砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイルCS 枠番について。(今更?)

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そりゃ「この枠は消しっ!」と言う気はさらさらありません。 一番やってはいけない消し方だと思う。「なぜこの枠は走らないのか」まで考えなければいけない。 さて、枠成績を軽く。 まず1着馬の枠を見ると・・・これがほとんど内枠。あるいは中枠。そして例外の外枠。 1枠が1回。2枠が1回。3枠が1回。4枠が1回。 ここまで内~中枠。 そして例外の7枠。 これらの馬に共通しているのはロスのない競馬をしていることだ。 スタミナや底力、そして悪路を行くパワーが要求される反面、一定の瞬発力が必要となる。 であるから内枠などからじっくりと行くのが鉄板パターン。 7枠から行ったエーシンフォワードは展開の利を得た。外枠から中団先頭最内という最高のポジション。 そして大抵は実績馬が来る。G1だから当然だろう。 調子がイマイチに見える馬が来たのはエーシンフォワードくらいだが年始は阪急杯を勝利して高松宮記念を3着している。 サダムパテックも2走連続で凡走しているが安田記念秋天であるから度外視も可能。 他の3頭は能力上位+調子良し。 エイシンアポロンは不良馬場の富士ステークスを勝利している。 カンパニーは毎日王冠秋天、と2連勝中の完璧ローテ。 ブルーメンブラット牝馬路線で完璧な成績を収めていた。 2着馬が少し難しい。 1枠が1回、4枠が2回、7枠が1回、8枠が1回。 4枠から2頭出ている。 8枠から2着に入ったスーパーホーネットは1番人気。その年は京王杯SC毎日王冠を制する充実の年だった。 7枠から行ったのは逃げ馬のマイネルファルケ。逃げ残りというか逃げきれなかったというか。 その年はカンパニーという化け物が2枠から飛んできているから仕方ない。大健闘と言える。 ほとんど実績もなく飛んできたのはこの馬くらいである。ノーマーク逃げというのはデータを超越した存在と言える。 1枠からはフィフスペトル京成杯AHを制し、スプリンターズを6着。実際のところ穴馬という程でもない。 4枠からはグランプリボスダノンヨーヨーだ。この輝ける蒼き枠。中枠だというのに外馬場から突っ込んできた。 フィフスペトルというのは少し例外的である。 1着のエイシンアポロンよりも内を差して2着だ。これは力負けだろう。 最も例外的なのがマイネルファルケ。逃げきれずの2着である。 これらを除けば2着というのは1番人気が外からぶっ飛んできている。 大外一気を選択する馬は非常に多い。しかし2着まで滑りこむには上位の能力が必要である。 穴馬が外からぶっ飛んでくる・・・というのは考えづらい。 成績による能力の裏付け、そして調子の良し悪し。人気を左右する様々な要素が必要とされる。 つまり「外枠の人気している差し馬」が2着軸に相応しい。そうダノンシャークなどは鉄板だろう。 そして3着。 1枠が1回、7枠が3回、8枠が1回。一気に外枠が台頭した。 人気の特徴としては穴になりきれないこと。2ケタ人気はファイングレインくらい。 他は2,4,5,6,と穴にもならない程度の順当な3着になっている。 この2と4の人気馬はサプレザだ。09年と11年の成績だが10年もほぼ同着の4着になっている。 まず1枠から飛んできた穴馬ファイングレインだが・・・ こいつにゃ能力の裏付けがあった。その年の高松宮記念を勝利しているのである。 セントウル→スプリンターズと惨敗したが毎日スワンでは59kgを背負って5着。若干ではあるが復調の気配があった。 ・・・なんでこいつだけ59kgなんてイジメみたいな斤量なの? ははぁ、2012年に改正されるまでは57kg負担だったのか。G1を勝ってるから+2kg、と。 こいつは馬群からぬけるのに少し苦労しているんだよね。 結局1着のブルーメンブラットが最内から抜けるのに対して馬群の真ん中よりやや内から抜けだした。 ブルーメンブラットも最内先頭ローレルゲレイロ(4着)の後ろから一気に強襲、という我慢強い内容だしね。 ココらへんがなぁ。「上手く抜けだした馬が勝つ」のか「勝てる馬が上手く抜け出せる」のか。 ある程度上位の人気馬や実績馬が飛んでくるし、またそういう馬も多い。両方正しいか。 で、7枠ね。7枠の2回はサプレザなんだよねぇ・・・ハハハ。 残りの1回はゴールスキー。サプレザとハナ差の勝負をした馬なんだよねぇ・・・。 同一馬が絡んでいるからデータとしてはどうなの?と思うよ。ハハハ・・・。 笑い事じゃねぇ。 ただそのサプレザから分かることもある。唯一3着に届かなかった10年は8枠だった。 3着争いに競り勝ったゴールスキーが7枠であるから8枠より7枠、だろう。 その8枠から飛んできたのが今年も出走するドナウブルーだ。 ディープ産駒、不惑の4歳秋ながらもなんとここで好走を見せた。なんてやつだ。 (不惑の4歳秋 3歳~4歳春までは活躍するが4歳秋になると信頼性が薄れることから。何故か5歳になると復活するケースが多い。) 4角から一気に外へ出してスパート。直線の半ばで一気に台頭した。 ところがそのすぐ内を青い帽子が一気に突き抜けた。これがグランプリボスである。 しかし最内をぐるりと回ってきたサダムパテックには届かない、というのが去年の内容だ。 この年、ドナウブルーはかなり強い競馬をしている。 大外枠から中団外につけて、4角から大外一気。ジェンティの全姉であるのは間違いない強さだ。 しかし牝馬の消耗は速い。5歳だとなぁ・・・うーん。 ともあれ、牝馬でも大外ぐるりの大外一気が出来るという前例は作った。 というわけだ。 1枠~4枠。そして7枠。ココらへんが狙い目ということになる。 ・・・なぜ6枠はダメなのだろうか?原因が分からない。 が、データは嘘をつかない、ということもある。ダントツに成績が悪い枠なだけに食指は・・・。 調査を進める。