砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

巴賞予想 アンコイルドは勝ちきれるのか

俺は怪しいと思いますがね。


ただ重賞専門なのでオープン戦のレベルが分からんのです。

だから一つ一つ考えてみましょうか。

まず舞台は函館1800m。過去のレースを見るに隊列が整うには直線だけでは足りない様子。

最後の直線も決して長くないし登坂が目立つわけでもない。開催から8日目だがまだ前残りが見込めそう。

馬の実力次第では函館記念でさえ押し切れるのだからね。それを言ったら鳴尾記念もだが。

そう考えたらトウケイヘイローというのは恐ろしいやつだ。もう日本でレースしなくていいよ。困るから。

シリウスシンボリみたいに海外に居続けて欲しい。

実際、クソ強く逃げ切れる馬ってのは判断が難しいのです。

先頭に立ってしまえば二番手としか競馬をしないのだ。他馬との関係が薄れてしまう。

そのくせロスなく立ちまわるわけでしょ?馬場や距離、舞台との適性がハマっていれば買うしかなくなる。

でも中山記念のようにスタートをミスれば終了さ。難しいよねぇ。

今回はゼロスメイショウサミットの二頭がハナを競う展開だし、あんまり深く考える必要がないな。

これは嬉しい。逃げ切れる能力もなければハナを切らなきゃどうしようもない奴らだ。

ゼロスは勝ちレースが全て逃げ切りという馬であるし、

メイショウサミットもまぁそういうタイプ。

ただ二番手から抜け出したりすることもたまにあるから。そこら辺も詰めとかないと。

隊列は・・・特に前はすぐに整うだろうから逃げ争いによる消耗は大きくない。

逃げ馬には逃げ馬の、2番手には2番手のメリットがあるだろう。

となれば気になるのは3番手以降である。

前残りのレースであるから先行争いはなかなか厳しいだろうが・・・

10頭立ての3番手だ。アンコイルドでも競り合うことは可能だろう。

ただこいつは出足が良いわけじゃない。結構無理して前に押し出していかなきゃならん。

スタート直後の不利を受ければ中日新聞杯のように下げざるを得ない。

切れる脚があるわけではない。だが限界の高い馬であるから逃げの2頭にしっかり付いて行けば楽勝だろう。

なんたってトウケイヘイローのストーカーが可能なのだから。

京都大賞典というのは本当に面白いレースでして。

ヒットザもアンコもレースを重ねる度に京都大賞典の奥深さを再確認させてくれる。

あのロンスパ戦で最速上がりを記録したアンコには瞬発力ではなくスピードの持続力があったわけでして。

下りを上手に利用出来るタイプであった。それを上手に持続し続けられた。

だから京都外がベスト。だが洋芝を上手にこなすので函館も悪くない。

洋芝の重さと小回り。コレによって前残り傾向となり前々で持続できればアンコに向くのだ。

かといって瞬発力が活きないわけじゃなく・・・。

おそらくアロマティコは洋芝を克服すりゃ一気の差し脚で抜きん出るでしょう。

アンコイルドとは全く逆の意味で買える馬。瞬発力だけが唯一の材料。

おそらく1馬身や2馬身くらいを直線で詰められる脚がある。乗れている三浦なら面白い。

外枠も良い。外から取り付いて一気に差し切れそう。

ピッチ走法なので洋芝はプラス要素ではないかなぁ。

道悪を瞬発力で突っ切る様なことが得意だし、エリ女もそういった展開だ。

小倉大賞典の競馬は驚異的すぎる。あれは勝ち馬なみに強い競馬。

愛知杯は中京競馬。中京は持続が必要なもので、東京巧者のゴールデンナンバーが追い込めたのも頷ける話。

オールザットジャズも持続脚のタイプであるし、瞬発瞬発のアロマティコにはスパートが長すぎた。

やはり3F競馬でなければアロマティコにはやりようがない。

巴賞はオープン戦である。格下条件であるからスロー瞬発の傾向は重賞よりは濃いはず。

エリ女なんかは条件戦レベルのドスロー瞬発だったからね。

もう一頭の人気馬レッドレイヴンはどういう手段に訴え出るだろうね。

母はグラスワンダーの全妹。父のスマートストライクミスプロ系。

速い上がりを使えるが・・・ちょいと1つ2つ足りないかな。

追い込み馬としては最後の伸びがね。

相手関係が易化するのは確かだが普通にやったんじゃ勝ち負けは厳しい。

