面倒くさいけど嫌いな作業じゃない
上位4頭はそれぞれ個別にうだうだと悩みたいので別に書く
大穴請負馬として有名だが基本的には切れ味を求められない持続戦で穴を開ける。
G2やG3のレベルでは飛び抜けた持続力を持っていて、ハマればびっくりするほど強い。
弱点は瞬発力がないに等しい点で、AR共でさえ34秒7で上がっての勝利だ。
12年の新潟記念では32秒6で上がっての3着だが4Fに及ぶえげつないロンスパ戦であったためで、
内容的には13年のジャパンカップにおけるトーセンジョーダンとぴったしである。
カレンブラックヒルは腐ってもG1馬であって、スローだの平均だのと俺は言っているのだけども
序盤の4ハロンくらいは11秒前半で軽々とラップする底力があるのでアスカクリチャンには厳しいペース。
後4Fにしても11秒台前半をラップする展開となるから一枚も二枚も足りないだろう。
デビューから4連勝でG1を制覇し、5連勝目は古馬を相手に毎日王冠で挙げた。
すわ、こりゃ大器!と思われた秋天では好走の範囲に収まる5着。エイシンフラッシュに敗れた。
その後は競馬ファンおなじみのダート挑戦で惨敗。調子を崩して勝ち鞍からは6戦も遠ざかることに。
強い逃げ切り勝ちなどから快速馬のイメージがあったが実際はダイワメジャー産駒らしい傾向の馬で、
秋山が完璧に手の中に入れた現段階では平均ペースから終いが衰えないロンスパ戦というG1らしいラップを刻む馬となり、
オールカマーは7着に敗れたがコンマ2秒差であるし、おそらくラスト1Fは11秒台に収まっている。
小回り向き+パワー豊富+粘り脚、という調和のない脚色を持つ馬で、
スタミナもそこそこあって菊花賞2着、春天を逃げて8着しているだけに中長距離が事実上のベストと言えるか。
少なくとも良馬場2000mではG1はおろかG3でも消してしまいたい馬であるからここでも渋りがなければ買おうとも思わない。
オールカマーは16着と大敗であるがコンマ9秒差なので字面ほどは負けていないだろう。
残り2Fで離されていって、その間の公式ラップは11.4-11.6。ガチンコな中距離ラップで上がっている。
おそらくこの間がそのまま着差につながっていると考えられて、ノブレスは11秒後半で2Fを走ったのだろう。
東京ならばもうちょっと速い脚を使えるのだろうが差すには最高速が足りず、粘るには小回り脚が邪魔をする。
春天でも日経新春杯でも終い1Fが驚くほど衰えてしまったので、府中の直線で粘る姿を想像出来ない。
サイレンススズカもおそらくこのタイプで、大逃げから引き付けての2F差しであったでしょう。
ノブレスも大逃げを打てるだけのスピードとスタミナがあれば違ってくるが・・・。基本的には渋馬場中長距離でこそ、か。
トーセンラーの全弟。兄貴は七夕賞や小倉記念を2着したり、セントライト記念2着、菊花賞3着なども・・・。
惜敗続きの中、3歳春以来の重賞勝ちはなんとG1級相手の京都記念であった、と。
それから春天2着、宝塚惨敗、京都大賞典3着、マイルCS1着、京都記念2着・・・。
「京都専用機だな」という扱いでここまで来ました。今年もマイルCSでは本命扱いでしょう。
そこら辺の兼ね合いもあって「それじゃ弟も広いコースだね」と関東馬なので東京一本で勝負してきました。
これが功を奏して1000万下からオープンまでを3連勝。毎日王冠も辛い形で3着。
毎日王冠の結果で底が知れるべなぁ、とのんびり見ていたら実にヘンテコな脚色で追い込んできた。
と言ってもあれは前の脚が衰えたところを11秒半ばできっちりと伸びてきたとも言えて、
やはりスロー気味に流れてからのロンスパではこの兄弟は飛び抜けた素質があるんだなぁ、という結果。
むしろ3Fで瞬発させてしまうほうが不得手っぽい様子で、それならそれで坂下りからのカタパルトダッシュが欲しいのでしょう。
おそらくカレブラのジワリロンスパ決着とは好相性で、前が塞がらずにジリジリと伸び続ければ素質次第ではアタマも。
モチジュン先生は「ハイインローであるから前受けが完成形」と仰っていて、
毎日王冠は終い1ハロンが11.8に落ち込んだところを急追してきたわけですからその通りなのでしょう。
距離適性が短めのダンスインザダーク産駒。ダンス産駒は菊花賞でよく穴をあけていました。それに対しての「短め」ですね。
こういったダンス産駒はディープ産駒と真正面からかち合う形になってしまってなかなか勝ち味が薄くなってしまいました。
クラレントなんかが代表例で、今では持久力を武器に新潟マイルを2連勝。どんどんG1路線から離れた勝ち方を・・・。
ダークシャドウも同じようなもんで、特化型のディープ組の前に置いては器用貧乏の烙印が押されてしまい、
