砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

東京と中山のおもしろき関連性 エプソムカップ関連

考えると意外と面白い題材なのです。


ヴィクトリアマイルで俺はひたすらにこう書いていた。

「中山を差せる馬がVMで先行すれば複勝圏に絡む」

マイネイサベル 中山牝馬1着 VM3着

レディアルバローザ 中山牝馬1着 VM3着

コイウタ ダービー卿2着 VM1着

ヤマニンベルメイユ 中山牝馬1着 VM4着

差す必要は必ずしも必要はないのですが。逃げ先行で勝ってVMも、ということも多い。

しかし馬券の狙い所としては「差し馬の先行」。本職の逃げ先行馬は外枠に飛ばされるから。

あと、フラワーカップで好走した馬が古馬になってからVMで走る、ってのもなかなか多い。

きちんとデータにしておきたい、とは思う。

あくまで中山を差す脚ってのは「小回りを器用に」というもの。

しかし春先の中山は外差しが決まる。大外をまくり差すからストライドが活きるのです。

外外競馬になった一昨年の皐月賞もディープのワールドエースが2着している。

今年にしてもステファノスがしっかりと脚を使っている。この時期の東京は合った。

そのワールドエース安田記念を十二分に好走。

大外枠という不利があっても5着まで持ってきたのだから。

(ダービーは今年のように前残り傾向=馬場の渋り足りずの状況。追い込んだワールドエース複勝圏は厳しかった)

(馬場が渋ればやはり皐月賞好走組なんかが有利なのは確かなのです)

つまり「大外ぶん回して中山を勝ち負け出来る」=「東京を長く追い込める絶好のジリ脚」です。

アデイインザライフもやはり大外ぶんまわしでしか中山は勝ち負け出来ませんし。

だからこそ中山金杯の2頭を狙いたくなる。(金杯って春先じゃないが。でも外差し決まるし)

1頭がカルドブレッサ。人気的にもこっちを狙いたい。

馬は好調。日経新春杯などの中長距離もきっちり走る。今のエプソムカップに必要な適性。

新潟大賞典はまさに「中山ぶんまわし」が求められるレースでありました。

セントライト記念を勝ったユールシンギングAJCC4着のレッドレイヴン。

サクラアルディートが先行勢の中で頑張ったのもそういうことではないか。

大外枠は不安で不安で仕方がない。いや、ほんとに。東京千八だよ。

しかし鞍上はウィリアムス。ジャンポケ産駒にゃいい具合だろう。

ダービーで大いに渋った一昨々年は差し追い込みの競馬になった。今年もそうなるんじゃないか?

