砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

外枠の不調 ヴィクトリアマイル予想

馬場がフラットだし・・・。
不調、と書きましたが実際は違うんだよなぁ。 過去の勝利馬3頭は6枠から、1頭は8枠から出ているんです。 あとは1枠から1頭、2枠から1頭、3枠から2頭です。 6枠からはブエナビスタホエールキャプチャヴィルシーナ。 8枠からアパパネ。 ホエキャプとヴィルは先行馬でブエナは脅威の大外一気。 アパパネは順当に外から追い込んできた。 アパパネの年は横一線に広がっての脚色勝負でした。 ブエナビスタは大外から追い込んでの2着です。差しきれていたら前年の焼き増しになったでしょう。 そこらへんは面倒くさいのでとりあえず近5年のみで考えますか。 5年前、というとウオッカの年。 6番ウオッカ  2番ブラボーデイジー  1番ショウナンラノビア 5番ザレマ 12番ジョリーダンス ウオッカの通過順位は5-4でブラボーが4-4、ラノビアが1-1。 完璧に前残りの競馬です 4着は5番のザレマ、5着が12番のジョリーダンス。両頭ともに10番手ほどからの追い込み。 ザレマは内から、ジョリーはちょい外から。完璧にインベタ伸びで前残り。 2番人気のカワカミプリンセスは14番で8着。 叩かずに鉄砲で走れば仕方がない面もあるな。 オークス秋華賞牝馬二冠、エリ女は実質勝利。でもマンボとは関係ないな。 どの馬もスタートが綺麗に揃った上に外の馬をはじくように内だけで馬群を形成してるんです。 それに外が取り付いた。「取り付く」という言葉がまさに当てはまる状態で不利は否めず。 内で溜めて内から抜け出したウオッカが勝つのも自然な話。 その中で外を選ばず距離ロスを嫌って内側を縫い差してきた2頭が4着5着。自然。 外を差した人気馬が散るのも。自然。 次は4年前。ブエナビスタの年。
11番ブエナビスタ13-121番人気
2番ヒカルアマランサス4-48番人気
10番ニシノブルームーン12-1311番人気
17番レッドディザイア9-82番人気
9番ブロードストリート8-84番人気
スタートはやはり揃う。締め出すように内、取り付く外。ここはやはり当然の展開。 ただ大きく違ったのは何がどうしたのか4角で差し馬がほぼすべて外へ流れた。 それによって外枠の台頭が顕著になり横広がりの外差し勝負。 優勢だったのはちょい外程度をじわりと差したヒカルアマランサスで、好位から確かな脚。 最後の最後で大外一気のブエナビスタが交わした。3着は大根戦となる。
7番ミクロコスモス16-157番人気
13番ワンカラット5-513番人気
12番ブラボーデイジー2-29番人気
18番プロミナージュ3-35番人気
3着のニシノブルームーンから7着のワンカラットまで横一線。 内から 9番ブロードストリート 10番ニシノブルームーン (2番ヒカルアマランサス) 13番ワンカラット 17番レッドディザイア (11番ブエナビスタ) 7番ミクロコスモス という風になっていること。 勝ち馬のブエナビスタより後方にいたのはニシノブルとミクロのみで 4着のレッドディザイアなんかは直線半ばでさっくり交わされている。 最後の最後、大外ブエナのさらに外から来たのが青帽子のミクロコスモス! 今年で言えばゴールデンナンバーのようなもんで、後方一気からとりあえず上がりは使う馬。 このレースでも1番上がりの33秒3を記録。33秒1の脚があれば勝てたなっ! ニシノブルームーンも同様に最後の最後で詰め寄った。 じわりじわりと持続脚。今年で言えばフーラブライドです。 この脚色だと前で競馬をしなけりゃ勝ち負けは厳しく、外枠外差し場場でようやく、という様子。 この馬を基準にするなら東京的な脚がないフーラブライドは厳しいかもしれません。 フーラブライドはタフな馬場で持続脚を使う馬ですからね。雨でも降れば話は違いますが。 愛知杯日経新春杯→中山牝馬とレース選びが上手すぎるのです。だからボロが出ずに有力馬扱いされる。 一昨々年がアパパネ。さきおととし。 この「さき」は「先」なのか「前」なのか。「一」なのだ、と言われりゃ「そうか」とモヤモヤしつつ納得しなけりゃなりません。
16番アパパネ9-112番人気1:31.9
