これが一番許せない勝ち馬だ。
俺はね。カレンブラックヒルやマイネイサベル、サンレイレーザーのせいで馬券が外れても全然構わなかった。
でもトーセンラーが飛んできたらダメですよ。これは一番許せない。
何が許せないって自分なんだよ。この腐れ頭。
ずっと目を背け続けていた。
宝塚記念でやられてからずっとトーセンラーに私怨を向けてきた。
一時は「あの京都記念を追走できる脚があるならば」と考えたよ。
あの鬼ペースでラップした京都記念を追える脚があるなら、って。
でも「いやいやいやいや」と。「トーセンラー許すまじ」と。
この大一番でやらかしたよね。この野郎。
春天2着にマイルCSを1着だからね。もう一流馬だわ。ははははははははははははは
4着以下はアタマ差の嵐か。
クラレントが「うーん」て感じだね。
・・・ん?馬体重が+12kgってなんだそれ?
ま、またやらかしたっ!メイショウナルトの大事件で馬体重のチェックを忘れないように、って!
そう、そう・・・そう教訓を得たはず・・・なのにぃぃぃぃ!
こ、この腐れ頭ぁ!あれだけ疑っておきながら、目の前に決定打があったじゃないかぁぁぁぁぁ。
ぐ、ぐがががががががががが。
まぁ、修学院ステークスで差しきれなかった分を見事に差しきりましたな。トーセンラー。
これもまた偉大なるヒントとなりえていたのだね。同じ展開だったよ。
2009年の例を出せたのも良かったな。
トーセンラーがいなければほとんど完璧になぞりきれていただろう。
あとはコパノリチャードが完璧に、完全に開花してるな。
あれだけプレッシャーをかけられて4着まで粘れるというのはかなりのもんだ。
だけど1着じゃないと俺は美味しい思いできなかったからさ。お前が4着で結構安心したよ。
だが・・・まぁ・・・
今回は当てられるレースじゃなかったな。
完璧に「内~真ん中から抜けて1着」というのが頭にあったから。
トーセンラーがいなけりゃ別だけどな。ダイワマッジョーレ-ダノンシャークの順は間違ってなかった。
基本通りに終わらない想像を超えた化け物がいたということだ。
淀の怪物、トーセンラーさんが。
[fin]