砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

天皇賞秋予想 ヒットザターゲットとヴェルデグリーン

秋天の2000mより長いレースを勝ってきたこの二頭。

G2レースは最近1着の紛れがありすぎだと思うんだよね。


今日のスワンステークスだってどうしたのあれ。なんで8番人気コパノリチャード来た?

そして高人気馬がまるで来ないという大ハプニング。4番人気10番人気と続くのはどうして?

オールカマーも9番人気のヴェルデグリーン

京都大賞典も11番人気のヒットザターゲット。2着は7番人気のアンコイルド。

オールカマーは2着3着が順当に来たがだいぶ荒れ模様が続いている。

しかしG1レースは全くの反対。3着はともかく、総じて固い結果となっている。

スプリンターズはロードカナロアハクサンムーン

秋華賞メイショウマンボスマートレイアー

菊花賞エピファネイアサトノノブレス

秋華賞には少し荒れ模様だったが混戦っぷりを考えれば固いと言える。

では今回も固いのか。

ジェンティルドンナトウケイヘイローエイシンフラッシュで固いのか。

俺は絶対そんなことはないと思うんだよね。

絶対そんなことはない。ジェンティとトウヘイの軸は許すがそこにエイシンフラッシュが紛れ込むはずねぇ!

そもそもね。

ステップレースと本番の関係が本当になぞ。

セントライト神戸新聞菊花賞

ここでは神戸新聞杯の1着3着がしっかり頑張った。

前哨戦の結果がとても大切なレースとなった。

(3着はバンデ。前走は兵庫特別だが前前走ではセントライトを惨敗している。)

ローズS紫苑S秋華賞

不利なレースながらもローズSを4着で終えたメイショウマンボが1着。

そして圧倒的強さの上がり馬、スマートレイアーが2着。

(3着にリラコサージュ。15番人気がローズSの結果を跳ね返した)

セントウルSスプリンターズS

ステップレースの1着2着が完璧な競馬で入線。

(3着は15番人気のマヤノリュウジン。ステップレースからの巻き返し)

こうしてみるとステップレースからの巻き返し組が滑りこむ傾向にある。

反面、能力上位組はしっかりと結果を残してしっかりと本番に結びつけている。

ところがしかしなぜだかよくわからないのだけど古馬G2だけは例外なのよ。なんなのこれ。

セントウルSは裏切り者すぎる。

つまり・・・オールカマー京都大賞典はステップレースとして考えるべきではないのだっ!

スプリンターズにとってのCBC賞みたいなもので、直接の関連性はない!