13番ブエナビスタ13-131番人気クビ
4番レディアルバローザ3-33番人気クビ
上位人気がそのまんま入線。 ブエナビスタは岩田が初乗りだったせいもあるのか2着に終わりました。 岩田は根本的に強い追い込み馬に乗せちゃいかんのです。外差しが下手糞だから。 さて、展開のほうはアパパネがじっくりと外を差して1着。割と大外気味ですよねぇ。 ブエナビスタは4角回って調整してからアパパネの外を差す。 レディアルバローザは先行。逃げ馬交わしてじっくりじっくりと脚を使った。 レディアルバローザもやはりジリ脚で上手に前受けしてきました。 このジリ脚馬というのは中山牝馬を勝ってくるのが恒例です。ニシノブルにしてもね。 ・・・ショウナンラノビアも中山の条件戦を勝ってここに来たし ブラボーデイジーは中山牝馬を6着、福島牝馬1着で来ている。 ローカル、中山路線の奴らは前受けジリ脚で台頭するわけか。ケイアイエレガント怖いな。 この年の最大の特徴ってのはハイペースであったことか。 おかげで前の馬がずるずる壁を形成して内がさっぱり開かなかった。 早々に逃げ馬を交わして先頭に立ったレディアルバローザの福永は見事。 邪魔な壁をちょいちょい交わして言ったのが4着のグランプリエンゼル、5着のアンシェルブルー。 両頭ともに通過順位は6-6でグラエンが3番の黒帽子、アンシェが5番の赤帽子。 それに迫る形で精一杯追い込んできたのが最後方待機の12番スプリングサンダー。 そして1枠のアニメイトバイオにワイルドラズベリー。4枠7番のブロードストリートグランプリエンゼルはレディアルが逃げ馬を交わす際に無理矢理馬体を突っ込んで一緒に抜け出した。 ジャパンカップのオルフェVSジェンティに似た様相で、グラエンがジェンティさながら強引に割って行った。 5着のアンシェルブルーはやや煽りを食らったものの普通に内を進んでいった。 これは展開有利と言えるかもしれない。 6着のスプリングサンダーは最後方から大外一気、と健気とすら思える競馬を見せた。 メイショウマンボの父親、スズカマンボの半妹で父親はクロフネ。 7着のアニメイトバイオはちょい外を差して、8着のワイルドラズベリーが内を差す。 9着のブロードストリートがもっとも内を差してきた馬となる。 スプリングサンダーは四位でアニメイトバイオが後藤、ワイルドラズベリーが池添・・・ なんとも個性のでた差し勢と言えるな。 (外差し=四位 好位=後藤 ロス嫌っての内差し=池添) この年は後方から差す馬が得をしたのだけど粒が揃わなかった感じだ。 ショウリュウムーンが万全であればちょいと違ったかもしれないが・・・。 ようやく一昨年の話。ホエールキャプチャ
12番ホエールキャプチャ3-34番人気
16番ドナウブルー2-27番人気
1番マルセリーナ13-133番人気
3番キョウワジャンヌ5-511番人気
7番アパパネ8-91番人気
外枠の2頭が台頭した。マルセリーナが前と1馬身以上離されているから不思議な話です。 この二頭は外から先行していったけど、例年通りならばそういう馬はつぶれるのです。 ところがこの二頭はそのまんまつぶれずに直線をしばらく進み、そのまんま突き放していった。 これはね。内田と横ノリが上手かったんだと思うんです。 内田は逃げたクィーンズバーン騎乗。絶妙なペースで逃げた。 それに便乗したのが横ノリとウィリアムス。綺麗に蓋をして内を締め切ったんです。 締め切られて終わったのがアパパネ。 で、ラスト1Fで突き放すわけです。アパパネとて1Fで1馬身差から交わせるわけもなく・・・。 クィーンズバーンはそういう経緯もあって楽逃げが出来たわけですよね。 外から前付けしてきた2頭ってのは蓋をするためにきたんだし。 普通、こういう展開になったら外からゴリゴリいけるはずなんです。 中日新聞杯がそういう流れになりやすくてラキシスがやや潰され気味だった。 その間隙をジリリッと突き差したのがマーティンボロですもん。 マルセリーナが外に行けば話は違ったのだろうが1枠1番だから・・・。 アパパネ潰しに有力馬は内に集まって、穴馬は外から伸びてこなかった・・・、と。 キョウワジャンヌか。これがチョイ外から差せれば・・・?たらればだなぁ。 ようやっと・・・昨年。ヴィルシーナの年っ!
