砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

カレンブラックヒルの逃げとは 秋天予想

腐ってもG1馬。


今年はカレブラの逃げになるでしょう。ノブレスは2000mで逃げるメリットがあまりない。

2000mならのんびりと構える。カレブラの逃げにも親和性て言うのかな、そういうのあるし。

カレンブラックヒルの逃げはマイル的なわけですよね。

それってどういうことかというと・・・つまり中長距離的なわけです。有馬記念的なんですよ。

じんわりとスロー気味の平均に抑えて・・・マイルっぽいロンスパでジワジワと後傾ペースに。

更にコーナーで少しペースは落ち着きはするけどガツンと落とせるだけ落とす逃げじゃなくシンプルに淡々とスローになる。

そこら辺がサトノノブレスに近い形なんではないかな、と。

であるから想定ペースは平均からの長い末脚勝負。

問題が・・・終いの1ハロンが12秒台に落ちるかどうかだ。

一昨年の秋天で2番手追走からペースを作っている。3歳のころだね。

終い1ハロンが11.8秒。勝ち馬エイシンフラッシュ

このペースで11秒台に抑えているのが変な話なんだ。

何が問題か、というと・・・

4ハロン目の通過までシルポートが引っ張っていたことよねぇ。

12.5-11.2-11.1-11.2のペース。

5ハロンに突入してからちょいちょい離されて行って・・・

mahmoudさんというラップ解析の変態の方がいて、そのデータによると・・・

シルポートが5ハロン目を11秒4で通過しているのに対してカレブラは12秒1で通過している。

1000m通過がシルポ57秒3、カレブラ59秒1。

明確な形でシルポートが大逃げ態勢となったのは5ハロン以降ではあるんですが

4ハロン通過時点で1秒以上のタイム差があったんですねぇ・・・。

カレンブラックヒルの良さってオールカマーもそうではあったんですが

逃げると本当にペースがきちんと収まる。最後の最後が11秒台にきっかし収まる逃げなんですよ。

だからこそ何かしらのプロフェッショナルが最後の最後で交わせてしまうんですが・・・。

そこら辺を見るとオールカマーって面白いんだよねぇ~。

マイネルラクリマエプソムカップ七夕賞みたいな馬場の悪い中での持続戦が大得意。

ラキシスも持続っぽい面が強いディープ×嵐猫で、中日新聞杯京都記念でネバネバしてた。

フラガラッハは最強の持続脚マイラーを決める中京記念の覇者。

でも最近は一瞬の末脚でガツン!と抜け出る競馬で結果を残している。根っこはやはりマイル馬。

アロマティコは小回り脚の最強牝馬で、スローで追い込ませたらエライ速さで突っ込んでくる。

ココらへんが千八メインの馬たちなんだけども・・・

中長距離を上手に走ってきたクリールカイザーフェイムゲームもまたカレブラに先着してるんだよね。

クリールカイザーは長い距離を得意にしてはいるんだけど・・・それこそスローロンスパの流れが得意で、

中山2200mの湾岸ステークスでは軽い手応えでまくってそのまま行った行った。

フェイムゲームAJCCで4着してるしダイヤモンドステークス勝ちなんかもある。

宝塚記念春天での好走していて、持続的に11秒台前半を使えるのが妙味。

距離こそ違うけど大抵は「持続力」をキーワードにしていて(アロマティコが本当に例外)

カレンブラックヒルの逃げへのアプローチは様々なんだけど、やっぱり根っこには持続力。

だから終い1ハロンは11秒台に落ち着かせるはず。なぜならカレブラ本馬が12秒台以内に収められる様に配分されているから。

最後まで鈍らないロンスパ戦、ってのがカレンブラックヒルの逃げと言っていいでしょう。

一昨年の秋天にしても春天2連覇のフェノーメノがジワリジワリと迫ったのも当然で、

その上をロスなくグイグイ差し上がって来たスローの天才がエイシンフラッシュ

そして大きく遅れて外外から弾けてきたのがルーラーシップ、というのも順当。

馬群を縫いながら差してきたダークシャドウ4着、というのもまた持続的。

トーセンジョーダンなんかは決して速い脚があるわけじゃなくて、

昨年のジャパンカップの様な前々でとことん粘り込むことしかやれることはなく、

一定の瞬発要素を求められてしまうとイマイチ爆発力に欠けるだろう、と。

いっつもこいつは迷うんだよね。今年の宝塚記念なんて買っちゃったからもの。

早め早めに暫定案を。最後の最後で決断。迷ったまま放置すると消去法で残っちゃうんだ。

すると今年も狙うべきは京都や東京の中長距離を得意とする馬・・・

あるいは持続的なマイル馬だとか、千八あたりである、と。

ラブイズブーシェを穴に一考したいが・・・。

オールカマーほど馬場が渋らないこともあって東京じゃもうちっと距離が欲しい。

ジャパンカップが持続戦となればメンツによってはアタマから買える馬なんだけども。

ディサイファあたりも少し穴っぽいが・・・。

前走の結果がちょいと弱いかなぁ。秋天で買うには瞬発力が一つ足りないかもしれない。

エプソムカップ勝ちから見ても持続力は一級品なんだけどね。

それならスピルバーグの底知れない実力に賭けてみるのも一つで、

全兄が春天2着でマイルCS勝ち馬であるのだから持続力&末脚にかけては一流。

毎日王冠ももうちょっと上手く乗れたならエアソを差しきれたかもしれないし、

後傾ペースからの差し勝負においてはかなりのアドバンテージがあると見ていい。

ただし穴馬とはならないよねぇ。やっぱり。それにエピファネイアという実績馬もいるし。

デニムアンドルビーも悪くない。

4分の3がトゥザグローリー、ワールドの兄弟と同血。つまりは晩成気味。

だけど父のディープインパクトノーザンダンサーを多くクロスしている面もあって完成は早くなったか?

エリ女のドスローを差しきれなかった当たりが限界とも見えて、JCは外馬場の利に恵まれた面も強い。

ヴィクトリアマイルも外馬場不利とてもうちょっと追い込んでもいいかとも思う。

持続脚な面が強くて切れ味に乏しい。フェアリードール牝系らしい前受けの形がやはり望まれる、と。

ディサイファと同格ではないかな。

上位陣が完璧すぎて穴がないんだよね。しかも4頭もいる。

これを超える何かを持つとしたら覚醒以来大崩れのないマーティンボロスピルバーグで、

二頭とも順当に人気するのが予想される分、人気の抜け穴というのはないレースになりそう。

カレンブラックヒルがここで何か仕掛けてくると面白いんだけども。

けれど具体的にそれを予想するのは難しいし、中距離路線の引き出しはそんなに多くないはず。

あくまでもマイラーだからペースを速めてしまうわけにもいかない。やるならドスロー。

かといってドスローに出来る馬でもないべや・・・。

ましてや今回はサトノノブレスがいる。スローになりすぎれば「それじゃ俺が」と出て行ってしまうだろう。

もう・・・ワールドエースマイルCSに行っちまったからつまらなくなった。

かといって屈腱炎経験馬をのんびりと使っていく方針は当然っちゃ当然・・・。

けれど本来の中距離路線でどれだけのパフォーマンスがあるか、というを見たかったよねぇ。

皐月賞の競馬にしたってさ。あれはマイラーの競馬じゃないよ。むしろ中長距離的さ。

せめてマイルCSじゃなくてジャパンカップであってほしかったぜ。

[fin]