砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

秋天の特別登録を見てもなんだか盛り上がらない

マイネルラクリマ 優先 ジェンティルドンナ
イスラボニータ 
フェノーメノ
トーセンジョーダン
エピファネイア 

デニムアンドルビー
マーティンボロ
ダークシャドウ
サトノノブレス
アスカクリチャン

カレンブラックヒル
ラブイズブーシェ
ヒットザターゲット 
フラガラッハ
ロサギガンティア

ディサイファ
スピルバーグ 
余裕があるときは秋天のレースをジッと見つめています。 何かないかな、と。 そうやっていると昨年のレースはとってもおかしいわけですよ・・・。 まずジャスタウェイの上がりである34秒6。それから1秒弱も遅いエイフラの35秒5が二番目に速い上がりであるわけです。 これはおかしい。馬場やペースをきちんと読んで速い上がりを使う追い込み馬がもっといていいはずなんだ。 そりゃジャスタウェイの常ではあるよ。 エプソムも関屋も古くはアーリントンも。みんな周りとは違う速さで追い込んでいる。 それでもG1だ。迫りきれてなくないかい? 最近は渋馬場に苦戦しているジェンティルドンナを基準に考えるとそう思う。 ジャスタウェイ基準なら普通なんだけど。 昨年は前日不良当日良という劇的な回復を果たした馬場でレースが行われている。 良であるからジェンティルドンナは好走出来たと思える。でも悪影響は少なからずあるんだよ。 (JC的にも血統的にもちょい渋は得意なんだよね。パリッパリの高速が得意なわけじゃない) (宝塚や京都記念みたいになると牡馬のパワーが活かされちゃうのよな。先着している牝馬はいるわけだが) そうなると「追い込み馬の質が悪かったかも」なんて思うのよねぇ・・・。 ヴェルヴェルさんなんかがいてそこそこ追い込んではいるんだけど 彼はあくまでも持続オブ持続の脚であって「中山封印外まくり差し」という奥義の中でこそ活きるものだ。 少なくとも10月の東京2000mでメリハリ良く抜け出る脚じゃない。 他を見てもフラガラッハとかね。ヒットザターゲットナカヤマナイト。 「こりゃお前、G2でもちょいと穴気味な奴らじゃないの」と。 モチジュン先生が言うに「器用貧乏」のアンコイルドが4着にくるわけです。 それこそ俺の大好きなウオッカ-ダスカ-ディスカ-カンパで決まった08年の秋天ですよ。 騎手と馬の特色が濃厚に出ていながらも到達タイムはほぼ同じ、という。(小数点第一位までは同一) 逃げて差して追い込んで、1分57秒2。 こういった結果じゃない。ハイペースからなだれ込んだだけの結果。だからアンコが崩れ残ったのさ。 そういう事を考えて「ハイペースになだれ込めば面白いことが起きる」と言うのをずっと考えていた。 「ハイペースにならないかな。トウケイヘイローこないかな」 「エイシンヒカリこないかな」 ところがエイシンヒカリアイルランドトロフィーであれですもん。 右回りじゃないとダメだよ。右回りで内ラチを頼りながら行くのがベストですよ。 6連勝を目指す舞台はG1!それも中距離最高峰最多層である秋天だ!とはならない。 そしてトウケイヘイローの登録もない。(渋馬場+小回りが望ましいもんなぁ。秋天で速い時計を出しても勝ち目がない) それじゃ逃げんのはなんだい。枠次第だけどカレブラかノブレスか。 どっちにしても速すぎない平均ペース。あるいはマイル的なスローペースだ。 メンツを見ても無理に前を圧迫する馬がいるわけでもなくて、 千八の延長線上にあるレースになってしまいそうである。 もちろん鞍上が決まったりしてからが予想の本番なんだけど・・・ 予想されるペースならばちょいとロンスパ気味になりそうだ。 カレブラとしては4角まで逃げていたいんだけどフェノーやノブレスは我慢できないよ。 ちょいと早めに潰しに行く形。きちんと伸びるのはフェノーメノ。ノブレスは東京G1じゃ役者不足。 かといってフェノーがいいペースで行けるとも思わないがね。 でも春天の結果を思えば速いペースで持続出来そうなのはこっちだ。緩みなく持続的な展開になれば。 持続的なことになれば函館記念勝ちのラブイズブーシェも黙っていなくて、 これが最内をロスなくじっくりとマラソンしてきたらフェノーメノにも迫れるか? けれど持続戦を制するのは最後方待機と相場は決まっている。それは昨年の京都大賞典からのお約束。 ヒットザターゲットが再びの無欲追い込みで迫れるか。 スピルバーグトーセンラーほどの大器であれば一緒に迫ってくれそうな気もするが・・・ やはりこの兄弟は坂を下って柔らかく行くのが良さそうで、東京での圧倒劇はスロー前提になる。 エピファネイアも悪くないんだけどこれも外回り専用機であるだろう。 確かに強いしG1も勝てるんだけどシンボリクリスエスは究極の技を一つも持たない血筋とも言えて・・・。 こういった各種族の1級品が揃う舞台ともなると物足りなさが。 デニムはジリ脚の追い込み馬であるからジャパンカップみたいな特異な条件でないと。 良馬場の東京2000mでは物足りなさしかない。枠次第では一変があってもいいが。 すると超良血のマーティンボロが血族の全てを担っての大駆けに出るしかなく、 ナマクラな持続力を下支えする一流の加速力。これがどこまで保つかというのが焦点。 カンパニー的な脚を持ち合わせられるのはイスラボニータくらいではないかな。 2000mは少し長いのだけどペース自体は1800mの発展形だから問題なし。 カレブラ単騎の恩恵はこいつがぜーんぶ持っていくとも考えられて、楽勝劇までもが想定内。 枠がどうなるか。 そこら辺の傾向も考えてしまわないと。 [fin]