だからこそ、毎日王冠組をもっと大切に愛でるべきだ。

えーと、傾向として「結果を残した能力上位組は来る」「適性の壁に阻まれた惨敗組は巻き返してくる」

メイショウマンボ的に考えると適性を能力で乗り越えて来た馬も愛でる、と。

この場合は・・・距離短縮組を狙うべきなんだね。

えーと、例えば・・・ダークシャドウ

他には・・・ショウナンマイティ

・・・orz

はい、結果としてマイラー組が残りました。

そりゃね。途中で気づいてたよ。「エイシンフラッシュくらいしかいなくね?」って。

「ほとんどマイルじゃん。事実、クラレントはマイル行っちゃったよ」って。

俺はいっつもいっつも。「ショウナンマイティがいれば」と嘆いてきた。

宝塚記念も。夏競馬の間も。

「ここにショウナンマイティがいれば!」と。

毎日王冠の時は嬉しかった。「ショウナンマイティだ!」と。

でも結果は散々だった。「ショウナンマイティが!」と。

それでも希望は捨てなかった。

そりゃね。「こんな状態で出られても消すしかねぇじゃん」と思ってたよ。

でもショウナンマイティが出走することに意味があるんだ、と意味もなく意気込んでた。

例え出たとしてもあれだよね。デニムアンドルビー枠だったよね。

何の不安要素もないのに着外に沈む、という残念枠だったよね。

それでもさ。安田記念の感動をもう一度、という思いで馬券を買ってきた俺だから。

ショウナンマイティの素晴らしい追い込みをもう一度見たい俺としては残念だったよ。

スプリンターズのロードカナロア。あのクソ強さを見てから一層その思いは強くなったさ。

舞台は整っていた。天皇賞。秋の楯。安田記念と同じ東京。完璧だったんだ。

残念だわー。俺めっちゃ残念だわー。

まぁ、浜中に関してはコパノリチャードで許したけどね。

エクスペディションを上手に2着まで持っていってくれたこともあるし。やっぱ上手いわ。

さて。前置きはこのくらいとして・・・

どうしようか。この話の流れだと穴から飛んできた馬はどうでもいいってことになるんだ。

オールカマーなんてダノンバラードがいい動きをした、という情報しか意味が無い。

メイショウナルトは違うとこに行っちゃったし。

ヴェルデグリーンは人馬ともに中山巧者、という最強のファクターがあったからこそ気になった。

そうしたら本当に買った。馬券買ってねぇぞこのやろう!ってキレた。

京都大賞典なんかもっともっと意味が無い。

ヒットザターゲットが意味もなく存在を主張し、アンコイルドが秋天に出走出来るようになっただけ。

ヒットザターゲットなんてさ。パワプロサクセスの交通事故イベントみたいなもんだよ。

起きてしまった事故は仕方ない。そこは深く受け止めて今後に活かせばいい。政治家を見習おう。

な?それなら2着にちゅうもーく、と思えばアンコイルドよ。

そらあの馬場に対応できるという材料は素晴らしい。でも人気しちゃったら意味が無い。

ノーマークだからこそ先行できた。マークを厳しくする要素は意味が何もない。

ノーマークのアンコイルドならば、注目されないアンコイルドならトウケイヘイローとセットにして一点賭け出来た。

めっちゃ美味い!実力あるけど評価されていない馬超美味い!

んで、3着のトーセンラーは回避でしょ?どうすんのさ。本当に意味ねぇな。

んー、となると・・・ヴェルデグリーンを深く掘り進めるべきか。

中山巧者から一皮向けた、という可能性を・・・。

今回はヴェルデグリーン一発屋か否か、という点が争われるからね。

アンコイルドの京都大賞典みたいなもんだから・・・まぁ悪くはないわな。

でも・・・なんかしらねぇけどアンコイルドの人気がすごい勢いで落ちてる

あれ、40倍まで落ちちまったぞ。こりゃ予想外(むふふ)

ヴェルデグリーンの方が人気してるくらいだ。変なの。

一応、2歳で新馬戦を迎えてるんだな。

12月の25日だけど。クリースマースッ!

その新馬戦をサクッと勝って、若竹賞。クラシックへの登竜門①。

これをテイエムオオタカに押し切られて2着。門は開かず。

それから数戦してるけどこの春はちょいと上手くいってないな。ダービーへの出走も叶わない。

3月下旬、早々に放牧に出してる。身体が出来上がってないと見られたのかな?

スペシャルウィークを母父。これは流行りだよね。エピファネイアとかもそう。

それにジャングルポケットを配合している。府中マスターのジャンポケ。

うーん。スペもジャンポケも早熟傾向だよな。クラシック戦線の主役。

でも産駒に関してはそうではないみたいだ。トーセンジョーダンオーケンブルースリ。

ココらへんはむしろ古馬になってから活躍してる。

ヴェルデグリーンもそのようで、ここ数戦で一気に勝ち上がってきている。

一度500万下は勝ってるけど出戻り。でも田辺が乗り始めたのを機に馬鹿勝ち連勝街道へ。

500万下→1000万下→1600万下と3連勝。新潟大賞典は惨敗だが重賞2戦目のオールカマーを勝利。

そして今回の天皇賞である。

うーん、これは2代目トーセンジョーダンがありえるかもねっ!

