砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

函館記念回顧

全体として間違ってはいなかったんですよ。


予想

1着ナカヤマナイト

2着ステラウインド

3着アンコイルドorダークシャドウ

結果

1着ラブイズブーシェ

2着ダークシャドウ

3着ステラウインド

ステラウインドは3着。これは無念。

だが内で溜めてチョイ差しで拾った3着であるし、ここは悪くない展開だ。

言ってみればエプソムカップダークシャドウ的でありまして、

当の本馬は外をきちりと追い込んだ2着。

ラブイズブーシェは確かに小倉大賞典を2着の一線まで追い込んでいるし、

2000m重賞でも勝負が出来るのですねぇ。

4着にアドマイヤフライトであるから結果として2400mくらいをこなせる馬が上位を占めた。

外枠が一気に雪崩れ込んで先行。

石橋先生が触れていた通り、開催日程のウンタラカンタラがありまして、

例年の傾向とは全く違う展開。差し馬が台頭ですな。

上辺だけを見ればさほど間違っていないように見えて、

中身はトコトン間違いだらけ。ここまで外差し有利になるなんてねぇ。

直線の内容はもはや函館スプリントステークスにクリソツでありまして、

内で先行馬が見事に止まり、その外を一気に駆け抜けていく馬たち。

アンコイルドなんて悲惨なもんで、中日新聞杯の二の舞な。

これは後藤の罪とも言えて好位差しで上手に好走をしちゃったから好位競馬をやってしまう。

アンコイルドの強みってのは自在性にあって、それを上手に活かすことでローカルと京都を好走出来るのです。

ヴィルシーナに関して繰り返して言ったように、抜け出す脚がなければ好位は諸刃の剣なのです。

混合玉石のハンデ戦牝馬戦においてはいきなり失速することはよくあることで、

瞬発力のない彼、彼女の様にスパートをかけ続ける馬には凶悪な壁になり得るのだ。

だからヴィルシーナは逃げることで成功するし、

アンコイルドはトウケイヘイローの後方潰しの逃げによって着を拾い続けたのだ。

前が塞がらないこと。それが好走の秘訣であるわけです。

だから吉田隼人の無理押し先行が功をそうした。まさに「手があった」というコンビなのです。

まぁ、毎度毎度枠に嫌われているから仕方がない面もあるな。

中日新聞杯はポジションの競合で競り落とされるし、ここでは外から被された。

結果論だが。これではアンコイルドの競馬にはならない、と。

今回、非常に面白いのはグランデッツァが壁の役目を見事に果たしたことでしょう。

過去の中山好走はいずれも大外競馬であって、今回は危ないと考えていたのがドンピシャリ。

まぁ、掲示板内外をうろちょろするくらいかね、と思っていればこの大敗です。

やはり外回りが希望でしょう。

シゲルササグリは自分の競馬をしての5着ですからこれが限界か。

函館2000mがベストとは思わないが決して悪くない展開だっただけに無念。

ナカヤマナイトは俺の注文通りに競馬をしたのですが。

ホントに注文通り。でも内は伸びないし、前は塞がる。

ヨシトミ先生はすぐに外に回して7着。

6着がAJCC2着のサクラアルディートである。

あの位置からよく追い込んだもので、位置が良ければもうちょっと頑張れたでしょう。

この6着7着の競馬はこの馬場にマッチしていたのですが、いかんせん後ろから競馬をしすぎた。

アルディートは外枠だったから無理だし、ナカヤマナイトは内枠だからこれまた厳しい。

こうして見ると外回り(まくり)巧者が走っているんですよねぇ。

ラブイズブーシェ有馬記念を外から差し追い込み4着

ダークシャドウ京都記念を2着。

アドマイヤフライトは日経新春杯2着。

シゲルササグリが福島記念をまくって5着。

サクラアルディート、ナカヤマナイト、と。

グランデッツァは好位から外をまくり気味に差せば競馬になったのでしょうねぇ。

結果論を言えばキリがないレースになったな。

ラップタイムは鬼のような前傾で、張り詰めて張り詰めてドベーと流れた。

先行勢が殺到した割に縦長展開になったのはペースが速かったからで、

それを上手に活かした差し馬が上位を占めた、という見方もできますね。

バテた先行馬とは全く違う競馬を。

あー、モチジュン先生だかが書いてたかな。

ディープスカイダイワスカーレットウオッカの頂上決戦となった秋の天皇賞

ダイワスカーレットが鬼の如く引っ張った凶悪な展開だったのだが4着のカンパニーは自分の競馬に徹していた。

レコードタイムと言ってもそれに至る道は一つではないのだ、と。

全く違う道を行ったのが上の外回りまくり巧者達ですが、

途中で路線を替えた馬もいて、それがステラウインドであります。

先行馬たちと消え行く運命、それからササッと鞍替えして外へ差し向かった。

やはり決して得意とは言えない東京スローを自力で抜けだしただけあって、瞬発力はある様子。

現在のスロー&瞬発の東京ではダークシャドウは詰め切れません。

それと同じようなことがステラウインドにもいるのかもしれず、割りとこの二頭は似たもの同士なのかもしれません。

つまり、ディープだとかそういう連中を相手にできるほどの瞬発力はないのだが、

本質としては東京向きである、と。

ステラウインドは武豊を乗せてジャパンカップを逃げさせてみたいですな。

ちっとはメリハリのある展開になるだろう。

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