砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリザベス女王杯 マルセリーナについて

穴馬にいいんじゃないかな、と思っている馬

何が良いって「ハマったら強い」ことさ。勝ちパターンがある。

勝ちパターンがある馬は絞りやすい。馬券が。

そして問題は「ハマるポイントはどこか」ということさ。

とりあえず桜花賞勝ってるしマーメイドSも勝ってるしさ。

実績は十分すぎるわけです。

今更になってエリザベス女王杯に出走だ。

マイルが主だったのだから距離に問題があることは想像に難くない。

マーメイドSで思いの外走ってくれたから距離延長で花を咲かせに来たのだろうね。

3歳頃までは追い込んでいた。桜花賞も追い込んで勝ってる。

なお、ディープの初年度産駒だったりするし、初のG1タイトルを持ってきたりもしている。

しかしまぁ、ぶっちゃけた話。この年の桜花賞はレベルがめっちゃ低い。

ホエールキャプチャが2着。それ以外ではフォーエバーマークくらいしか見たことない。

ダンスファンタジアなんてのもいるがコレは未だに条件馬なのである。(しかもこいつが3番人気だぜ?)

またこのレースは最内をロスなく通って後方から馬群を割って差すという恐ろしい内容である。

「外からピンク帽子が突っ込んできた!白い馬体、ホエールキャプチャだ!いけっ!」

カメラが左へニュ~と動いて先頭を写す。そこから右へニュイーと動いて・・・

馬群の真ん中あたりを写したころに「あれ?青い帽子が並んでるぞ?」となる。

そこから外側の青い帽子、マルセリーナがグイングイングイングインと・・・

まるでPSのゲームのようなぎこちなさのある加速で1馬身2馬身とホエールキャプチャに差をつけた。

ウイニングポストのチート馬がこういう動きをする。

全ての能力をマックスにすると他の馬とは違う速さで加速し始めるのだ。

「エンジンが違う、ってこういうことか」と。

ただその脚は持続しなかったね。失速まではいかなかったけれど。

後からホエールキャプチャに迫られて結果は4分の3馬身差。

・・・ん?持続しない脚って京都外回りじゃ役立たずじゃないかね?

いやいやいや。ところがよ。

意外と地脚あるのよ。

そして面白いのが、多少のロスがあっても上がりは良いタイム出してくれること。

マーメイドSで勝ったときは34.5秒の上がりを使っている。

対して阪神牝馬Sでは34.0秒だ。2000mと1400mのレースなのにコレしか差がない。

また、上がりタイムは総じて良い傾向にある。

タイムの割に結果が伴っていないのは上がりを使おうとし過ぎているからだろう。

むしろ脚を余してゴールしている。

この馬の勝ちパターンは先行だ。先行しながらも全体の2位くらいの上がりタイムを出す。

桜花賞の追い込みは安藤勝己騎手自身がミスだったと言っているくらいだし。イレギュラーと考える。

好走パターンも先行であるから間違いないだろう。

条件①。「先行すること」。

先行するにはどうしたらいいのか。

様子を見るに・・・内枠はダメらしい。

先行力はないから内側に入ると外に被されて行きどころを失うんだ。

そうなると後ろに下げるしかなくなる。結果後方から追い込みになって好走止まり。

かといって大外枠に入ると先行しきれない。7~14番くらいがベストだ。

1角が近いレースだとイマイチだけど今回は長いストレートからの1角だ。絶好と言える。

外から競りかけてくるような先行馬や逃げ馬がなければいいんだよな。

被されたら終わる。

おそらく一番いい形はローズSだっただろう。2番手までつけた。

内からグイッと伸びてきて「おぉぉ!」と動画を見ながら力むほどに良い形だった。

だけど外から差し馬が殺到したんだよなぁ。

しかもほぼ同じ番手だったホエールキャプチャが二の足を使って1着だからやりきれない。

二の足を使えるか使えないか、これだけの差だった。もちろん大きな差だが。

しかし460kg以上の馬体の時はまるで走れていないから調整の方で問題があったのだろう。

桜花賞は452kg。ヴィクトリアマイル3着の時は448kg、マーメイドSも448kgだ。

このくらいがベストと思われる。

常識をかなぐり捨てて考えりゃスローペースで先行できれば強いんだよ。

かなぐり捨てた常識ってのはスローペースで先行したら6割の馬は強い、ってことだ。

平均~やや速めでも対応は出来る。これはまぁ、牝馬限定レースだけだが。

12年の安田記念はペースについていけてなかった。(ストロングリターンが1分31秒3を記録したレース)

後方から行ったのにまるでついていけてないから本当に限界のペースだったんだろうなぁ。

それにしても・・・

この馬が勝つ展開がまるで想像つかないな。

平均ペースから先行して強い馬なんて他にもたくさんいるよ。

唯一の希望が京都外回りであることだな。

先行馬有利だし速い地脚を活かしながらも最後にキレる脚を使える。(という希望的観測)

つまりはメイショウマンボと同じ勝ちパターンだな。

メイショウマンボとの馬連が一番おもしろ愉快かもしれない。

そうなったら・・・やっぱりヴィルシーナが強いだろう。

ヴィルシーナメイショウマンボは勝ちパターンが近いから。

とても繊細な天秤に乗っているようなもんだよ。どっちが勝つか、ってのは。

デニムが台頭する展開ならば・・・マルセリーナ掲示板まで行けば御の字だ。着内は厳しい。

アロマティコやハナズゴールが先にくる。

先行からの前残りが出来れば着内が見えてくる。

京都外回りだから追い込み馬は消してもいいくらいだしな。

菊花賞のマジェスティハーツ、俺は忘れない。)

京都外回りで前が徹底して潰れることなんてまずないからなぁ。

追い込みが台頭しても・・・1頭だけだ。追い込む馬ほど位置取りが大事になる。

基本は外か。もちろん内からの馬もいるし。

春天ジャガーメイルのようなことをする馬がいれば面白い。最高に面白い。

デニムがアロマティコを引き連れて進出してきたら「ウホホホホホオホ」って大興奮だね。

鼻水垂らしながら見守るわ。

はな、と言えばハナズゴール

次はハナズゴールをメインに行くか。

もうそろそろ戴冠してもいい馬だろう。オレハマッテルゼ産駒として一発やってほしい。

[fin]