得意の東京などでは好走止まりで、ちょいと本道から外れたローカル路線で結果を残しています。
と言っても地力がディープ組に劣るかというとそうではなくて、むしろハイペースなんかへの適応力はこっちが上。
決め手勝負になると劣るのであって、馬場が悪かったりペースが速かったりすればまだまだ一流でありますよ。
ただ今年の秋天は4F決め手勝負なので複穴に一考、という程度の評価。
これもまた覚醒後は高打率のアベレージヒッター。半兄にアドマイヤタイシがいる。
イメージとしては立浪。上手い野球をするし得点にも絡むんだけどタイトルとは無縁。でも凄い。
おそらくエプソムカップがベストパフォーマンスであって、毎日王冠はこなす程度。
だから毎日王冠くらいのメンツならば能力は上位だと見ていいが、今回は明らかな格上が4頭も。
1頭くらい食ってもいいが2頭も食えるかというと非常に怪しいから上位陣が崩れてくれれば、というところ。
単勝人気はそこそこなんだけど複穴人気するタイプ。
瞬発力に秀でるタイプだがあくまで牝馬の域を出ない部分がある。
つまりウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタとかのレベルではなくて、
牝馬ペースから4ハロンのロングスパート、というジャパンカップ展開でなければ厳しい。
なんたってカレブラは逃げ先行馬にして東京巧者という想像よりもずっと怖い馬なのだ。
59秒で通過してからジワジワと11秒ラップで最後まで締めてしまう馬を捉えられる脚が果たしてあるのか。
上位陣より先にカレブラに先着できるのかが謎である。
最高速決着の秋天を勝った馬だが近頃は精細を欠く。
といってもジャパンカップのような展開ならば前受けジリジリで結果は残せるので
スローからの3F競馬、という下級条件くさい展開では見劣りするだけのことだ。
問題は序盤の流れに乗れるかどうかであって、後方に位置してしまうと宝塚記念の二の舞となってしまう。
毎日王冠のワールドエースの様に後方から切れる脚がないのだから後方ならそのまんまなのだ。
また調子の良し悪しもあって条件が合ってもさっぱり走らないこともあるから判別が難しい。
来たら事故、と諦めるべきかもしれないが時折やってくる事故の高配当は狙いたくなる。
個別に書いたので省略
後傾ペースのロンスパ戦ならばまず大崩れはしないタイプ。
今回はマイル馬のカレンブラックヒルが引っ張る予想なのでなかなかペースは合うと思うし、
ジワジワと流れるロンスパ戦は望むところであるし今回も崩れることはないだろう。
しかし鳴尾記念の11.6-11.6-11.5-11.9の終い4Fで3着であるから上位陣を崩すには一つ足りない気もする。
最後の2ハロンが11.3-11.7くらいまで速まるのが秋天であって、そのペースではフラガラッハの台頭は難しい。
スピルバーグはそのペースの上を行く差し脚があるからこそ期待を持てるんだよね。
11秒半ばでジワジワ伸びるフラガラッハの差し脚は東京よりむしろ中山的で、スロー展望の有馬記念でこそ買いたい。
私的に愛している馬。でもこいつで美味しい思いをしたことはない。
ヴィルシーナとは姪と叔父の関係で4分の3が同血。ヴィルシは母父にマキャベリアンが入る。
覚醒後の打率の高さは非常に高く、ディサイファとの違いは一流馬としての武器があること。
いや、分からないけどね。それが何かは。分かったら悩まないよ。
でも今までの差し脚とか勝ち方を見るに高速持続脚は一級品かもな、と思わされるんです。
中日新聞杯みたいなスロー瞬発をしっかり差し切ったと思えば雨の小倉記念をノブレス相手に最後まで詰め寄っていったし、
かと思えば徹底した持続戦となった新潟記念を荒っぽくぶっ差してしまった。
毎度毎度「多分これだべや」という特徴を捉えてみるんだけど次で否定されるわけ。なんだこいつ。
もはや一方的な愛憎劇にまで発展してきていて、書くことが尽きないので別に書きましょう。
道悪中距離を先行して粘らせてみれば当代一の実力を持つ馬で、そういった条件ならばどんな相手にも崩れない。
それだけに今回の秋天では取捨に困るというか困らないというか・・・。
何かあるかもな、と思わされる実力馬なんだけど傾向としてはイマイチ合わないんだよね。
ラスパクの京都大賞典みたいな展開利があるならいいんだけど今年の秋天は上位陣のガチンコ勝負だ。
穴馬として不適切としか言いようがない。きちんとした良馬場だとオープン戦でも勝ち切れない馬だからねぇ。
穴を期待するならこういった特化した馬なんだけど果たしてどこまで通用するか・・・。
何かしらの変化によって上がりが34秒台後半になるようなロンスパ展開となれば他馬に比べてアドバンテージがある馬で、
