砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリザベス女王杯予想 ビフォア最終予想

最終予想の前に。

金銭的な問題として俺は500円しか買えない。

理由として

「捨て金でなければ予想に余計な感情が入る」ということがある。

毎月2000円くらい遊びに使う、くらいの余裕がなければギャンブルなんてやってられない。

手に汗と馬券を握って、という神経は俺にはない。ぶっ倒れる。

仮に「こいつなら」と単勝に1万円ぶっこむとする。

そんな精神力はない。胃に穴が空いてしまう。

よって、どんなに大勝ちしても500円である。

毎月100万円くらい稼ぐ良き大人となれたならばその時また考える。

金銭感覚の問題であるからだ。

このことを踏まえてエリザベス女王杯の予想をしたい。

まず、「500円で大金を得たい」という考えであるので思い切った馬券を買わなければならない。

強要される覚えはないが俺の魂が三連単を買えと叫ぶ。だから買う。素直である。

そうなるとまず考えるのは軸だ。3連複ならば曖昧でいいのだが「単」となるとそうはならない。

とことんアナログに行く。

アナログ、について説明したい。

デジタルは数値化出来る。言うなれば「この馬はこのタイムで走破する」という考え方だ。

ソレに対してアナログは比較対象を以て位置を確定する。AはBより先着する、BはCに先着する、という風だ。

アナログに行くとまず仮の軸を設定していくことになる。

仮軸としてメイショウマンボを据える。

メイショウマンボを1着、とするのならば差し馬の台頭が許される。

マンボは外から来る。外差しが活きる馬場だ。

あるいは4角から早々に進出をかける。

先行馬が手薄なレースで先行が有利なレースだ。ジワリとした脚が鍵になりそう。

問題はメイショウマンボが内枠ということだ。これは何気に不利である。

一気に前へ先行していくか、あるいは4角あたりから上手に抜け出しを図るか。

割りと難しい判断を迫られる。

4角からの抜け出しならば似た枠からの追撃が期待できる。

中団の内側に位置する馬・・・ミッドサマーフェアだ。

シンプルな戦法として調子の良い馬にくっついて行くことがあるだろう。

スプリンターズSではマジンプロスパーがそれをやった。鞍上もちょうど良い具合に福永だ。

マンボの後ろに付いて行って抜け出しに苦労することはないだろう。

ダメならダメで心中するだけ。その捨て鉢がこの馬には許される。

しかしこの戦法では良くて3着。掲示板まで持っていけば完璧だろう。

7着あたりでも好走と言えるのだからあまり馬券に数えることは出来ない。旨みはあるが。

好走止まりならばハナズゴールも似た形になる。

深く考えすぎではあるが好走歴が54kgに固まっているのが気になるところ。

ていうか55kgでは着内すらない。

馬体重が増えて本格化の兆しが見えてきているが斤量の壁をどうするか。

そして距離の壁も同時に存在する。どこかで聞いた話である。

ミッドサマーフェアにしてもハナズゴールにしても勝ち負けは望めない。

直線に向いてロスなく差す。それが精一杯。一桁着順で我慢すべき馬だ。

そうなるとアロマティコの存在が気にかかる。

斤量は初の56kg。判断に困るが斤量増がマイナスになりそうな馬でもない。

問題は成績。 2歳から走っているのに、秋華賞3着なのに、マーメイドSも3着なのに、重賞を勝てていない。

そしてヴィクトリアマイルを10着だ。東京、府中の直線を追い込めない後方待機馬など信用できない。

しかしここまで極端な平坦巧者一族となれば例外に当たる。平坦でこそ買うしかない。

牝馬限定、G1、平坦コース。この馬のためにこのレースはある。

内枠の差し馬となるとディアデラマドレも該当する。

3歳であるので54kgで走れる。大きなプラス要素だろう。

京都外回りをメンツが貧弱ながらも差し切っているし確かに面白い馬だ。

母も同様に京都外巧者であったし好走は期待できるだろう。

だが確たることは何一つ言えないのが上がり馬の辛いところ。6着程度で上出来だと思うが。

ラキシスも同様に京都外回りを差して台頭した馬だ。

問題は斤量。ディアデラマドレが+1kgなのに対してこっちは+2kgになる。

そうなるとどれだけ余力を残して走っていたか、ということになる。

内回りと外回りの差はあるが勝ち方は秋華賞メイショウマンボと類似する。

同日であることからそういう馬場の具合だったのかもしれない。

当日も外差しが届くようならば考えたい馬だ。

こうして差し馬を並べてみたものの、差し馬がそんなに出てくるとは思えない。

