砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

有馬記念予想

気がつけば12月。

職見つからずに12月。

自虐ネタとしても笑えないレベルに陥っている。

なのに俺は「部屋の模様替えしたいなぁ」と思うだけ。

俺自身の問題なのに他人ごとのように思えるのはどうしてだろう。きっとそれは現実逃避。

さて、有馬記念

注目すべきは・・・

ゴールドシップの復活が成るか成らざるか。

まずはこれ。

ジャパンカップの結果が出るまでは結構楽観視してたんだよね。

「JCは着外でも有馬で復権。そんな馬でしょ」。

ところが着外の度合いが過ぎるかな、と。15着は困りもの。

何が困るかって上がりタイムが34.7秒とクソすぎること。

これはもはや追うのをやめてるくらい。

デニムが33秒2の好タイム。これが出る馬場状態なのに34秒7。

精神的にゴールドシップはアレなのではないか、という疑惑が強くなってきた。

ここまで走らないとなれば乗り替わりも仕方がない。

内田が悪いとかではなく、内田のやり方ではゴールドシップが走らないのだから。

根本的に相性が悪くなってしまった、と騎手に責任を求めるならそうなる。

ゴールドシップは内田のハードな動きに慣れてしまったのかもしれないし。

ていうか本当にデニムが浜中で復調した形になったのが悲しいよな。

脚質的にデニムは京都に向かないし相手が京都最終兵器マンボでは仕方がない部分が多すぎる。

なにより展開がまるで向かなかった。壁が厚くて横に広い。

結果として外差しが決まる馬場だったが外の外から追い込めるほど実力差があるわけでもないんだ。

当然、中団先頭~半ばあたりから勝負をかける馬がきっちりと勝ち切る。

平坦鬼畜のアロマティコは例外だ。あれは京都にジャストマッチだったな。

ともあれゴールドシップは3歳時のダービーの上がりにも届かない結果となったのが痛い。

追い込み馬は「上がりが使えていればいつかチャンスがくる」というもんだからさ。

ウオッカやディープ、オルフェと無敵の追い込み馬が多いせいでそういうイメージはないけど

追い込みという戦術はだいぶ不利な・・・負け組の戦術だから。

ウオッカだって隙あらば番手を伺うしさ。ウインバリアシオンだって金鯱賞でそうだった。

東京や特定の週の阪神なら最後方待機からの一発というのはあるけどね。

今年なら・・・ダービーのキズナとかね。ローズSのデニムとか。

オルフェだって4角で先頭ということもある。ディープも春天じゃそう。

追い込み馬というのは一種の「自在性」が備わっているもの。

そしてこれらの強い追い込み馬というのは「鬼の瞬発力」を生かすために後方から競馬をするわけ。

「最悪、最後方からぶっかましても届くし」みたいな面がある。

武豊ステイゴールドを勝たせた時も後方待機からの競馬。

多分「後出しジャンケン」みたいな面が多少なりあるんじゃないかな?

「後ろから伺ってタイミングよく飛び出せば」って。

つまり・・・。歴代の強い追い込み馬っての選んだ追い込み戦法。

ゴールドシップの場合は選ばざるを得なかった追い込み戦法だ。

この面からしゴールドシップってのは弱いのよ。

ウイイレをやってても思うよ。実況の人が雑談し始めてね。

「現代サッカーにおけるフォワードというのはやはりオールラウンダーでなければ成功しないんでしょうか」って。

「いわゆる職人的なフォワードというのは厳しいのでしょうか」。

予備校でも言われたよね。

「今の社会は器用でなんでもこなせる・・・要領の良い人間が好まれる」なんて。

「英語」という受験科目もそういうものでしょう。

今までの人生に馴染みのなかった「異国語」を13歳から学び始めてさ。

むしろ今までの経験がアダになるような勉学だよ。センターでも発音問題は引っ掛けてくるでしょ?

