キンカメって最近はダート専用じゃないの?
実際問題、中山2000mということでキンカメは重視したいところ。
だが。トゥザグローリーの全弟となればイマイチ重視は出来ませんね。
トゥザグローリーは有馬記念を好成績で走っていることから中山巧者として受け止められている。
でもそうじゃないと思うんだよね。単に距離とペースが合っていただけだと。
この馬は・・・トーセンジョーダンだとかカレンミロティックだとか。そういうタイプ。
自分のペースってのが確かにあって、それがきっちりハマれば強い。かと言って逃げてはダメ。
ハマったらどこから出したのその二の足、差し脚、というえげつない強さがある。
デスペラードなんかは分かりやすい勝ち方をしたよね。京都記念。
渋い馬場でのドスロー。ステイヤーズステークス的な展開に持ち込んでの勝利ですよ。
あれを読めていたらどれだけ嬉しかったことか。新潟記念のコスモネモシンに匹敵するね。
(でも新潟記念は2着3着4着で3連複買ってたからなぁ・・・orz)
そう考えるとトゥザワールドってのは・・・血統的には今回は合わないと思う。
キンカメ=中山 という構図はまずありえない。ていうかキンカメ的なパターンが今回は合わない。
なのでどちらかと言えばワンアンドオンリーを推したい
朝日CCを勝ったアルキメデスが中山記念を2着した。阪神1800m→中山1800mだ。
そしてワンアンドオンリーはラジニケを勝っている。阪神2000m→中山2000m(弥生賞)だ。
12月の阪神馬場と2月の中山馬場はこの観点からすりゃ互換性があるように見えなくもない。
ややスロー展開からの上がり勝負ならばこの馬が最も固いように見える。
反面、アグネスドリームがきっちりとラップを刻んでしまえばトゥザワールドが台頭するけども。
例年通りならばワンアンドオンリーだろう。
他に上がりをきっちり使える馬と言えばイタリアンネオ。
東京でも前残りから脚を使い、前走の中山ではいの一番に抜けだした。外からのまくりも含め。
アデイインザライフが上がりに関してはずば抜けている。
しかしスタートに難がある。魅力的なのだが。
積極的に狙いたいのはエアアンセム。
後藤浩輝の上手い騎乗に全委任するだけであるが・・・。
良い脚を持っているし出足も悪くない。中山的にオールラウンダーなので2着3着は上手に滑り込めるだろう。
他にはウンプテンプ。
前走がフロックでないのであれば是非、というところ。
走るサムソン産駒は中山やタフな展開に向くので今回も面白いかもしれない。
しかし1戦1勝という戦歴であるので簡単な話ではありませんなぁ。来たら化け物というだけです。
アズマシャトルもいいよね。ワンアンドオンリーを推すならこいつも推さざるを得ない。
ゼンノロブロイ産駒なのが玉に瑕だけど・・・。
阪神で大外まくり差しってのはゼンノロブロイらしい形。阪神の直線ならしぶとい脚も活かせる。
しかし中山では小回り感が増す上に、瞬発力が非常に好材料となる舞台だ。
先手を取って粘り込むスタイルは阪神向きではないかなぁ。
やはりアルキメデスのように差し切るような競馬が欲しい。
その点ではエイシンエルヴィンが悪くない。
悪くないが京都向きと言われりゃそれまで。きさらぎ賞での好走は好材料足りえない。
キングズオブザサンもアズマシャトル的だよねぇ。
トゥザワールドとセットで買いたい。流れこんでそのまんま、という展開じゃ良いでしょう。
しかし中団くらいからは差しが届く。ワンアンドオンリーあたりがきっちり脚を使えば抗えないね。
とまぁ、ある程度挙げてきたけども・・・
スタート次第ですよねぇ。ここまでスタートに委ねる展開もなかなかないんじゃないかな。
なので「消し」を考えた場合「如何にスタートに関する注文が多いか」ということになります。
アデイインザライフは消しですよねぇ。
内枠の3番から如何に好スタートを切っても中山ではなにも出来やしない。
これだけの巨体ですから内で溜めて一瞬の末脚!ってのは期待できません。
あくまでも外からまくりながら行き脚を付けたいところです。
となるとスタートは馬なりで中団の後ろにつけたい。しかしそれだと届きません。
なぜかと言えば強い差し馬が多々いるからです。
中団から外に展開する馬、例えばイタリアンネオなんかがいるわけで、
そういう馬が仕事をすればアデイインザライフは外の外からまくらないといけない。
枠的にもイタリアンネオは後の先を取れる立場であるし。
差し馬が多い、ということで逃げ馬にも少し面白みが出てくるのも確かだね。
しかしアグネスドリームにそれを望むのは難しいでしょう。中山2000mはスローでも差しが届く。
どこから差せば固いのか、ということを考えると・・・中団前目の外。
先行勢をサッと交わせるポジションがとても嬉しいのは当然のこと。
可能性は7~11番の方々ですよねぇ。
アズマシャトル、エイシンエルヴィン、イタリアンネオ、トゥザワールド、ワンアンドオンリー。
蟲毒、というものでしょうか。えげつない枠を組んできたな、と思います。
ゲートの良さを考えりゃトゥザワールドが良い。しかし差し脚に少し疑問が残る。
半馬身ほど足りない2着、というイメージ。
それの上を行くと言えばワンアンドオンリーしか考えられない。
しかしラジニケってのもさほどレベルの高い争いではなかったのも事実なんだよね。
それでも12月の阪神2000m勝ちの実績は重視したい。
そして東スポ杯。このメンツ相手の6着は決してマイナスじゃない。
ていうかこの展開で勝ち切っちゃうハーツクライ産駒はちょいと化け物じみているから負けて当然だと。
最内が伸びる馬場で外から差してるんだ。順当ですよ。
アズマシャトルはもうちょい見なおすかなぁ。
ラジニケを外からまくって2着まで残しているし、何よりも今回は枠との相性が抜群だ。
似た展開を持つイタリアンネオやアデイインザライフとの競合を考えるとちょいと難しいが。
エイシンエルヴィンが最も難しい。未完の大器、という言葉がよく似合う。
二手三手足りない気もするが差し脚は十二分でしょう。
阪神未勝利戦の4着は内容が濃い。内でもがいてもがいて、外に出して4着。
「この浜中ぁ!」とキレたくなる騎乗である。が、脚はなかなか本物ですよ。あれで4着だもの。
きさらぎ賞もやっぱり重賞クラスであることを証明した一戦ですよね。
この枠からならしっかりと先行して脚を使っていきたい。横綱相撲で勝負したい。
問題は中山で最後まで脚を使えるか、という点に限る。阪神は溜めに溜めた直線一気だから。
イタリアンネオは弥生賞で戦うには今少し物足りない感じがありますよ。
スローからの瞬発力勝負、秀でちゃいますが相手関係を思えば1つ2つ力が足りないイメージだ。
相手なりにやれるのか、とも考えられるけどね・・・。
2000mのスロー展開ならそこそこやれるとも思うけど。距離延長はプラス要素だとは思う。
ヴェルデグリーンを思い出すよ。「いや、ここじゃ足りない」と思ったら堂々と勝つ。勝ってしまった。
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