いや、それを知っているというわけじゃなく。
むしろ教えて欲しいくらい。
なのでやはりここも傾向を考えるだけです。
徐々に時代を遡って考えてみましょう。
まずは去年。2012年。2012年って去年なんですね。
勝ったのはサダムパテック。馬場の悪い所をささっと抜けだして1着。
同じような場所からはリアルインパクトが5着まで来ています。それくらいですね。
あとは外馬場からグランプリボスとドナウブルー。これが2着3着。4着は逃げ残りのシルポート。
この年の最大のポイントは上位陣が良い上がりを使っていること。
トップ上がりがグランプリボス。同タイムに最後方からのマルセリーナ。
そして3番目がサダムパテックとドナウブルー。5番目にダノンシャークがいてこの馬は6着。
例年は前の番手がそこそこの脚を使って、というパターンだったはず。
これは結構不思議な話なんだよね。普通は後ろの馬が使うはずじゃん。マルセリーナみたいに。
ところが良い番手から良い上がりを使う、という結果。
シルポートが残っていることから・・・非常にスタミナが要求されるレースだったのだろうか。
それならドナウブルーが残っていることが不思議だ。そしてマルセリーナがトップタイムというのも不思議な話。
ストロングリターンやサンカルロあたりはもう少し脚を使ってもいいはずだ。
ということは馬場で天井が出来ていたのか?
となれば・・・この年に要求されたのは「スタミナ」「先行力」だろう。
カレンブラックヒルがいたら面白いレースになっていただろう。
次、一昨年の2009年。あれ、飛びすぎ?2011年。
この年は大荒れだね。5番人気11番人気4番人気。トップ人気馬は全部飛んだ。
しかしコレも予定調和だろう。
1番人気のリアルインパクトは3歳であるし3番人気のイモータルヴァースも3歳だ。
いかな名馬とて1kg程度の斤量差では古馬には勝てないということよ。
そしてリアルインパクトはそこまで名馬でもない、という。
イモータルヴァースは外国からの遠征馬。牝馬ながらもG1競走を3連覇するなど勢いがあり、強い馬だった。
問題は2番人気のリディルになる。毎日スワンを勝っていながらここで大崩れしたのはどうしてだろう。
やはりあの速いペースに追走したのは辛かったか?疲労が抜けきってないかも。
それに17番という大外枠から一気に先行したのは辛かったのではないか。
勝ったのは3枠5番から無理なく5番手くらいに入ったエイシンアポロン。
そして2着に1枠1番からロスのなかったフィフスペトル。
7枠13番の外枠から追い込みを選択したサプレザ。
4着にもロスのない1枠2番で競馬をしたダノンヨーヨーが来ている。
そして5着に3歳1番人気のリアルインパクト。
リアルインパクトは3歳馬にしてはすごく頑張ってる。1kgで1馬身、というのならば3着争いまで来ているはずだ。
また馬場の悪い所を走っている割には伸びている。
この年はかなり馬場が荒れているね。やはりマルセリーナがトップの上がりを使っている。
その上で上位陣がいい上がりを使う。
面白いのはマルセリーナが2012年に比べてかなり上位まで食い込んでいることだ。
リアルインパクトにクビ差の6着。3歳のディープ産駒は本当に強い。
ていうかマルに関してはアンカツが強力すぎる。直線向いて最後方最内だぜ?そこから縫い差しだ。
この年のマイルCS、その最大の見どころはマイルセリーナだと断言できる。
あとは・・・サプレザが大外からの追い込みか。
やっぱりこのレースは大外からの馬が届く。
届くには届くけど・・・勝つのは内~真ん中あたりから力強く伸びる馬なんだなぁ。
次。2010年。不惑の年か・・・。
この年の逃げ馬はジョーカプチーノ。2011年の毎日スワンを高速で逃げて2着に残った馬だね。
もちろん、この年も高速ペースへ持っていった。
・・・この年は熱いなっっっっ!!!
ていうか京都のマイルで31秒台っ!?レコードっ!?
マイルのレコード決着は大荒れだなっ!
そして4頭が並んでゴールインっ!というのがまた良いっ!
レコードタイム保持者が4頭いるからなっ!
これは良い岩田だね。最内追走で前が空くのを期待する、という我慢の騎乗。
2着のダノンヨーヨーがすごい脚を使っている。
最後方から外側へ抜けだしてぐぐぐっぐぐぐっと。
3着のゴールスキーは福永祐一。やや前目、外側でじっくりと追走。
そしてそのまま前が空いて脚を使う。うむ、非常にシンプル。強い競馬。
4着がサプレザ。16番の外枠から14番手で追走。外に出して直線一気。コレも強い。
この年の大きな特徴はタイムだろう。非常に速い時計での決着になった。
ところが傾向は変わらない。
最内で我慢してポンッと抜けだしたエーシンフォワードが1着。
それにギリギリ届かない外馬場からの追い込み勢。
血統的にはダノンヨーヨーが異例らしい。しかしレコード決着というのはそんなもんだろう。
あと今回は最内「枠」からの台頭ではないな。
ロスなく行ってポンッと飛び出す。それは内枠の特権ではないということだ。
エーシンフォワードは7枠13番からの追走だ。
ただコレも例外だ。
この年はジョーカプチーノという超特急がいたために先行勢と中団に広いスペースが出来ていた。
そこに滑り込んだのがエーシンフォワード。中団先頭最内という最高のポジションを漁夫の利で得たわけ。
・・・12年にしても11年にしても安定した逃げ馬、つまりシルポートがいたからね。
予定調和に決まっていた部分が多い。
次。2009年。
逃げ馬が多頭いるだけに序盤はペースが速い。しかし一気に落ち着くね。
12秒台を記録してコーナーから一気にペースが速まる。といっても常識の範囲内だ。
言うなれば今年の毎日スワンみたいなもんだ。逃げ馬のペースでしっかりとレースが進んだ。
プレッシャーをかけられることもなかったし。
しかしカンパニーという強い馬がいたね。それがギリギリで、きっちりと交わして1着。
2着に逃げ馬マイネルファルケが入って、3着に外一気のサプレザ、4着に2番手追走から外一気のキャプテントゥーレ。
やはり「内~真ん中から抜け出して1着」「追い込み勢が外から台頭」という黄金パターンは破られない。
この年は逃げ馬が残ったね。芝の荒れがさほど目立たないし内馬場も悪くなかった様子だ。
今日の所はここまで。
[fin]