そして勉強法はただただ忍耐強く持続させることが大切、ときたもんだ。

これは要領の良い人間を選別させるための科目だろう。

ゴールドシップってのはやっぱり要領が悪いよね。

スタートの悪さは絶望的。地脚がないから先行したらへばっちゃう。

後方で脚をじっくり溜めて、というやり方しかなくなってしまった。

ところがそれはそれでダメ。瞬発力がない。直線一気は不可能。

仕方なく選んだのがロングスパート。

早ければ向こう正面から動き始めて馬群の外側をグーッとまくっていく。

4角前からちょいと緩める。一息いれてまたスパート。なんて不器用な競馬だろう。

この馬の最大の失敗というのは何気なしに2冠馬になってしまったことでしょう。

ワープした皐月賞。空き巣の菊花賞。こんなので2冠をとってしまった。

本来ならばクラシック戦線の3番手4番手。取るに足らない馬だったはず。

ところがワールドエースディープブリランテが故障した。

その分、古馬戦線でも何やら3強だの4強だのと持ち上げられてしまったのだ。

実際のところ・・・有馬記念とて空き巣レースだったと言わざるをえない。

あれほど出遅れたルーラーシップが3着まで巻き返せてしまうし、オーシャンブルーごときが2着だ。

ナカヤマナイトのオッズもおかしい。オールカマーの勝ち馬と言っても重馬場での結果。

過去の成績からみても重馬場の鬼である可能性は高い。

であるのに5番人気まで押し出されている。距離不安がある馬には重すぎる人気だ。

穴党が他に推せる馬がいなかったことが分かる。

ゴールドシップというのはやっぱり空き巣程度の馬だ、ということです。

宝塚記念もそうよ。

遠征明けの牝馬は全く走らない。これは強いデータ。

関東馬も同じ。いかな名馬も覆せなかった強いデータ。例外は一頭、ナカヤマフェスタ

ダノンバラードに向いた展開ではあったけれど、この馬に先着を許したのはその証拠になりうるだろう。

平たく言ってしまえば宝塚記念は展開がむいた、ってことになる。間違いない。

であるから有馬記念もこの2頭に先着は可能でしょう。展開は向くはずだ。

ところが相手が、役者がちょいと違う。オルフェーブルが相手なんだ。

ジェンティもフェノーもいないんだorz

だが展開の向き不向き関係なく強い競馬でオールカマーを制したヴェルデグリーンがいる。

こいつは秋天でも脚を使えていた。ナカヤマナイトの数段上の中山巧者だ。

ダービー馬のキズナキズナはまぁ・・・うん。

凱旋門賞が気になりはするね。軽い速さかと思えばディープっぽい重い速さがある。

中山の芝にマッチしたら怖いね。3歳だけに。

更にウインバリアシオン。故障していなければオルフェ不在の日本競馬を引っ張っていたはずだ。

ゴールドシップフェノーメノジェンティルドンナジャスタウェイも。

今の4歳馬は日の当たる場所を走れないほどG1競争を荒らしまわっただろう。故障明け一叩きして迎える有馬は怖いぞ。

後方の馬がだいぶ多い。

そうなると怖いのはトーセンジョーダン。ペース次第で大駆けできることをJCで証明した。

そして不屈の3歳馬、ラブリーデイ。展開が大いに向いたものの金鯱賞を2着。

今回ばかりは無視していいと思うが・・・。母父ダンスインザダークが怖い。

500mの距離延長は果たして向くかどうか。キンカメ産駒だけに怪しいね。

それにオーシャンブルーね。内枠に入ったら悩むわ。

すんなり7番手くらいにつけられたら良い脚使って前に迫れるからさ。

出来と鞍上次第ではあるけど金鯱賞のままなら着内も。

トゥザグローリーも良化してきているしちょいと怖いね。

ただ斤量に不安がある馬。56kgだからこそ買えた馬、という面がある。

そうなるとローテのきつさが引っかかる。京都大賞典秋天金鯱賞、ときているから。

能力が上位というわけでもない。ローテ面に旨味を見出だせない以上・・・。

ダノンバラードが一応怖いね。

ただ逃げ馬不在で良枠に入れば勝ち負けには至らないね。逃げるには器が足りない。

じっくりと番手で追走できるのであれば面白い。シルポートがいれば・・・。

トゥザと違って旨いローテを来ている。オールカマー秋天、そして有馬記念というのは悪くない。

エイシンフラッシュも例年の走りを見れば怖さを感じる。

ジャパンカップで完全な走りが出来なかったのは馬券的にも難しいところ。

東京2400mできっちり脚を使えるのかを見られなかったので穴馬としては買えない。

基本的に中山には向かず、メンツを考えても難しさが目立つのだから。

カレンミロティックも出てくるんだよな。

これはまぁ器が足りないわな。金鯱賞からのローテはオーシャンブルーが前例を作ったけど・・・厳しいわ。

前傾ペースからの前残り。開催週に強い、ということは速いペースに地脚がついていけている、ということだからね。

序盤の速さに追走出来れば4角で一息いれてラストスパート、と難しい話ではない。

ウインバリアシオンの差しは例外だ。これは藤岡康太がきっちり仕事をしただけ。

つまりは展開が向いた1着。有馬でも同様に向くかどうかは・・・分からないね。

あとルルーシュも?

大穴ならこいつだろうね。人気通りに2走している。

それってつまり自分の走りを徹底しているってことよ。そうなると展開がハマればがっつりくる。

しかし強調材料もないしな・・・。後方の馬が牽制しあって前がマイペースにシュルーンて行ければ、ってところか。

そんでデスペラード

ズブズブになってたから買い時の難しい馬だった。

一度勝ってしまえばそれはそれで難しいんだけれどもね・・・。

ステイヤーズSを曲がりなりにも勝っているんだからドスローの追走は行けそうだな。

しかし行き脚の付かなさはゴールドシップ級。一発の打てる馬じゃない。後方からじゃ他の馬に数段劣るでしょう。

しかしまぁ・・・そこそこ粒は揃いそうだね。

有馬記念に向いた勝ち方をしたヴェルデグリーンがやっぱり気になるな。

オールカマーはどちらかと言えばまくりからではなくジワリとした勝ち方が目立つはず。

しかしド派手な4角まくりから直線一気。これは有馬記念の競馬だよ。

ただ時計から判断は出来ない。有馬記念は「冬枯れ」の時期だし芝も万全には程遠い。

パワーのいる馬場で仕事が出来るか、というのは怪しいんだよな。

更に秋天の負け方が明らかな力負け。

いかに展開が向こうとも複勝圏に滑り込めれば、というレベルに落ち着くのではないか。

距離はこなせそう。オールカマーの脚がそのまま使えれば勝ち負けだなっ!(そりゃそうだ)

逃げ馬だなぁ。ビートブラックでもいいから出走してくれないか。

[fin]