砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

むぅ。 札幌記念回顧

想像を超えて外が良かったのかなぁ。

ホエールキャプチャは3着までねぇ・・・。

1着 ハープスター 後方

2着 ゴールドシップ 後方

3着 ホエールキャプチャ 中団後ろ

4着 ラブイズブーシェ 中団後ろ

5着 エアソミュール 中団

6着 タマモベストプレイ 好位

7着 トウカイパラダイス 好位

8着 ロゴタイプ 先行

11着 トウケイヘイロー 逃げ

ロゴタイプがトウパラに競り負けたこと。

ラブイズブーシェゴールドシップが好走したこと。

59秒台の決着ではありましたがかなりの消耗戦になったのですねぇ。

2分台になればラブイズやゴルシはなかなか走ってくると思っていたのだけど59秒で来たか。

トウパラがロゴタイプに競り勝ったという事実もまた面白い話で、

58秒4のハイペースで行ったトウケイヘイローを直に潰しに行ったロゴタイプ横綱相撲。

対してトウパラはマイペースを守った穴競馬ですので・・・仕方ない面もあるのかな、と。

トウケイヘイローの果敢な逃げは後方追い込みを届かせました。

これは予想外でしたね。ここまで速いペースに持っていくとは。

しかし蛯名も横ノリも川田も完璧な位置取り。

トザケーも良い形で持ってきていたし和田竜も素晴らしい展開。

イッセーは本当にどうしようもないやつだな。

この馬場でトウケイヘイローを潰すという損な役割は捨ててしまえばよかったのに。

もちろん好位まくりの競馬をするほど豪胆な選択も無謀と言えば無謀なのだが。

それでもロゴタイプの根っこはマクリなのだから外に出しても良かった。

ホエールキャプチャをああ乗ったのは流石主戦というわけでして。

ヴィクトリアマイルみたいに溜めすぎて負けたなら前でやってやろう、と思うはずなんですが

きちんとホエールキャプチャの限界なんかを見極めた差し競馬をしてくれました。

俺も好位あたりがベストかな、と思っていたけどまさかのハイペース。

こんなに逃げるとは思わなくて「ホエキャプどこだ?やばい」と確認したらしっかり後ろ。

「ジョッキーすげぇわ。素人の考えなんてどこ吹く風だぜ」

今回はジョッキーの凄さが際立ったレースですね。

トウヘイの逃げをいなした先行馬の多いこと多いこと。

しかし今にして思えば

和田竜二 タマモベストプレイ

柴山雄一 トウカイパラダイス

戸崎圭太 エアソミュール

これらの人たちは完璧に「名コンビ」の域に達していて、

下手に馬を潰させてしまうほど互いを知らぬ中ではなかったのだ、と反省。

まぁ、潰れない先行馬(ロゴタイプを除く)を相手取っても

外からぶっ差したホエールキャプチャが際立つだけだがね。

うーん。馬場状態とペースの読みが足りなかったな。

結局は持続脚が猛威を振るう展開でメジマック二頭がきちんと競馬をした。

有馬記念ほどではないにしても長く脚を使う展開だったのだねぇ。

ハープスターは・・・春より強くなってないですかねぇ?

というよりも斤量の有り難みってのがとても際立ったのかもしれん。

実際、あと1ハロンあればゴールドシップは余裕で差しきれていただろうし。

あの終いからの消耗戦はゴールドシップが優位、というのは当然の話だが。

詮無きことよっ!

ん?

あぁ。

実際としては2分フラット決着だったのか。ホエキャプがきっかし二分で入線してる。

それなら間違ってない。この展開でゴールドシップが抜けて勝つのは仕方ない。

その上を斤量優位のハープが余裕で抜けていっただけさ。5kgの差は大きいよ。

でも5kgの差だけで完勝しちゃうハープスターが凄いとも言えるのだけど・・・。

2000m戦ということを考えたらそんなもんですか。

横ノリはあと一馬身ほど無理をしてよかったのかもしれないね。

しかしトウケイヘイローのペースを思えば後方ポツンからのロンスパは間違ってないし・・・

きっちり落ち着かせてからのメリハリロングスパートだもの。

ゴールドシップのやりたい競馬は須貝のおっさんの言うように1600m的なものだろうし、

全ての競馬を有馬記念っぽく描くのは間違っていないとも言える。

あれ?すると・・・桜花賞を完勝したハープにその戦術は向くか?

奇しくも同系統の戦術をやらかしたのだからそういうことだよなぁ。

さらに内外の差もあったし。

ハープは今年で引退かな。来年はいらないよ。

それだけの競馬をしてる。十分だ。これ以上馬券的に苦しめないでくれ。

エアソミュールはやれるだけやった、という形。

枠が難しいところで選択肢は決して多くなかった。

その中でもきちんと結果を出したのだからこれは好騎乗というべきでしょう。

いやね。自慢なんですけども。

宝塚記念デニムアンドルビーホッコーブレーヴの間柄をきちんと言い当てたことってのが自慢で。

「ホッコーヴは最内。デニムが2番。ポジションが被る。」

「内がごちゃつくし、ヴィルシはなかなかに粘る。最内差しは厳しい。」

「となるとデニムが先に馬群を割るだろう。後方馬から穴を見出すならデニムだ」と。

それがドンピシャで当たって喜んでいました。

それと同じ快感が今回も有りました。

ホエキャプとエアソの間柄ですねぇ。見事に並びました。

しかしトウヘイのペースを見て取った蛯名は下げましたし、

トザケーはジャンポケの血にかけて前方へ進んでいきました。

ハイペースがなければエアソはホエキャプに完封されていたでしょうが・・・

かといってホエキャプが3着までこれたかは怪しい。

ペースが速くなることでこういう事象も起きるのだ、と含蓄のあるレースですね。

前へ行くエアソミュール、後ろへ下げるホエールキャプチャ。それでも互いに利があった。

エアソはハイペースによって枠の不利はほとんどなくなったわけなんですが・・・

後方がここまできちんと展開を読んでいてはやりようがありませんねぇ。

しかしあの位置から渾々と水が湧くようにジリジリしつづけたのはジャンポケらしい脚ですよ。

流石に消耗しきっていた様子ですが溜めてから覚める様な脚を使うわけじゃないので・・・。

面白いことはもうひとつあります。

前よりも後ろの方が脚が止まっていたことです(笑い)