単純に登坂が苦手という可能性もあるが新潟大賞典の結果はまた伸び悩みの3着・・・。

位置と脚色が合わないのだ。仕掛けどころは間違っていないが勝ち切るには足りないのだろうね。

直線の半ばで先頭に立つくらいの勢いじゃなければ勝ち負けはまずありえない。

となればもう少し前で競馬をしたい。10頭立ての今回はチャンスだろう。洋芝だし。

・・・固いレースだな。ジリ脚二頭とピッチ瞬発娘とは。

ただレッドレイヴンの脚は中山とか福島的でありまして。

函館まくりとはもうちっと違う具合なのではないかな、と思うのです。

崩れこそしないけど3着4着に落ち込みそうな気もあって、

もうちょっと瞬発力のある馬だとか、先行前残りだとかが踏ん張れそうな気もする。

シゲルササグリなんかでは一つ足りないしなぁ。

やっぱりオープン戦にゃ手を出せねぇかな。

[追記]

アンコイルドは鉄砲がきかなそうな面もあるので割引はしたい。

アロマティコにしてもマーメイドSを回避した後であるから不安はある。

すると無問題はレッドレイヴンだけとなり、ちょいとこれは抜けているのかな、と。

ところが最内枠なのでかなり強引な競馬を求められる。

外枠のアロマティコが1馬身近く展開利を得るだけになかなか手放しで買えはしない。

やはりここはアロマティコ-レッドレイヴンが鉄板かもしれません。

レッドレイヴンが有利、となればセイルラージもなかなか踏ん張れそう。

これもまた3番の赤帽子で内気味なので手放しではorz

力関係上レッドレイヴンが先にまくりかかるでしょうからアタマは期待できません。

アンコイルドといい勝負をして3着争いに混ざれるかもしれぬ、という程度か。

そこら辺の地力はアンコイルドってあります。

極端な外伸び馬場にならない以上内を行くアンコイルドがセイルラージに負ける道理はなく。

3連単を買うならばアロマティコの一発に期待したい。

だがレッドレイヴンはなみなみならぬ馬であるし、アロマティコを後ろから差せるかもしれぬ。

アンコイルドが小回り1800mで先行できるとも思えないのでね。

言っても4番手5番手。これは後ろの二頭に対してセーフティとはいえません。

この時点でテン乗りの勝浦がちょいと厳しい要素として頭を覗かせる。仕掛けどころがね。

なんだかんだ渋ってこそ先行が可能であったから。

馬券を楽しむのならばアロマティコ-レッドレイヴンの馬単でしょうよ。

3着は激戦。セイルラージがアタマ差届かせるか、届かないか、というところ。

前で残るとしたらゼロスじゃないですかねぇ。

[追記]

アロマティコがきっちり勝ち切ったか。

シゲルササグリが想像よりずっと頑張っていてびっくりしたよねぇ。

エアソミュールの例があるから鳴尾記念好走馬はアリかとも思っていたが・・・

それでもあの先行策が成功するなんてね。意外とゲート出良いのね。

やはりアンコイルドは先行できず。函館1800mを差せる脚はありませんよ。

レッドレイヴンには瞬発力がなかったのね・・・。

アロマティコの勝ちきりは考えられたのだけどまさか最後方から一気にまくるとは考えもせず。

セイルラージみたいな競馬を想像していたのだがね。

しかしエリ女で見せた当代一の瞬発力は伊達じゃなく、こういった馬場では流石に強い。

アロマティコの瞬発力を信じきった最後方競馬。凄いね。

ミッキーパンプキンの3着を見ても、この時期に求められるのは中山・福島まくりではなく、

阪神的な滑らかなまくりが求められるのではないか、と思うのです。

セイルラージも京都、阪神での勝ちが目立つ。

アンコイルドは本来2000mすら短いのかもしれません。

トウケイヘイローの後方潰しな逃げによって函館記念なんかを好走しましたが

札幌記念の田んぼ馬場や京都大賞典の競馬を見ると長い距離が良いのかも。

ただ極悪馬場が得意だとかではなく、精神的な面で田んぼをこなしていたこともあります。

洋芝なんかはこなすでしょうがボロボロの芝に適性があるとも考えづらい。

となれば年始頃だとか夏だとかが活躍の場になります。

秋競馬での活躍というのはよほど不思議な展開にならないかぎりないのではないか。

そうすると2000mの尖ったレースよりもスタミナの不安を抱えつつも中長距離戦で勝負をした方が良い。

ともあれ、京都外回りや洋芝でしか買えない馬なのかもしれません。

[fin]