それらに対してデニムはどうなるの?という考えですね。
結論から言いますと関連性はない、と見る。
ウオッカが勝った年は2分22秒4
ブエナの年が2分24秒2
昨年が2分26秒1です。
まぁ、根拠は単純に時計ですよねぇ。
特にウオッカの2009年と昨年・・・2013年は雲泥の差です。
昨年は結果として牝馬のワンツーフィニッシュで、ヴィルシーナも好走しています。
スローになっただけにやや長めのスパート。こういう展開では・・・トーセンジョーダンが強かった。
そのトーセンジョーダンが2着したのがブエナビスタの2011年です。
振り絞る、という展開では古今無双と言える馬でしょう。
問題があるのはそこです。デニムは果たして振り絞ったのか、と。
ラスト1Fが11秒9。これはジェンティルドンナの数字です。
デニムアンドルビーはラスト1Fで2馬身ほど詰めているんです。
ところが最後の最後で伸びを欠いて差しきれない・・・。
ということは最後の最後にようやく振り絞った。最後の50mまでデニムは予定調和の伸び脚だったわけです。
個人的な考えとしてヴィクトリアマイルに必要なのは振り絞る脚の持続だと思います。
厳しい流れの中・・・ハイペースなりロングスパートなり、その中でどれだけ脚を止めずにいられるか。
JCのデニムアンドルビーはスローで溜めた脚を上手に直線で工面しただけじゃないのだろうか。
ジェンティルドンナは秋天を見ても根性で前残る力がありますからやっぱり一味違う。
ディープ産駒ではありますが能力差がありますよ。やはり牝馬三冠の底力です。
牝馬三冠レースをすべて好走、勝ちきるというのは高い能力の表れ。
適性とかの話以前に、能力でなんとか凌ぎ切った三冠ですよねぇ。
そうなるとデニムアンドルビーはない!こないだろう、と。
ウオッカなんてのは東京専用機として安田記念を勝つような馬です。
・・・まぁ、近年に見られるような高速展開ではありませんがね。
ブエナビスタなんてのは有馬記念でドリームジャーニーやヴィクトワールピサの2着馬ですよ。
2年連続2着です。
そして斜行で降着していますがジャパンカップは事実上の2連覇だ。
牝馬のブエナビスタがローズキングダムを力技で競り落とすというのも面白い話で、
あれを見て有馬記念の2年連続2着はうそじゃないな、と。
ビワハイジの娘はほかにジョワドヴィーヴルがいますね。これもヴィクトリアマイルで復調の兆しがありましたが・・・。
合掌。
ウオッカの話になるとやはり相手はダイワスカーレットになりますか。
おっそろしいハイペースで逃げてそのまんま入線してしまう脅威の馬。
ウオッカは一介の東京巧者ですからライバル関係としては面白い2頭だったのですね。
秋天の直接対決ではウオッカに軍配が上がりましたが、先行馬をすべて競り落としての2着は圧巻で、
ダスカの作り出したペースに乗っかったウオッカは立ち回りの上手だった、とも受け取れます。
そういう経緯もあってウオッカの懐はだいぶ深いのです。
東京限定ならばダスカのペースから差し切れてしまうわけですよ。
届かせまい、と逃げをうつトウケイヘイロー。
しかしそれでも届かせてくるジャスタウェイ。
ダイワスカーレットとトウケイヘイローの差は歴然としていまして、
どうしてもジャスタウェイの2着にはなれないのですよねぇ。
トウケイヘイローはどうあがいてもジャスタウェイには勝てないのだろうな。
・・・
さて、どうしようかな。
なんだか1800m的なスロー巧者がいいのかも、と思い始めてきた。
ブエナビスタがアパパネに敗れたようにスロー瞬発の展開になっているのかね・・・。
あくまで牝馬戦の予定調和か?
せめて1Fは絞りきってほしいね。搾り出す1Fが、12秒台の1Fが。
[fin]