やはり先行馬の存在が・・・。前残りも同時に出てくるだろう。

そうなるとヴィルシーナ

ヴィクトリアマイルを粘れる二の足と混合レースでも前に行ける先行力。

そして秋華賞京都大賞典で見られた逃げ。レースを操作する自在性がある。

京都外回り+牝馬限定ならばどの馬にも負けない。負けはしない。

問題は負け癖である。負け運とも言う。結果的に取りこぼしてしまうレースが多い。

だが問題らしい問題はそこしかない。

そしてオールザットジャズ

長距離+牝馬限定+56kgという縛りならばこの馬はべらぼうに強い。

特に道悪に対する適性はレインボーダリアより上だ。札幌記念の結果を見ればそうなる。

また、ペースの緩まる今レースに限れば先行が可能だ。枠も上々、穴を開けるのはこの馬しかいない。

「多頭出しは人気薄を狙え」という格言に逆らうこともない。狙っていい馬だ。

この二頭が競り合った場合、馬場が渋ればオールザットジャズにも勝ちの目がある。

しかしヴィルシーナの優勢は揺るがない。ヴィル>オルザだ。馬場状態によっては逆も買う。

他にセキショウがいる。

だがここは消しでいいだろう。シンボリクリスエス産駒という絶対的な要素は否定しようがない。

底上げする要素もなく、まして3歳ではどうしようもない。54kgは良い材料だが。

仮に買うのならば先行馬オンリー馬券だ。差し馬が届くペースではない。

セキショウに比べて人気しているのがエディンだ。現在6番人気。

同舞台同距離を逃げ切ったのは良い材料だ。しかし斤量が3kgも増えるG1戦で同じことが出来るかどうか。

タイムも例年のエリ女に比べて2秒ほど多い結果となっている。

通常の2200mに比べてスローな展開となるエリ女よりも2秒遅い。これはかなりのスローペースだ。

この2秒差は逃げ馬には致命的ではないのか?斤量増という材料とセットでは・・・。

一応タガノイノセンスも先行馬のくくりとなる。

アグネスワルツの回避で潜り込んだ馬だがこれがなかなかどうして・・・。

距離適性には問題がない。しかし京都外回りではとことん敗退している。つまりは消して良い。

距離的には2000mでいいのだろう。京都や阪神の内回りで好走しているくらいだ。

先行かは分からない。しかし自在性のある脚質は妙味ありまくり・・・スピードリッパー

鞍上が秋山真一であれば先行する可能性はある。伊藤騎手のときは逃げてすらいる。

netkeibaの掲示板で面白い話があった。「この馬は一定のタイムで走る」らしいのだ。

確かにデータを見てみればコンマ数秒台の誤差に収まっている。先行しても差しに構えても。

しかしまぁ話半分だ。クイーンS府中牝馬Sのタイムは同じだが舞台と斤量でバランスがとれている。

しかしこの馬の中に精密な時計があるとしたら・・・先行させたら怖い馬じゃないかね?

これもまた話半分。

あとはトーセンアルニカ

4番手からあの脚が使えれば魅力的だが中団やや後方からが関の山だ。

ただそれを外枠から展開できるのは大きな魅力だろう。道悪で1着とったのも面白い材料。

地力あれば勝ってみたい馬だが関東馬で初遠征。能力も紫苑Sを4着止まり。ここで買う馬ではない。

脚質、差し脚、共に面白い馬であるが能力の裏付けが薄いのだ。

あぁ、一応ホエールキャプチャにも言及。

斤量苦を乗り越えるようなことがあれば堂々たる勝ち負け候補になる。

そうなったら・・・距離の壁に阻まれて2着3着、というのが妥当ではないか。

ヴィルシーナはマイルにも強いが本職は長いほうだろう。この条件ではヴィル>ホエーだ。

デニムアンドルビーに関しても少々。

上で書いていった様に進出して差す、ということが出来る馬が多い。

デニムアンドルビーは切れる脚があるものの阪神で活きる脚だ。京都でいっそう輝く、というものじゃない。

距離不安もなく直線も長め。能力の裏付けがある以上条件馬より期待は出来る。

・・・力関係が難しい。

ヴィルシーナメイショウマンボは間違いないが、斤量差が邪魔をする。

メイショウマンボは軽けりゃいい、という馬ではなく、むしろトップハンデに妙がある馬だろう。

となると力関係が逆転するほどではない。この二頭において2kgは些細なものだ。

ところがデニムアンドルビーは違う。こいつは瞬発力が売りなだけに斤量差は非常に美味い。

この2kgはヴィルシーナとの力関係を逆転するだけのものがあるかもしれないのだ。

当然前崩れという展開の助けが必要となるし、先行力や息の長さが試されるだろう。

だが前崩れを前提にすればコレほど期待の持てる馬もない。差し馬が前に圧力をかければ時計が速まるだろうか?

