砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

秋なのに スプリンターズ回顧

おいおい小牧後ろに下げ過ぎだ。

モチジュン先生が「ナスキロやミスプロの柔らかさで」とレッドオーヴァル推し。

「柔らかさならアドマイヤコジーンも負けてないんじゃねぇの?」とマジンプロスパーに惚れなおす。

はい、もう一頭のアドマイヤコジーン産駒がいたんですね。スノードラゴン

トライバルチーフロイヤルサッシュを経由したプリンスリーギフトのクロスはゴールドシップと同じで、

(ゴルシは母方にトライバルチーフがあり、父のステゴがロイヤルサッシュ牝系)

母父がタヤスツヨシ、というジェニュイン破りのダービー馬であります。

これの母父がCaroでありまして、アドマイヤコジーンに経由してのクロス。

また母母父にバックパサーなんて渋いものを持っていて、これが小回りローカルにおいては最強の血筋。

つまりタヤスツヨシの母方、ノーザンテーストで頑強さを補完して、

その上でナスキロ柔さを持ってきた、という形か。

アドマイヤコジーンは朝日杯を制した素質馬だったが3歳を丸々棒に降ってからはパッタリ。

しかし6歳の東京新聞杯で10番人気1着。そのまま阪急杯も勝ち、いざ4年ぶりのG1へ。

ところが高松宮記念ではショウナンカンプを捉えきれずの2着。

陣営はそのまま安田記念へ直行。高松宮→安田のローテ。

安田は今と変わらない混戦模様で、スプリンターと目されていたアドマイヤコジーンは7番人気。

奇しくも18番の大外ピンク帽。そこから一気の先行策で2番手につけ、直線で前を交わしきっての1着。

奇しくも。奇しくも鞍上後藤浩輝

(奇しくも スノードラゴンが18番ピンク帽。実況席には後藤浩輝がご招待)

今にして思い出す。「外枠に魔神が収まれば買いたい」と言ったのは俺だったorz

なんでああ言ったかと言えば新潟の日曜メインは外伸びになるのだ。

フラット馬場故に土曜はみんな内を通る。だから日曜は外伸び差し馬場なのだ・・・。

だから持続脚で外外をまくるように差せば魔神にも勝機はある、と。

ところが内枠ですよねぇ。

この様相はなんというか昨年のエリ女的。

差しも先行もみんな外外を通った外枠馬で、内を行った馬はほとんど潰れました。

しかしベルカントストレイトガールだけはなぜか残った。

ベルカントは馬場が悪いほうが走るタイプで、ストレイトガールフジキセキらしい手先の強さがある(らしい)。

ってのは分かるがそこまで残るのかい?みたいな。

ストレイトガールフジキセキ×タイキシャトル×デインヒル

サクラバクシンオーの血はないがデインヒルという欧州の大血統。日本には力強すぎる血がある。

それにしてもスノードラゴンは不思議な馬だ。

確かに高松宮記念では差しに回ったハクサンを超える脚色を見せてストレイトガールを交わしたし、

道悪の強さはコパノリチャードと同じくらいと考えて良かったし、今回は差し有利でもあった・・・。

印象だよねぇ。オーシャンステークスという糞馬場を差したダート馬、って印象。

よーく考えて見るとここでも悪くないのは分かるんだけども・・・。

血統を見てもダートダートしているわけじゃないもんなぁ。

アドマイヤコジーン自身も魅力的な戦績を持っているが・・・

代表産駒となったスノードラゴンもまた面白いG1取りをしてくれたな。

競馬ファン冥利に尽きますよ。ハハハ。

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