その可能性を決め打ちするならばフェノーメノとの馬連で勝負を賭けてみたいところだ。
でも通常通りに33秒台の一番上がりが記録される展開ならばまず出番はないと見ていい。
ハイペースや雨渋りなどが欲しいよねぇ。
・ペルーサ
こういった馬は結果が出てから買っても遅くないでしょう。
「来るかも」の青田買いはキリがないから・・・。
総評
カレンブラックヒルが東京で内枠から逃げた場合・・・。
これって想像よりずっと侮れないんですよねぇ。
差しに構えそうなイスラやエピ、好位に埋められそうなジェンティ。
これらは馬場の不利や展開の不利で「事故」っぽく沈む可能性はあって、
ヴィクトリアマイルみたいに先行馬達が後ろを抑えに動けば前が楽に行けるよね。
でもフェノーメノだけは別。逃げ馬と先行馬はどうやってもガチンコで勝負しなきゃならない。
緩まないで逃げれば逃げるほどフェノーメノのアドバンテージは増えていくもんだからやるせないもんだぜ。
だからフェノーメノが極端な枠の不利を受けて先行しきれないだとか。
あるいは1分1秒くらいのスローに落としてからの3ハロン競馬にして各有力馬のマークを作る余裕を作るとか。
そういった「オール・フォー・ワン ワン・フォー・オール」の精神でさ。うん。
栄光を掴むのはカレブラになるだろうけど、それはみんなの功績なんだよねぇ。
自己犠牲の精神って素晴らしいと思うなぁ。俺はさ。
単勝も50倍くらい付きそうだし・・・、自己犠牲って素晴らしいとおもうなぁ。
あぁ、ヒットザターゲットあたりが空気読まないでカレブラ君に詰め寄ってきても構わないかな。
気に食わないけどね。ま、馬単が10万くらい付きそうだから?許してあげなくもないよ。
自己犠牲の精神って崇高なだけに反発する馬もいるよね。それもまた競馬だから。うん。
・・・ヒットザが絡んでくるレベルでスピルバーグは何をしているんだ、って話だよねぇ。
多分エピファネイアと一緒に馬群に埋もれているのでしょう。
フラガラッハがイスラの横を抑えてくれればいいんだけどなぁ。一番堅実に伸びて、一番壁になりやすい。
トーセンジョーダンが先行したらすごい邪魔だよね。
11秒半ばでジリジリジリジリジリジリ・・・ジリっ!みたいなね。
隣にはダークシャドウですよ。こいつもまたジワジワと伸びる。その隣はディサイファ。
ジェンティルドンナがビュンっ!と抜けようとするのをトコトン邪魔できるメンツが揃ってるなっ!
あれ、本当にいいメンツ揃ってんじゃん。トーセンジョーダンは先行できないと思うけど。
ノブレスも外枠を引いたらちょうどいい邪魔さ加減だし、アスカクリチャンも真ん中を枠を引いたらいい具合に積載物だ。
有力馬は条件に不都合はないんだけど展開としては困ることが多いかもしれない。
内枠に入ったりしたらどこまで下げなきゃならないことやら・・・。
エピファネイアあたりなんて下げることで得られるメリットはないに等しいわけであるし、
それなら先行気味に前へ行った方がまだマシなくらい。
秋天は極端な外差しが届くわけじゃないから外外へ展開させられると距離ロスで散るハメにもなりかねないしね。
スピルバーグがロスなく外へ構えられたら、マーティンボロが好位から抜けだせたら。
この二頭がハマったら番狂わせは起きるからねぇ。本当に。
よく考えたら極端な後方競馬から差し込んできたのってルーラーシップくらいなんだよね。
あとはカンパニーの4着くらい。
ルーラーシップはシルポート逃げ+カレブラ2番手の変形ペースで届かせてきた。
mahmoud様のデータによると11.8-11.6-11.1-10.9-11.1で追い込んできている。1000mは61秒1で通過しているらしいぜ!
カンパニーのデータはなかったけど似たようなもんだろう。同じ化け物さ。
そういった化け物は今年もいないでしょう。だから位置取りは大切なのだ、と。
そんなの常識だあほたれ、と。
だから位置取りに困る枠に嵌められたりしたら思い切る必要があるでしょう。
あと3日だ!と気合たっぷりで枠を見ても大抵は正常な判断がきかないであろうから
先に枠の予想を立てておいて覚悟を決める必要があるわけですよ。
各馬の特徴をつかみ、秋天の枠傾向をつかみ、そして枠を予想する、と。
勉強にしてもね、テストのために模擬テストを作れるレベルまで行ってこそ安泰さ。
そして俺の最終目標は模擬テストと本番をドンピシャリで合わせることよ!
ん?
・・・随分と遠い目標を持ってるんだな、俺。
枠の発表前に枠を作って脳内模擬競争を行う。それと本番が同じになる練度まで持っていく、と。
これだけの執念持って競馬やってんの?そうだったんだ・・・。
[fin]