「届かない」という負け方じゃないんですよ。

みんなほとんど同時に脚が終わってるんです。

脚溜めてたくせになんですぐ終わっちゃうの?って。

ラブイズやホエキャプは本来外に出しづらい展開だったはずなんです。

ところが後方の馬も脚が止まっていたから悠々と外へ方向転換。

(あ、ロゴタイプは下げるべきだったな)と思ったくらいに楽に出せました。

ピンク帽二頭が外から一気に行こうとしたくせにまったく伸びない。

しかも外に膨れまくり。

同じように膨れ気味に外へ出していくホエールキャプチャにスイッと前を行かれる始末。

せめて4角くらいは競り勝とうぜ・・・?

でも仕方ないんだわ。ゴルシやハープに競っていこうとして行けなかった感じだから。

早仕掛けで競り負けてからマイペースに溜めたホエキャプがスイーッと前に。

うん。ラブイズもホエキャプも穴馬の走りをしていた。完璧だった。

これ以上の結果はないかな。ハープとゴルシをこの展開で止める不利はないわ・・・。

極端な手段以外にね。落馬とか落馬とか。

[追記]

ラップタイムがえげつないですねぇ。

トウヘイが飛ばしてみんなついていった形ですが・・・

目一杯マイペースを貫いたのはゴールドシップホエールキャプチャの二頭でしょう。

ハープは結果として噛み合った形。おそらく凱旋門の流れには合わないと思うなぁ。

母父メジマックが台頭しないわけがない!というペース。

後半が緩みまくりの12秒ラップ祭り。精一杯溜めたゴルシがロングロングで追い込む形がピタリとハマった。

横ノリとしてはここまでハマるとは考えなかったんじゃねぇの?ってくらい。

それでもハープスターは上を行った。これは適性の差ですので深く考える必要はないかと。

はい。札幌記念においては最高の形を得たとゴールドシップに関しては言えますよ。

ホエールキャプチャを有力視出来たのはモチジュン先生のブログを愛読しているせいもありますが

枠に対する理解がなかなか上手くなっているんじゃないかな、と自己分析&自己満足。

それだけにモチジュン先生の予想を見てしまったら影響受けまくりで困る。

「でも展開的にこいつは来ない」と断じるまでにどれだけの苦労があるか。

あ、今回のホエールキャプチャは予想を見たからじゃないよ。

寝る前にふと思いついたんだよ。「外差し届くならホエキャプじゃん」って。

「土曜日は稍重だろ?つまり内馬場はかなり悪くなっているはずだ」

「となれば日曜が良馬場だとしても外差し馬場になるはず。内粘りは余程の馬でなければ厳しい」

「ロゴかトウヘイか。だが外差しが台頭だ。間違いない。」

「となればゴルシもハープも不利らしい不利はない。」

「だが最も理想的な展開に持ち込めるのはホエールキャプチャ。間違いない!」

と。

まぁ、予想をはるかに、遥かに超えて好展開になったのですがねぇ

まさかハイペースから蛯名の好判断で後ろからぶっ差す形なんて理想的過ぎる。

あのまんまエアソミュール相手に突っ張って行って伸びたら・・・?

それが出来るならエリ女でもうちょっと届いてますかね。

牝馬三冠の善戦ホースになってしまうこともなかったろう。

うーん。それにしても面白いなぁ。競馬予想は面白い。

「さて、来週のメインレースは!?」

「新潟二歳とキーンランドの二本立てです!」

・・・

短距離と二歳か。ちょっとないわー。

さ、再来週は・・・新潟記念か。

クランモンタナ

メイショウナルト

ダコール

マーティンボロ

アドマイヤタイシ

ステラウインド

カレンブラックヒル

ダノンヨーヨー

カルドブレッサ

ユールシンギング

ニューダイナスティ

マデイラ

なんかが出走を予定していると。

カレンブラックヒルは2000mもありなんですが・・・

うーん。難しいねぇ。楽しいねぇ。

中京記念サダムパテックみたいに低迷のG1馬復活!という展開は好きなんですがね。

それを当てるのがまた快感というか。恍惚の表情を浮かべるほどに素晴らしいことなんですね。

もはやギャンブル中毒よりも気持ち悪い状態。

いや、懐に実害がないのは素晴らしいことなんだがねぇ・・・。

金すらかからねぇ趣味ってすごいな。俺、凄いなっ!

時間は湯水のごとく減るがよ。安田記念の時とか冗談とか誇張とか全く抜きで「常に」考えてたくらいだ・・・。

運転中とか事故るんじゃないかって後で怖くなったぜ。

とりあえず・・・カレブラは悪くないですよねぇ。

決して安定している馬ではないけど2000m新潟はかなり上等な条件だから買いたくなるよ。

[fin]