乾坤一擲の~、(あれ、乾坤一擲ってどういう意味だ?ググれググれ)
※乾坤一擲 運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。
天命に身を委ねるにはまだ人事は尽くせそうなもんだ。
この場合の「人事」は会社でいう部署への割り振りとかではなく、
「天」に対する対義語として「人」があるわけです。
るろ剣の「人誅」と同じですな。あれは造語だろうが。
さて、穴馬探し。
ここ数年の穴馬と言えばトゥザグローリー。
10年の有馬記念では3歳ながらに3着まで滑り込んだ。
このときは前走の中日新聞杯を勝ってるわけだから・・・予測可能ではある。
しかし小倉開催の2000m重賞だから有馬にはまるで関係ないレース。ここから3歳が3着とはちょいと読みづらいね。
それでも美味すぎるな。複勝に1260円ついてる。もったいない。
続く11年の有馬でも3着だ。これは予測不可能。
秋天、JCと秋古馬路線を行くも5着11着。春のG1、春天宝塚を13着13着だ。
その年は前年の有馬の勢いそのままに京都記念、日経賞とG2を二連勝しているが・・・。
こりゃ読めないね。年末になってようやく飛んできた。
12年で代わりに飛んできたのがオーシャンブルー。
これは金鯱賞からのローテだからまず問題ない。
そんで09年08年を3着したエアシェイディ。
こいつはパーペキな中山巧者だ。1-5-3-5と有馬を含める中山開催の重賞を大好走した馬。
ただ典型的な「勝ち切れない馬」で好走止まりが多い。重賞勝利は中山2200mのAJCCに留まる。
したがって有馬記念でも単勝馬券はさっぱり人気しなかったが複勝はなかなか人気している。
来るべくして来た穴馬と言える。
08年にはもう一頭の穴馬が来ている。近年の有馬記念ではだいぶ荒れた方であるからね。
疑心暗鬼の本命馬、ダイワスカーレットのもたらした大荒れだ。
サイレンススズカ以来の超強力超安定の逃げ馬。しかもそれが牝馬だ。
本命サイドの逃げ馬が逃げきれるか、というだけでも悩みどころなのに・・・更に牝馬と来たもんだ。
前年の有馬記念覇者、マツリダゴッホ。ジャパンカップ勝ちの新星、スクリーンヒーローなど。
決して悪くはないメンバーが相手だったが・・・今年に比べると少し小粒だろうな。
前置きが長くなったが2着まできた穴馬、それがアドマイヤモナーク。
逃げを潰しにきた人気サイドが逆に潰されてしまうような前傾ペース。
そこを突いた最後方待機からの追い込み策。それも大外一気であるからなかなかすごい。
一応は重賞2勝馬なんだね。日経新春杯を勝ってダイヤモンドステークスも勝ってる。長い距離の馬だ。
安藤勝己がこの2戦乗って、日経賞は乗り替わりで村田一誠だ。残念な乗り替わりだなぁ。
しかしこれも3着。特筆すべき馬もいないレースであるから結果に対しても同様。
有馬の時は7歳で、この2戦の重賞勝ちも同年のことだ。なかなかに遅咲き。
で、春天6着した後は放牧。秋初戦は京都大賞典。これを2着。好調。
ところが秋天とJCを大凡走。12着と12着。
勝ちパターンがそもそも長距離向きだから仕方ないんだね。これは。
持久戦になり歯を食いしばって上がりを使うようなレースで強い馬なんだね。
そんでダイワスカーレットの引っ張るレースが見事に該当した、と。
一応・・・ジャパンカップでは脚を使ってるんだよね。最後方からだけど。
34.0秒だから悪くはない。全体を見ても2番目の速さ。
追い込み馬の調子の良し悪しは上がりの速さでおおよそ測れる。悪くはなかったということだ。
さて、唯一本命サイドをけちょんけちょんにした穴馬一頭いる。
穴馬が有馬記念を制した例は多分こいつ以外にいない。それがマツリダゴッホだ。
(91年のダイユウサクに次いで2番目の穴馬と言える。単勝オッズ的には。)
(ダイユウサクはメジロマックイーンを破っての勝利だし単勝万馬券だし。レベルが違うか)
(他には「シュールだけど強かったらしい逃げ馬」のメジロパーマーがいる)
しかしAJCCも勝ってオールカマーも勝ってるからね。更に日経賞を3着。
前走の秋天15着で評価を落としたけど中山巧者っぷりは評価されていた。(15着・・・既視感)
東京2000mには相性が悪かった様子だし秋天は度外視レースだったかな?距離もちょいと短い。
中山重賞を2勝していると多少の不利も飲み込んでいいという前例を作った。
それにしたって相手が強すぎるけどなぁ。
前走のジャパンカップを2着。前前走の秋天は4着の堅実派、ポップロック。
詳しくは上で、ダイワスカーレット。
これで「中山巧者ですから」とアタマから買えるかどうか、となると・・・。
ただメイショウサムソンにしてもポップロックにしても東京巧者な感じだよね。
その年の宝塚とJCを勝ったアドマイヤムーンが有馬記念で一番光る逸材なのに。
今年の中山巧者と言えば・・・
ダノンバラードかなぁ。オールカマー、秋天、有馬というローテは魅力的。
AJCCを勝利しているし。宝塚記念の結果は度外視すべきかな。
それを考えると買うしかなくなるから。夏のグランプリ2着で中山巧者なんだから絶好の穴馬。
で、ヴェルデグリーン。
ハンデ戦のオールカマーで一発あけただけのフロック馬でしかないからな。今のところ。
逃げ馬不在で強い追い込み馬多数のレースじゃ穴の開けようがない。買うべきじゃないね。
強いて言うなら早仕掛けで潰れかけた所をジャストタイミングで差すってパターンの滑り込み着内。
そういえば穴馬はどれも早々にオープン入りしているな。
少なくともその前年にオープン入りを果たしていた。
しかしオーシャンブルーがその例外だ。
1600万下→アルゼンチン→金鯱賞→有馬だから。
深く考えることもないか?
しかし距離不安がある。オーシャンブルーはアルゼンチン走ってたからね。
メイショウナルトでセン馬恐怖症になった俺には買いづらい馬だ。金鯱賞はペースが速かったから。
結局、よほどの人気薄から飛んでくるときは「中山巧者であること」の一点だ。
あとは四五番手の馬がローテの旨味とかを活かして飛んでくる。
ローテか・・・。
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