砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

桜花賞を思う

フェブラリーS高松宮記念、と来て中央では3戦目のG1です。


これからG1シーズン。ひじょーに楽しみです。

楽しみにしつつ目の前の楽しみに精一杯腐心いたしましょうぞ。

では。

大阪杯から学んだこと

「ディープの底力」「割りと馬場は悪くない」「長い脚が強烈っ!」

というわけですので狙い所は長距離砲タイプ。

終い4Fをがっつり追い込める馬を!

中山は終い3F勝負ですしややきつい4角であります。

しかし阪神外回りは緩くもキツく、それでもスピードは乗せやすい。

そこからガツン!と登坂。この最後のパワー勝負になるとディープは少し脆いですがね。

登坂が勝負どころになる展開ですとステイゴールドとかがいいですよねぇ。

ノーザンテースト内包型でアウトブリード的なサンデーが。

そういう点で狙いたいのはダンスアミーガになります。

なりますが・・・

サクラバクシンオー産駒なのでマイルG1である桜花賞はデータ的に難しくあります。

覆したのはグランプリボスだけ。

バクシンオー産駒でもマイルを走る馬は色々とおりますが・・・

G1クラスで走れる馬はやはり短距離に向きますね。

もちろん血統は毎年進化を遂げておりますので一概には言えない。

だが当馬が1400mをメインで走ってきている以上、このデータを覆せるとは思えません。

そもそもこの牝系は・・・

エルコンという強烈なインブリード名血馬が入っているのでその希釈をしなきゃならんのです。

希釈を進めつつもノーザンダンサー系の名血を注いでいますし、繁殖を見据えた配合だと思います。

母親につけられた馬はファルブラヴジャングルポケットサクラバクシンオーハービンジャー

どれも方向性こそ違えどもノーザンダンサーの作用を期待させます。

その中でもサクラバクシンオーのチョイスは・・・流石の社台、と。

BMSとして面白いんじゃ、という考えなんでしょうかね?

少なくとも繁殖目的であって当馬が走ることを考えてない気もする。

非サンデー系で良き形を持ってノーザンテーストを伝える馬。

かつ、ミスプロでもヘイロー系でもない馬。

そういう観点においてはサクラバクシンオーって最高じゃないですかね?

テスコボーイから派生したサクラの名血。希釈には便利じゃないかな。

繁殖のために、というのが最大手らしい先見性じゃないですか。

走らなくても先の布石になりゃいい。

でもジャンポケが最も挑戦的。希釈を目的としていない。

サドウェル×ヌレイエフのニアリークロス。

それにトニービンをぶっこみつつヌレイエフをマシマシ!

ダンスオールナイトの2012は3*5*4の濃厚サドウェルヌレイエフっ!

ハクサンムーンとかつけてほしいですね。

姉がサクラバクシンオーで走ったんだからテスコボーイは悪くないかもしれません。

サンデーサイレンス4*4 ミスプロ5*5  でインブリードの維持も完璧っ!

そしてノーザンダンサーを幅広く受け止める形。

走る走らない、じゃなくて「如何にインブリードを維持するか」という考えです。

ていうかそういう曖昧な考えしか出来ないよ。知識量的に。

濃度的にはサンデーサイレンスを3*3でやってもいいと思うのですが・・・。

せめて4*3が出来る種牡馬がいりゃいいのだけどもね。さっさとハクサンは種牡馬になっちまえ。

ニシノミチシルベってニシノフラワーが祖母なのね。

母父にセイウンスカイってどうなのか・・・。

ん・・・。ハイペリオン直系でグレイソヴリンをクロスさせたりしている馬なのか。

要素的にトニービンを思い出されます。やってることは違うのでしょうが。

トニービンってのはハイペリオンを下地にナスルーラで色を塗った感じですが

セイウンスカイナスルーラチャゲハイペリオンがアスカみたいな、そんなレッドヒルですね。

そのくせタイキシャトルを親父にぶち込むのだから・・・走らせる配合ですか?

しかし本番では買いづらいですな。

3月中旬の中山は上がりにリミットがかかっていて差しきれない馬場。

なので仕掛けを可能な限り早めてしまうのが最高の戦法。

良い脚を使えることは確かで、底力を秘めている様子がひしひしと伝わるものの・・・

ちょいと足りないか?中山的すぎるか?

しかし・・・

穴をあける馬ってさ。いろんな馬にいろんな負け方をした奴だと思うんだ。

ジャスタウェイ的といいますか。

だから穴馬としては結構面白い。8番人気くらいに落ち着きゃいいのだが・・・

アネモネ2着だしあの走りだしで人気はするだろうなぁ。

本命路線ならフォーエヴァーモアでしょう。

登坂勝負にもつれ込めばハープスターに勝つ可能性は高い。

底力そのものは桜花賞のメンツでも一番だしマイルに留まらないスタミナも感じさせる。

何よりも阪神JFではレッドリヴェールハープスターと見事な叩き合いを演じたわけですよ。

3頭の中で最も前で競馬をして最も内から差した。それで3着は順当な結果。

だからね。もっと前で競馬すれば勝てると思うんだよ。

でもそれだと話にならないんだよねぇ。差しの強い展開だし。

だから・・・馬場次第だよね。

例えば大阪杯ダイワスカーレットが押し切った年はレジネッタが勝っているんだよね。

これがまた顕著な話でね。横一線に広がってから「誰が来るか!」みたいな展開で勝ってる。

まるで「どこまで外に回せば伸びるか」みたいな戦い。

大阪杯は馬群が伸びた上に差しが届かなかったわけですからね。

今年、キズナの勝ち方ってのはまさしく走るディープの完勝パターンであります。

つまり「差しが届く馬場だから」という勝ち方じゃない。

昨年はオルフェがそういう勝ち方で、一昨年はマイティが外から差している。

この強い勝ち方はステマとディープ特有なのかもしれません。ハープスターもそう。

この強い勝ち方、第一の体現者がマルセリーナ。縫うように外へ持ちだして馬群のど真ん中を一直線。

「こんな勝ち方あるんですね」と思わせられます。王道の外差しがホエールキャプチャで2着だもの。

このマルセリーナが一昨年でマイティと同じ年。

つまり外差し馬場なのに真ん中からブッ差して来たということになります。

やっぱりステマとディープ特有の強い勝ち方じゃないかな。

そう考えりゃハープスター待ったなし!なんですがね。川田も好調だし。

それでも前の馬の抗い方次第ではフォーエヴァーモアにもチャンスが、と思いたくなる。

じゃないとつまんねぇ。

馬場の傾向を一にも二にも捉えなきゃならんなぁ。

ディープ差しが届くならハープスター待ったなしだけども

好位からざっくりと粘れるならフォーエヴァーモアが面白い。

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