ゼンノロブロイ×スピニングワールド
キズナの僚馬としてフランス遠征にいったりしています。
実はジャパンカップ好走の外国馬であるドゥーナデンに先着していたり。
ドゥーナデンはモチジュン先生が「配合は日本向き」と薦めていた馬で、JCでは随分悩まされたものです。
今にして思えばこのドゥーナデンはモチジュン先生と血統論の素晴らしさを確認させてくれたのですね。
そのドゥーナデンにフランスで先着。これは洋芝に対応できると見ていいでしょう。しかも重馬場。
しかも中山が得意で、東京もそこそこ走る。悪くない。
ただ目黒記念の負け方は明らかな力負けなんだわな。
ダービーと同日で、最内粘りをやってのけたのにコンマ4秒差だからね。
言い訳もなにも通用しない。とことん力負け。
まとめると
・長い直線は不得手かも
・フランス重馬場は好走気味=洋芝適性あり?
・中山>東京
中山ってのは基本的に外捲りが強いんですよね。
敗戦パターンは「逃げ残り」と「外差し」。
勝利パターンは「直線押し切り」。
微妙な関係なんですね。
遅すぎれば逃げられて、速すぎれば差されて。
馬場もそういうことですね。外有利なら差され、内有利なら逃げられ。
ってことはそこまで強い馬じゃない。前残りで絶対に押し切る、ってわけじゃない。
気になるのは北村宏司がやってのけた逃げ快勝だよね。
逃げ馬のペースにハマり過ぎちゃうのか?自分のペースならちょいと走る?
更に言えば中山2200なんだよね。負けてるのは。
山吹賞とクリスマスカップ。
山吹賞はスローで、クリスマスカップはロンスパジリジリ戦。
つまりスローから弾ける脚はないわけですよね。4着だもん。
対してクリスマスカップは2着。マイネオーチャードが差しきった。
マイネオーチャードはハマり過ぎの展開で、まさに完璧な形だった。
AJCCでも6着しているだけあって得意の舞台なのだろう。
ステラウインドはどうだろうか。中山2200mがベストか。
個人的に中山2200mはマクリ屋の庭で、ヴェルデグリーンはずっとここを走っていれば良い。
しかしそれを何とか差し切る奴がどうしてもいるわけです。
だからね。大外枠から一気に先行して、そこからロングロングで粘ったステラウインドは強い競馬ですよ。
外捲りをやられても事故だ。
ということで函館は合うんじゃないかね。
Bコース変わりの2週目で馬場はフラットでしょ。競馬になると思う。
差し馬ならまくれないと話にならない。けど函館のまくりは特殊。
回転の速いピッチ馬がまくってそのまんま加速して突っ走る・・・ってのはアロマティコが示している事実であります。
だから中山まくりが函館でまくれるか、というとちょいと話が違うんですね。
アロマティコは中山をまくれない。
中山まくりってのはどっちかと言えばストライド的な感じだった気がしなくもなくて、
フーラブライドなんかは中京まくりとセットで中山をまくっちゃいました。
つまりそれは外外で緩やかになだらかにまくるわけでして、つまりは東京的なのです。
ローカルや阪神内はまくるわけじゃなく、シャープに加速するわけですよ。
だからオルフェーヴルは宝塚をまくれたけどウイバリはまくれないんです。
有馬と違うのはそこで、同じようにまくればストライドは届かない。
そこを克服したゴールドシップってのは非常に素晴らしい戦術を授けられたんですね。
更にメイショウナルトなんかも東京や新潟じゃ話にならないクチでしょう。
それが中山やローカルを先行マクリに押し切ったのはシャープであったからです。
そして中山では、オールカマーではヴェルデグリーに差し切られた。
つまり・・・
中山先行=ローカル先行
中山まくり≠ローカルまくり
阪神内まくり≒ローカルまくり
中山を先行押しで2着。
そういう馬はローカルで押し切れるはずだ。ピッチの化け物がいない限り。
函館は差し馬にノーチャンスと言ってもよい舞台です。
きちんとしたロンスパ気味の12秒継続ラップで行けば差し馬が届く余地がない。
アスカクリチャンが得意のロンスパ戦で3着まで届かせるか、という程度。
ゼンノロブロイのスタミナ&パワーがフル回転出来る面白い舞台じゃないかね。
(その伝で行けばサクラアルディートは無理だなぁ)
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