11番ヴィルシーナ2-21番人気1:32:4
8番ホエールキャプチャ10-1012番人気ハナ
1番マイネイサベル3-25番人気1/2
3番ジョワドヴィーヴル14-134番人気1/2
6番ドナウブルー5-47番人気1/2
4番ハナズゴール10-102番人気クビ
12番ゴールデングローブ15-1318番人気クビ
9番アイムユアーズ1-111番人気アタマ
という結果。3番人気のサウンドオブハートは見せ場なく14着。8枠17番であった。 ちなみに阪神牝馬勝ちの馬。 この年の中山牝馬勝ち、ジリジリ万歳牝馬マイネイサベルです。 やはり前で受けてジリジリジリジリと3着。 フーラブライドを買おうとするならば「2番手3番手は可能か」ということを考えなけりゃいけません。 ヴィルシーナも結局は「前受けジリジリー」の類で、王道路線はホエールキャプチャなはず。 そういう意味でヴィルシーナはジリ脚の最高級牝でありますからなかなか消せません。 だから内枠なら買いたかった。 差し脚ではやはりホエールキャプチャジョワドヴィーヴルが抜けていて、 さすが昨年の覇者、さすがブエナの半妹、と感嘆。 数字上ではアロマティコがトップですが・・・こいつは最後方から使った脚だから。 ヴィルシーナマイネイサベルドナウブルーの3頭が前でジリジリして ホエールキャプチャジョワドヴィーヴルがしっかり脚を使ってきた。 総括するとそうなるか。 付け加えると ジリジリグループは特に不利がなかったのだけど しっかりグループは前がつまった状態で直線に向いているんですよねぇ・・・。 ジョワドはともかくホエールキャプチャはハナ差の2着だからちょいとね。 さて・・・。 総括するとこうなりますか。 大外一気に関して ・勝ちきりは厳しい。ジョワドヴィーヴルは届かなかった。 ・苦し紛れの馬が割りと邪魔。スムーズに追い込める機会は乏しい。 ブエナビスタ級の脚が必要 好位競馬について ・ジリ脚タイプが好位から突いても対して届かない ・好走に留まることが多い。たいていジリ脚タイプ。 ・ここからのちょい外一気は隠れた勝ちパターン。ホエキャプやアパパネなど。 番手競馬について ・穴馬はここから。穴は絶対に番手。 ・番手競馬の達者が内枠にいれば買うべき。絶対に買うべき。 ・先行力の裏づけがあればやや外枠でも買いかも。今年は逃げ馬、番手が多くて厳しい? 枠について ・内枠の番手馬が強烈。穴はここから狙いたい ・内枠の差し追い込みはかなり届く。中穴くらいなら狙ってもいいか。 ・多少の外枠でも大きな不利はない。大外枠は多少の割引をしたいところ。 ・昨年の愛知杯のこともあるし大外先行の可能性も忘れずに。 土曜日の朝から晩まで潰して競馬の予想した。 かなり満足した。 [fin]