そうなれば大外枠の不安はさほどなくなる。土曜次第かね。

そしてディサイファ。ここでは本命でしょう。アレと並んで。

イマイチ勝ち切れないのが一種の持ち味で、福島記念の4着はえげつない内容。

中山金杯も同様に外外まくって一気差しである。

この馬の勝ち味のなさってのはつまり切れ味のなさです。ジリ脚すぎるのです。

だから早仕掛けからのロングロングで仕掛けて行くしかないし、それで入線際に交わされてしまう。

こういうタイプは先行するしかないのです。しかし中山なら差し追い込める。ゴルシ的です。

ということでこういう渋馬場東京はチャンスだと思う。追い込みが届く。

問題は最内枠。JRAって本当に小憎い。よりによってここで念願の最内枠かよ。

内馬場がやばい、ってのは安田からずっとであるからここでも内馬場は避けたいはず。

マイティみたいな適性があるわけでもないから外差しを選びたい。だが最内枠。勝ち味は薄い。

先行有利の馬場ならばマイネルラクリマだろうか。

中山記念の好走なんかもありながら赤帽子を得たのだから是非狙いたい。

だが仕上がりが気になる。海外遠征後であるからまずまず危ない。

元来、エプソムカップは先行有利であるからこういった馬は面白いのだ。

そしてダンスインザダーク産駒?長い直線をジリジリするならこの種牡馬か。

ダークシャドウだよね。仕上がりが良いようならば是非。

終いが厳しくなればジクジクと追い込める。エプソムカップは得てしてそういうレースとなる。

今の馬場はジャスタウェイが快勝できる馬場だ。

つまりここ数年の秋天に似た傾向と言えるはずで、その意味ではダークシャドウは全く以ってアリアリアリである。

さて、大本命がマジェスティハーツ

菊花賞は負け過ぎだが4月から9月まで6戦していると思えばパフォーマンスが落ちるのも当然と言える。

それから二月足らずで出走したリゲルSも仕方がない。展開も厳しかったし。

大ハンもまたなかなか厳しいレースであったから惜敗もやむなし。

勝ったタニノエポレットは春天を5着しているし、3着のバンデは菊花賞3着馬で4着のマイネルメダリスト目黒記念を勝利。

なかなか濃ゆいメンツ。長距離適性が試された面白い展開だったのでは。

特筆すべきは新潟大賞典だろう。上の上の上の・・・上の方で書いたとおり中山ぶんまわし適性が求められた。

ここで2着したということはハーツクライらしいジリ脚がきっちり出来上がっている証拠で、

その脚は確実にエプソムカップに向いているのだ。

問題は距離。果たしてハーツクライのスタミナで押しきれる展開になるか?

千八はマジェスティハーツにゃ短い距離ではないし、馬場も渋っているから悪くない。

しかし大ハンできっちり示したスタミナをすべて搾り出せる展開にはならないかも、と思うのである。

ぶっちゃけ、ハーツクライの勝ち味の薄さは当然あるわけです。

本格化してもそれはあって、アドマイヤラクティなんて未だにそうでしょ。

ウインバリアシオンも強い内容を示す割に勝ち切れない。

ハーツクライ産駒が勝ち切る方法と言えばやはり海外遠征であろうし、

あるいは長距離、あるいは渋馬場、と。

ステゴのオルフェーブルも渋馬場でこそ快勝できるわけで、ジャパンカップなんかは非常に怪しかった。

有馬記念のような馬場がハーツクライ産駒にも必要なのです。

それを尽く満たしているのがジャスタウェイ。速い馬場ならそんなに強くない。

エプソムカップはそれを満たしちゃいるのだ。ジャスタウェイが楽勝出来る馬場なのだ。

だからマジェスティハーツも同様に強い競馬で快勝しても驚けない。

うーん。

本格化前の神戸新聞杯はなかなか良い競馬だった。

だけどここらではすでに本格化の兆しはあったわけで、強調材料にゃならないか?

阪神外回り2400mってのはやはり長距離適性を求められるもんなぁ。

一流のハーツクライ産駒って2歳から頭角を現してなきゃおかしいんだよ。

配合としてはウインバリアシオン的なのだからクラシックに間に合っても良さそうなもんだ。

ハーツクライ産駒としては年明け~春先までが稼ぎどころでありますから

ダービーを目掛けて4月から始動したのは間違いではあったかもしれません。

5月からは東京と京都競馬。ハーツクライはそこまでこれらを得意としているわけでもなく、勝ち負けを望むなら今の時期。

そして新潟。ジャスタウェイも新潟で勝ち上がった馬だ。

だからこそ新潟大賞典ユールシンギングにクビ差及ばなかったのは不覚である。

ここで勝って宝塚記念。それでなきゃ一流のハーツクライ産駒には当たらないはず・・・。

ここを勝てなかった。次は東京千八。200mの短縮に加えて馬場の悪化は見込めない。

相手関係がそこまで低下するわけでもないからここもヒモじゃないか、と思うのだ。

ディサイファ、マジェスティハーツ、カルドブレッサ。

難しい。決め手に欠ける馬が揃いも揃ったわけですよ。

決め手、と言えばゴールデンナンバーだが・・・。最後方が届くかどうか。

ダノンヨーヨーが全盛期ならば勝ち負けなのになぁ。

そりゃそうか。G1も勝ち負けした馬だ。断然の1番人気に指定されるわ。

前走が新潟大賞典で3着からクビ、クビの5着。上位2頭が1馬身以上突き抜けているが・・・。

それでも2000mから1800mに短縮するのは強調材料だな。元々はマイル馬。

ここに来て上向いている感じはあるし、一考の余地は・・・たくさんある!

だがマイル馬が走る要素が薄いのも確か。

安田記念は中距離馬が走ったのだ。

本来のテーマに戻れば・・・やはり中山を差せる馬を狙うか。

逃げ先行で押し切るのがパドトロワだが・・・。難しいところかね。こいつぁ。

あとはペルーサか。実力こそあれ、こういう馬は実績がなけりゃ買う気はおきん。

ダークシャドウにしてもペルーサにしても順調に来ていない馬が突然くることもある。

そういったことを期待してこれらの馬も人気がある。

こういったパターンを3連単で狙うのは不可能である。

無理やりに狙うなら結局はディサにマジェスにカルドブしかないだろうし、それらの着順を決めるのも厳しくなる。

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