砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

アルゼンチン共和国杯予想 枠の優位性について

「~は死に枠」なんてことが掲示板でも言われていたりします。

しかし「なんで死に枠なのか」ということはあまり語られません。

例えば秋天での外枠は不利だった

今年はダノンバラードが分かりやすい負け方をしたと思う。

この馬は先行しなければ重賞では勝ち負けに絡めていない。

先行力が欠けているのだろう。大抵は逃げ馬に乗っかっていたり内枠だったりする。

逆のパターンとしてペプチドアマゾンのダービーがある。

結果論となるがこの馬の先行力および地脚というのはかなりのものだった。

前残りのする馬場+ハイペースならば面白い結果を出してくれると思う。

・・・つまり枠のデータ云々と言うのならば馬の性能を加味するべきだ、ということ。

当たり前のことだけどもっと突き詰めなきゃいけない。

てなわけでアルゼンチン共和国杯の傾向対策①。「枠の不利、有利」

まずは単勝率、連対率、複勝率、あと回収率から推測する。

3枠が強力だな。過去5年間で2頭の勝ち馬を出している。

単勝回収が289であるのだから中穴程度の馬だと予測できる。

ただデータがあるので意味のない予測は必要ない。

ははぁ、09年にミヤビランベリが11番人気から飛んできたのか。

そんで去年に2番人気のルルーシュが手堅く、と。

ミヤビランベリと言えば七夕賞を2連覇した馬でないかい?

06年、07年と。しかも07年は1番人気での1着だったはず。(08年と09年の誤り)

ん?しかも09年は目黒記念も勝ってるよ。

目黒記念七夕賞、と重賞2勝してる。なのに11番人気?どんだけ09年はレベル高かったの?

確かに札幌記念は惨敗しているけれどさ・・・。

1番人気のジャガーメイルは前年の2着だけど目黒記念も2着じゃないか。

京都大賞典は4着に敗れているし・・・なして1番人気に推されてるの?

そりゃ春天を後に制するような馬だけど支持されすぎ。

G1である程度成果を出した馬が人気する時代なのか。

となると「人気=基礎能力、調子」という考えは成立しない。

ここの骨子に信頼性がないと面倒くさい。

08年は3歳重賞に実績があるスクリーンヒーローを上回る2番人気だぜ?

その時のジャガーメイルは距離+コース適性がありそう、という上がり馬なだけ。

スクリーンヒーローは故障明けに3戦連続連対。斤量は53kg。買うしかないだろ。

七夕賞マイネルラクリマから故障した馬の買い時は学んだぜっ!

そして小倉記念メイショウナルトには軽斤量の恐ろしさもっ!

そりゃ1番人気のアルナスラインはちょいと怖い馬だ。このレースなら、と思わされる。

売り出し中の内田に乗り替わりしてもいるしな。

しかしトップハンデだよ。5馬身差だよ。きつくないか?

ていうか08年の京都大賞典もひどいな。

前走朝日杯CCを2着の馬が4番人気か。どう見ても京都巧者で調子も悪くないのに。

曲がりなりにも重賞2勝馬を、調子も悪く無いしコースを得意にしてそうな馬を4番人気。

6番人気のアドマイヤモナークは買いづらい馬だから・・・仕方ないか?

でも春に重賞2勝して春天6着の馬を鉄砲だから、と6番人気は・・・美味すぎる。

・・・これは結果論だな。その時は7歳だし買いづらい材料は同じくらいある。

いずれにしたってスクリーンヒーローは美味すぎるわ。

七夕賞小倉記念と勉強してきた今の俺なら主軸に出来ただろう馬だ。

ただし次のジャパンカップは買えないわ。これで勝つのかよ。

最強三歳ディープスカイ。最強牝馬ウオッカ。秋の化け物マツリダゴッホ

これに菊花賞馬のオウケンブルースリだろ?これらのせなをかき分けてスクリーンヒーローってのは・・・。

そうか。アルゼンチン共和国杯からジャパンカップという形もあるのか。

あまり無視出来るレースじゃないな。

なんかあまり枠の話をしていない。

とりあえず3枠は不利な枠ではないね。プラス要素は確かにある。

スタート直後の坂によってかなり過酷な面があるんだね。

坂が苦手な馬はすぐに被されてしまう。だから1枠はアレなんだ。

その分2枠は有利なんだけど3枠はそれを見ながら外もさばけるわけよ。

内へ進出することも外をけん制することも。そこら辺の融通が効くんじゃないか?

1枠の悲しい所はコーナーが遠いところ。1角が遠いから枠の有利が少ない。

その割には被されてしまうリスクが大きい。スタミナのある先行馬じゃないと難しい枠だ。

連対率が同率1位で複勝率が単独1位なのが4枠。複勝率の高さと複勝回収率の高さは馬鹿に出来ない。

12年ではムスカテールがこの枠だ。

最内枠のビートブラックが2枠のイケドラゴンに先行争いに敗れている。

そこからビーブラに被せる形で3枠のルルーシュ。大外から一気にミッキーペトラが先頭に立った。

先行争いはビートブラックが割りを食う形で治まる。

その中でムスカテールは脚を使わずに8番手あたりに収まっている。

馬なりにこの位置なら随分ありがたい話だよ。

内枠がある程度前を主張していて、その上に大外枠が先行争いに参加している。

力の足りない先行馬は軒並み崩れているけど・・・内枠の先行馬は結構残ってるな。

ルルーシュもそうだしビートブラックも。

馬の力はやはり上位だから当然といえば当然。

面白いのは3位のマイネルマークか。現在でも条件戦走っている馬だからな。

2枠3番だから・・・ビートブラックとイケドラゴンが先行していく中、のんびりと行ったか。

ロスのない内側で7番手。3角から9番手に落としているから・・・外に出すタイミング計ってんのか?