だが・・・まぁ。前崩れを起こせば残るのは実力馬だけだったりする。

「前崩れ」の前提が違う。普通の牝馬が崩れてもヴィルシーナは崩れない。

こいつの「崩れ」は牡馬の常識に入る。牝馬の常識では崩れないのだよ。

不利は不利だから連対は外すかもしれない。だが着内は固いだろう。

代わりに台頭するのはメイショウマンボ、あるいはデニムアンドルビー。固い。

オールザットジャズは前崩れしてしまえば脆いだろう。牝馬だから。

あくまでエリ女式スローペースから前残りで面白い馬だ。差しに構えたりしても妙味が薄れる。

とにかく、

あらゆるパターンに強く対応できるのはヴィルシーナ。これは確実。

3連複の軸にするには外せない。絶対に外せない。外す奴は友だちになれない。

こいつを潰せるペースを作れる逃げ馬は牝馬にはいないだろう。

次にメイショウマンボ。1番人気の強さは確かにある。

前が詰まらない限り掲示板は外さないし抜け出しに困る程度では着内を外さない。

春天に出てもおかしくない配合だから距離延長は限りなく良い結果を生むだろう。

距離短縮ではどうも良くないが長くなるのなら問題はない。伸びろ伸びろ。

ただ道悪になったらどうしようね。ローズSを見る限り苦手にはしないが得意でもないようだ。

54kgを背負うデニムアンドルビーが穴馬の怖さを秘めている。

だが条件付きで信用できる3歳3番人気は大抵高らかに飛んでいる。派手に。

しかしここまで厚い成績を残した3歳3番人気もいない。1番人気でもおかしくないくらいだ。

だがこいつの難しさは距離延長の良し悪し。それと調子の兼ね合いだ。

オークスは連戦の疲れがあった。これは確実なこと。動かない事実。

となると秋華賞はどう見るべきか。疲れか?脚質面の問題か?能力の限界?

ここが大きな大きなターニングポイントだろう。

疲れと見るなら今回はない。

脚質の限界ならば展開に期待する。

能力ならば脚質に併せて馬券に配慮する。

斤量の問題ならば今回は買いだ。

距離を考えるのならば今回は控える。ヴィクトリアマイルで全力で買う。

だが、まぁ・・・この配合に疲労たっぷりのオークス3着・・・。

これは好走じゃないですかね?東京にかなり向いてると思いますよ。

長い直線でしぶとい脚を使われて負けたけど疲れのない状態ならば勝ち負けですわ。

・・・あ、鉄砲で走る馬という可能性もあるのか。

それにしては新馬戦が振るわなかったな。違うか?

しかし叩いて良化するのならば秋華賞の足りなさは問題だろう。あれが限界とは思いたくない。

「短い直線だから」という文句があるようだがそれを差せなきゃいけない馬だろう。

叩き良化するのならば尚更だ。スマートレイアーは差したんだからさ。

うーん。仮説まみれでダメだなぁ。確たる部分がない。

オークス疲労たっぷりでの3着、ということだけだ。

となると長い直線はアダにならないはずがない。

55kgの斤量を苦にすることもない。

ということは秋華賞は斤量で負けたわけではない。距離の問題でもない。

今回に距離不安があるわけでもない。斤量の問題もクリア。直線はプラス要素。

やはり問題は脚質か。

距離に関しては他の馬との兼ね合い。メイショウマンボの距離延長よりプラスに働くことはないだろうしね。

さぁ、どうしようかねぇ・・・。

ヴィルシーナは広い範囲で馬券に絡めることが出来る。

対してメイショウマンボは前崩れが欲しい。

デニムはそれに加えて展開の助けが必要になる。

番手自体はメイショウマンボデニムアンドルビーは近い。

前崩れが起きるのであれば揃って出てくることも十分考えられる。

となると、デニムを絡めるときはメイショウマンボはセットにすべきか?

いや・・・1番人気の難しさもある。

外に出せないまま直線に向いてしまうこともあるだろう。

それこそデニムアンドルビーが望む展開とも言えるから単純にセットにしても良くないかも。

メイショウマンボの勝ちパターンとして流す対象に組み込みはすれど、

デニムとマンボで軸にして他馬を流す、というのは旨みも可能性も薄い。

馬場の渋りと最内枠の妙に期待してオールザットジャズ1着のヴィルシーナ2着流しもありだが・・・。

外枠の飛び出しに対応しづらい。流す対象が多すぎる。

中~大外枠の差し馬全般、堅実馬。千円ちょい流さなけりゃいかん。

マンボとデニムとアロマでも流しときゃいいが・・・トーセンアルニカの一発もありうる。

ヴィルシーナの二着が固いとも思えないのが難しい。2着軸3着軸の二通りを用意したいくらいだ。

そうなるとアロマに差されることは想定せず、マンボとデニムの2着流しも含めて500円か。

・・・このギャンブル馬券に全部使うの・・・?俺。

とりあえずこんなもんで。

[fin]