と言ってもトーセンジョーダンは3歳時点で十分戦績残してるけどなぁ。

でも勝ちがなかったから1600万下を走ってオープン入り。アイルランドトロフィーを勝利してアルゼンチン共和国杯も勝利。

1600万下→オープン戦→重賞を鮮やかに勝ち進んだ。

そこから挑んだ有馬記念は5着。好走止まりだが次走のAJCCを勝って2勝目。古馬王道を突き走る。

阪神大賞典を取り消し、宝塚記念は凡走。夏の終わりの札幌記念を1番人気1着。

そして天皇賞秋への勝利へと繋がる。

更にジャパンカップを2着だ。しかし有馬記念は5着。

古馬三冠は辛いローテだから2勝目3勝目は難しいな。しかし1勝2連対ならば十分だろう。

ところで。

これらのジャングルポケット産駒であるが、それほど東京を得意としていない。

そもそもが下り坂の種牡馬なのだ。今となっては主流とは言えない。

主流と言えばやはりディープインパクトだろう。

ステイゴールドがG1戦線では幅を効かせているが(オルフェーブル、ゴールドシップフェノーメノなど)

やはりディープ。ディープインパクトが強い。小から大までディープ天下なのだ。

東京2000mでは狂気の勝率26.1%。その割に回収率は低いので人気高のディープ産駒は勝ち切れるのだろう。

今回だとジェンティルドンナが該当する。他にはダノンバラードだ。血統的には怖すぎる2頭である。

対してステイゴールドは勝率13.0%。半分以下にまで落ちる、が回収率は100を超える。コレは強い数字だ。

となると穴傾向が強い。今回だとオーシャンブルーナカヤマナイトが該当する。

なるほど、穴である。また気まぐれな馬が揃っているのが血の強さを感じさせる。

ジャングルポケット産駒はなかなか笑えないラインナップとなっている。

まずヴェルデグリーンダイワファルコン。んでトーセンジョーダンだ。笑えない。

トーセンジョーダンとて中山での勝ちがアルゼンチンとAJCCで二度あるのだ。

明らかに中山巧者の血族である。

一つだけ違いがあるのは母系だろうか。

トーセンジョーダンは古めかしいノーザンテーストの母である。

ダイワファルコンサンデーサイレンスヴェルデグリーンスペシャルウィーク

徐々に進化を遂げているのが分かる。

ダイワファルコンの母父、SSは配合相手によって姿形を変える変な種牡馬であった。

その大流行によって非SS系の種牡馬が待ち焦がれていて、このジャンポケは格好の相手であった。

しかし母父としてのサンデーサイレンスはいまいちであったのだ。

それから数年立ち、SS産駒にスペシャルウィークが台頭した。ダービーに春天秋天ジャパンカップ、とG1を4勝。

4歳で引退である。つまり春天秋天JCは同一年に勝利している。

また宝塚有馬の両グランプリを2着だ。古馬の王道ローテを完璧すぎる成績で駆け抜けた名馬だったらしい。

そのスペシャルウィーク種牡馬としても大活躍だった。

そしてその孫の世代が今。母の父として旬を迎えている。例としてはエピファネイアである。

であるから、ヴェルデグリーンもある程度のスピード補完がなされていると見てもいいだろう。

スペシャルウィークの血はどうもすごいらしい、というのはエピファネイアが証明した。

シンボリクリスエスの抱えるスタミナ不足を完璧に補ったのだ。

ただし、その補完がいかにして行われたのかがわからない。

スピードの上乗せなのか、スタミナの上乗せなのか、である。

父の良い所を活かしつつ、なおかつ弱点をフォローする。

今のところはそういうことが出来るようではある。

・・・血統のネタが面白くて脱線し過ぎてるなぁ。

時間がやばーい。

[fin]