それともペースについていけていない?

ははぁ、こいつは囲まれて動けないまま外側のペースが速まっていたんだ。

速くなった外はそのまま大外へ回しているから厳しいレースになっているよ。

大外ぶんまわしはピンクや黄色、緑という色の帽子達。外枠だ。

対してムスカテールはじわりと回って直線に向いてから脚を使っている。

内を締めながら差すムスカテール(斜行しているとも言える)。

その抜け出しを見計らってマイネルマークが追い差し。そのまま2頭が伸びて2着3着。

1着は番手から抜けだしたルルーシュが独走した。

これは・・・外枠がどうにもできないまま終わる競馬ですよ。

内枠の有利をしっかり活かしている。

最内枠もロスのない競馬を心がければ結構いい成績残せるんだね。

トーセンジョーダンが差して1着取っているし特別悪い枠じゃないんだ。

ただし、2枠3枠の馬次第ではやっぱり厳しい競馬になる。

差し馬に被されてしまったらそのまま最後方まで追い込まれてしまうからね。

ある程度脚を使って枠を主張しないと駄目だわ。

トーセンジョーダンの10年は・・・

1枠1番は先行、2枠も先行、3枠は追い込み。

牽制もクソもねぇ。単純に内枠有利を図った先行争いじゃねぇか。

これじゃ内枠の差し馬は美味しい思いするよ。

4枠も差し追い込みだしさ。それ以降も後ろに下げるか先行するかの2択。

トーセンジョーダンは労せず中団のアタマをとったわけだ。

ん?いや、これはトーセンジョーダンが上手いのか。

三浦皇成、ある程度まで先行争いに突っかかってる。

大外枠はだいぶ脚使わされてる。内枠の後方はポッカリと空いたからそこに差し馬が殺到した。

あとは流して外枠の馬を前に入れてる。三浦皇成は上手い競馬するんだな。

スタートが上手いからこういう争いは先手を取れる。

・・・でも後半の競馬はひたすら若いな。

全盛期のトーセンジョーダンだから差せたけど脚使いすぎ。自分から動きすぎ。

4角であんなに脚使って外に出していくのはもったいないわ。

こうして見ると先行争いも突っ張り切るのが難しかったから引いたのか?

外から殺到してきたからな。

トーセンジョーダンはそりゃ鋭い馬じゃないよ。

ズブさはあるし切れる脚があるわけじゃない。だから直線で不利があれば厳しくなる。

だから前に壁は作りたくない。前が開けていればきちんと脚を使ってくれる。

事実、このレースでも交わしきった。

しかしそれにしたって内から外へマクリ上がる様な競馬しなくたっていいじゃない。

もっとスマートに出来ないのかよ。いくらなんでも泥臭すぎるよ。

福永の様なスマートさもないし、岩田のような荒っぽさもない。

つまりは展開の読みが浅すぎるし、自分の手綱を使いすぎている。

福永は馬の力を引き出すのがやっぱりうまいしさ。

岩田だって馬の活かしかたってのが分かっている気がする。

ジャパンカップだってオルフェーブルとの競り合いを制したからこそ「乱暴だ」と言われる。

しかし3歳牝馬で4歳牡馬に体当たりを成功させるという見込みはどこから生まれたのだろうか?

単純に「やるしかない」という状況だったけれどもね。ある程度の計算はあったかもしれない。

あと菊花賞サトノノブレスにしびれたね。完璧な騎乗だった。

アスカクリチャンの騎乗も夏を通して良かったし。

三浦は馬への信頼が変な形になっているんだよ。

「多少強引に行ってもやってくれる」という信頼関係はちょいとイマイチじゃないかな?

結果論から言えば内を縫って差しても間に合っただろう。スッカラカンだったからな。

外の方が結果としては混みあうことになった。

内を回って内が空くのを待つ、という老獪さというか我慢強さがないんだな。

ガムシャラすぎて安心感に欠ける。

・・・結果ありきな話だけども。

だが三浦皇成は先行させてなんぼだからね。

事実、有馬記念トーセンジョーダンは逃げて5着だ。

4角回ってすぐにヴィクトワールピサが交わしたがそれでも粘った。

有馬記念じゃなければ勝ち負けの逃げだった。(有馬記念だからこそあそこまで余裕を持って逃したとも言えるけど)

あの展開からでもブエナビスタは差しにいけるんだからすごいぜ。

高位の馬を見ても前残りのペース。しかし8番手から一瞬の末脚でハナ差まで差し切った。

ゴールが10cm先だったら、という凄まじい末脚。なんであのペースであの脚なんだ。おかしいだろ。

東京じゃないんだぞ。中山開催だよ?有馬記念は。

中山じゃゴールドシップは無敵だ、と思っていたけれど不安になってきた。

エピファネイアが来るのか。有馬は3歳が強い上にエピファはシンボリクリスエス産駒。

この産駒は3歳秋に全盛期を迎える・・・。(斤量を考えたらの話。古馬になっても強い)

中山は皐月賞の舞台でもあったしな。問題は2500mという距離。

菊花賞は能力差で圧倒できたが有馬の過酷な世界はどうかな?

能力差はない。今度こそ、今度ばかりはスペシャルウィークBMSパワーが試される。

(ダービーの2400mを2着だがあれは前崩れのペース。強い差し馬がエピとキズナしかいなかっただけの話。距離不安は少しある)

・・・

何の話だったかなぁ。疲れたし終わろう。

[fin]