砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京都大賞典についても考える

火曜日に伸びたらしいのでついでに。

これも秋天につながるレースなので触れておきたい。

台風一過での開催になりそう。となると台風の通過が早ければ良馬場開催もあるか?

良馬場ならばデスペの奇襲逃げはないだろう。

すると先頭に行くのは・・・

あれ?また逃げ馬で悩ませるの?面倒くせぇな。

おそらく行くのは岩田騎乗のヒットザターゲットではないかな。

内を狙いたい、そして行く馬がない。そして京都2400m。

しっかりを馬を出して、内を見ながら上手に位置取りを図るだろう。

だから初っ端は逃げを狙う。トゥザが主張するなら引く、という感じか。

ヒットザはこのレースを勝っているけど決して速い脚があるわけじゃない。

昨年はニューダが早仕掛けに飛び出して後傾ペースを作り出し、

それを上塗りするゴルシを目標としたトーセンラーのまくりであります。

一気に後方が押し上げていって公式ラップでは1200m~2200m間を全て11秒台ペース。2200m~2400m間がようやく12秒フラット。

先頭がこのペースを刻んでいる中での早仕掛け競争だ。

結局は仕掛けをしっかりと待った・・・無欲の二頭が突き抜けた、という話らしい。

ヒットザは3角4角でまくられてポジション下げているし、アンコも後ろでじっくりと待ってる。

そこそこ実績を上げてきているし、ここは強気の競馬で行ってもいいだろう。

こんなこと言いたくはないけども。グレイソヴリンの血が躍進中でもある。

アドマイヤコジーン産駒がG1勝ち。母父コジーンが毎日王冠2着。

シービークロス経由でグレイソヴリン血統を持つこいつを狙うのも遊びとしては面白い。

まぁ、デスペもトニービンで持ってるんだけども。

とりあえず毎日王冠と違って速いペースで流れることはないと思う。

その代わり後半はガツンと流れるだろうが・・・。

そういった流れでしっかりと伸びる馬ってのはさ。長距離的なはずだよね。

オールカマーフェイムゲームとかね。函館記念ラブイズブーシェとかね。

11秒台半ばをしっかりと刻みつつ最後まで持続できる馬ってそういうもんです。

でも真逆の話として「有馬記念はマイル馬が好走する」っていうじゃない?

極端な後傾ペースになるから溜めの効くマイル馬が意外と上手に走るのだ、と。

トーセンラーはモチジュン先生曰く「1800mベスト」らしいからそうなのかもしれない。

一昨年の春天もきっついペース刻んでたのに2着したトーセンラーは例として相応しくないかも。

そこら辺を考えたら・・・アレ?

今回もあれか。毎日王冠がスロー瞬発巧者揃いなのと同じでロンスパ巧者が集まったな。

サトノノブレスが勝った日経新春杯の3着4着が揃って出馬ですねぇ。

フーラブライドVM度外視。マーメイドも度外視

中山牝馬勝ちの馬がVMを外枠から何か出来るわけもないし、

マーメイドは完全な切れ競馬でしょ。フーラブライドには向かなかった。

愛知杯も中山牝馬も持続脚でねじ伏せちゃう展開で、それがフーラブライド

母父に長距離馬が入ったら何かしらの作用でその長距離適性が受け継がれる様子で、

ラブイズブーシェも持続脚で函館をまくったし、フーラブライドもそれがお望みでしょう。

コウエイオトメは中長距離メインではありますがスローから切れる脚がない。

そもそもスローが苦手で京都記念なんかでは折り合いに苦労していた。

その点日経新春杯はノブレスが引っ張って流れたし、そこから34秒半ばで上がる展開。至れりつくせり。

今回もちょっと渋ってちょっと流れて、ちょっと上がりがかかればいい、というね。うん。わがまま。

無理じゃないかねぇ。

有馬記念を好走したのがタマモベストプレイ

重賞を勝てる器だがきさらぎ賞以来遠ざかっている。好走止まりなんだよなぁ。

でもエプソムカップでも札幌記念でもいい粘りを見せている。粘りとか持続とか、そういう観点じゃかなりのもんだよ。

でもそれじゃ賞金に加算がない、ということで前走はオープンに出走して危なげに勝利している。

凄い馬だよ。9着以下はない。でも重賞での複勝率は21%。掲示板率は50%。着差がコンマ5秒以内のレースは57%。

こういうデータは他の馬と比べてこそ、だけどね。

有馬記念を好走と言っても上位3頭に離されまくった5着だから価値は薄い。

G3で3着した、くらいの価値しかないよ。オルフェ達のペースに巻き込まれて潰れた馬も多いから。

ということで過度の期待はなし。積極的に行って棚ぼたを狙うしかない。

無欲に行くならメイショウマンボ

マイペースを守ってしっかりと差しに行くならかなりハマりそう。

しかし外回りの持続戦で鉄砲。というとローズステークスの例もあって不安は拭い切れない。

得意の京都であるが外回りはエリ女のヘンテコスローだけ。

となるとトーセンラーが人気勢においては抜けている。

京都でハズレ無し。火曜になれば2倍台まで人気するだろう。 

昨年の展開でさえ潰れなかった適性の強さは異常と言ってもよく、地獄の安田以来の鉄砲でも信頼性は高い。

気になるのがラストインパクト・・・

新潟記念は後方から力強く伸びての3着、小倉記念は総崩れの内馬場を行って6着だから好内容。

春天も前崩れのコンマ6秒差だから悪くはない。日経賞の3着も良い。

どこでも良い動きをする馬なのだけどその中途半端さがなんとも言えず・・・気持ち悪い。

しかし中途半端が持ち味のノブレスさんが小倉記念でフルパワーを弾き出したも一つの事実。

台風一過の京都大賞典でこいつがハマる可能性は確かにある、とは思うのです・・・。

小倉大賞典日経賞で見せた持続力。小倉記念新潟記念で見せたパワー。雨渋りが残るなら。

なんだか少数立てらしい人気の集まりかたをしていて、盲点ってのがありませんね。

馬券的には雨が面白いのだろうけども真っ向勝負を見てみたいメンツだし。乾いて欲しい。

無理か。雨だね。

それならそれでデスペ劇場ワンスモアですよ。

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