつない末脚で走った。予想外だったのか知らないけど進路を妨害してる。審議レベルではないが。

カメラはエピファばっかり追ってるからよくわからない。

でも妨害してからもマジェスティは追い込んでるし、テイエムイナズマも気がつきゃ大外で走ってる。

先にマジェスティを回してその後ろから追い込みを始めたんだ。

つまり、このごちゃごちゃで脚の使うタイミングが大きく遅れている。

(元々判断が遅かった面が多々ある)

しかしその割には後3Fは悪くない。全体で3番目の好タイムだ。

1番が後方から追い込んだマジェスティハーツ。33.6と素晴らしい末脚。

2番目に1着のエピファネイア。34.3。

3番目がテイエムイナズマ。34.5。

最後方から2着まで差し切ったマジェスティハーツは異常だが、エピファネイアのタイムが恐ろしい。

3角から4角あたりでだいぶ脚を使っているはずだ。なのにこの脚が出てしまう。

道中で10秒台が出ているのだからこれはすごい。

対してテイエムイナズマは直線から追い込んだのにこのタイムだ。

4番目以降は34.8や34.9となるのでやはりタイムはこの3頭が抜けている。

が、34.8を出した2頭は先行~差しの位置にいた馬だorz

よくよく考えるとこのレースは不思議だ。

1200mまではややハイペースだった。平均よりもコンマ3秒ほどラップしている。

そしてそこから1400m1600mは息をためるように大きくタイムは落ち込む。

1800mからが一気にペースアップ。平均でラップして2000mで11.1、2200mで10.8だ。

最後に2400mを12.6。最後、エピファは流していたからこんなもんだろ。

とまぁ、大逃げした2頭が4角まで粘って、馬群がまるごと襲いかかっている。

結果、先行馬で壁が出来た。

勝ち馬~好走馬に先行馬やまくった馬が多いのはこのせいだろう。

壁が出来て内側のペースが一気に落ちている。前の馬が必死に走るだけ。

こうなると行き脚が付かなくて加速>最高速の馬が台頭するわけです。

追い込みに関してはキズナの様なキレて長い脚が必須となるね。それがマジェスティハーツ。

上がりタイムがパッとせず、テイエムイナズマが3番目にランクインしたのはこの影響と見る。

差し勝負ではなく先行馬の根性勝負になった面が強いから。

なんとかハナ差、なんとかアタマ差、って。

それを度外視して走ったのが一瞬の末脚、エピファネイア。殿大外一気のマジェスティハーツ。この2頭。

単純に考えてみよう。

マジェスティハーツは異常。

あの縦長。そしてペースの溜めがあった。先行馬がある程度頑張るのは必然。

そしてあの壁。あれでは差し馬の行き場がない。(例外は外側のエピファ後方)

しかも馬群は一塊。

黒い丸がマジェスティーハーツ。赤い丸がテイエムイナズマ

縦長から一気にこの収縮。むしろ差し~追い込み馬の方が負担が大きかったかもしれない

4角でピンク帽2頭が加速を付けて回っていったんだけど前が塞がって急ブレーキ。

前のピンクが赤ランプ付けたからイナズマもブレーキ。行き脚が全くの無駄になった。

ところがマジェスティハーツだけは別だったのね。こいつは最後方で随分離れて走っていたから。

ていうか最初から直線一気って決めていたのだろうか?それがハマったんだね。

テイエムイナズマはそれでも内を伺って、でも駄目で。最後の手段に大外出したらマジェスティ。

グダグダよな。

しかしこいつにはマジェスティハーツの様な脚はねぇんだ。

良い脚を持ってはいるけれど追い込みに関してはもう限界でしょう。

あとは先行してあの脚を使えるか、とか前目で競馬をすることを期待するしかない。

期待・・・今回の菊花賞では何を期待すべきか。

可能性としては「京都外回り巧者」。デイリー2歳勝ってるし。

上手にスピードを乗せられる馬かもしれない。坂を味方にしてる様子もないしな。

あとは鉄砲じゃ走らない、ってことも。

アーリントンじゃさっぱり伸びてないしね。

しかしそうだとしても距離適性の不安は拭い切れない。

長距離を勝つには適性。なければ完全上位の能力だ。

能力がそこそこ。適性はない。これでは・・・。

適性、と行ってもそれは単純に血統の問題となるわけだが単純には考えづらい部分である。

ここに至って俺は思った。

菊花賞の予想って俺に向いてなくね?」

「これなら富士ステークスの方がいいよ」

それもそうだな、と思った。

菊花賞は曖昧なニュアンスを頼りに3連単を何枚か買って終わりにしよう。

次回からは富士Sの予想となります。

[fin]