砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

秋天はスピルバーグ

60秒7で通過して3ハロンが34秒台・・・?なんだそれ


スタート直後にフェノーメノが包まれてしまった。

「もうダメだ・・・」

そして1000mが60秒超え。「オワタwww」

可能性としては考えておりましたが秋山なら馬場が悪いなら悪いなりにマージンを取るだろうと思っていた。

馬場が悪くなった時点でスローに落とすか平均で流して粘り勝負に持ち込むかの2択だと。

ダイワメジャーの最強牡馬を駆るのだから後ろを競り落とす平均ペースが秋山の選択だと思っていた。

それをスローに落としちゃうのはどうなのさ。

スローからなだれ込むなら川田の先行策から飛んできたマーティンボロ

フランスからやってきた変態紳士が乗っているイスラボニータが上手に粘れました。

なんだよ。クソつまんねぇダービーをやったと思ったら秋天までつまんねぇレースにしやがったな。

なんで東京をスローにしたがるんだよっ!2008年の様なトップホースが凌ぎを削る熱いレースにしようとは思わんのかっ!

あの展開じゃ千八的になりすぎる。イスラが飛んできたのはそれが原因。

だが2000mの競馬をしてきたスピルバーグが飛んできたから許すっ!

12.9-11.7-11.8-12.2-12.1-12.1-12.3-11.4-11.3-11.9

というよう感じ。直線向いてからの競馬になっていて、それでも脚が渋る馬場だったのだね。

イスラボニータがラスト1Fで差し返されたのが秋天で通じないと言った理由でして、

一時はすんげぇえげつない脚色で突っ込んでくるけど粘りが足りないのです。

まぁ、3F勝負になってしまえば3着に残れますがね。気に食わねぇ。

しかし先行馬達を見れば当然なんですな。

マイネルラクリマイスラボニータマーティンボロジェンティルドンナ

3ハロン競馬を愛する馬が見事なほどに集いました。

それでもやっぱりイスラボニータは3着までだから終わっているがね。

イスラはもう引退しよう。これ以上の上積みはないし皐月賞以外に勝てるレースはないよ。

引退しないならドバイクラシックに行ってくれ。勝ち負けまで持ち込めると思う。

さて、スピルバーグ毎日王冠で見せたハイインローの素晴らしさをアゲインしてくれました。

1000m-1200m間でまくりに行って11.9くらいで通過しているかな?

その後は11.3-11.2-11.5くらいの脚色で「これがディープじゃっ!」という突っ込み方です。

Lypardクロスのハイインロー血脈ディープが粘りと切れ、そして持続で差し切った。

「やっぱり東京のスローはディープなんだ。」

そう思わせられる複雑な結果でしたよ。

そして俺は秋山真一郎に恨みを持ちます。

「あのね。ダイワメジャーって切れないの。切れるように出来てないの」

「望田潤先生が口酸っぱくして言っているんだよ。粘ってこそダイワメジャー産駒はG1級だ、と。」

「だから3F勝負に持ち込んでしまうと後ろにいる3F愛好会の方々が喜ぶだけなの。分かる?」

「スローならスローなりに4F勝負にして11.5を刻みまくるしかないでしょう。」

「お前は何を考えてカレンブラックヒルに乗っているんだ。ダイワスカーレットをやれ!」

「なんど同じことをして敗れているんだ。一昨年の秋天シルポートの逃げに助けられた面が大きいことを分かっているのか?大逃げのアクションに後ろが萎縮して平均を刻んでも後ろが猛追してこなかった。」

「残り2Fの時点で並走がダイワファルコンだけ。3番手からは2馬身のマージンがあったんだ。」

「この大きすぎるメリットはシルポートのおかげだぞ。今年は雨渋りという最大の味方がいたのに援護射撃をシャットアウトするようなスロー逃げして何のつもりだっ!」

稍重だとしてもスローにしてしまえば牝馬ヘヴンリーロマンスが突っ込んでくるのよ。分かるかい?」

「そりゃカレンブラックヒルは最後の100mで大きく失速してしまうさ。それを思えばスローにしたいだろうよ。」

「しかしだからこそマージンを取りたいだろう。4Fから突き放しに動かなきゃならんでしょうが。」

「スローで差し切られてきたのは今まで何度ある。オールカマーだってマイネルラクリマなんぞに差し切られたくせに!」

「この大一番で何かしようとは思わんの?先行してきた馬に何か思わないの?」

「こいつらなら大逃げ気味に突っ込んでも追ってこなさそうだな、とか思わないの?」

「ったく。まるで条件戦みたいなペース刻みやがって。勝ち時計1分59秒7だぞ?おい。」

「どうせなら2分台に突入するくらいドスローに落としてやろう、とかさ。そういった思い切りはないわけ?」

「まるでテン乗りみたいな無難なことをやりやがる。乗り代われよお前。減量騎手でも載せた方がまだマシだぜ」

[追記]

にしてもスピルバーグは外外を回って突っ込んできたくせに届いたなぁ。

ヒットザターゲットもなかなか伸びていたし馬場自体が外伸びにシフトしていたかもしれない。

最内で粘りきったジェンティルドンナはよくぞあそこで伸び返したな、という内容だし。

(伸び返す、というというよりイスラボニータが失速したのだろうが)

馬場のバイアスは多少なりあったとは思う。フラットなくらいでしょうか。

「関東騎手だなっ!」と思うくらい綺麗に馬場の変わり目を突っ切ってきたかもしれないな。

過去に「Bコース替わりだからこそ外が伸びる!」と予想したことがありますが・・・

今回の東京もまたA→Bとコース替わりをしてもフラット日曜メインではフラット程度。

スピルバーグの切れと粘りの飛び抜け具合はわりとすんごいのかもしれない。

ただ今回はスロー展開だったから持続戦に対する適性がまだ未解明状態。

条件戦と叩きのステップ。そして本番の秋天はスロー。

まだまだ「スロー特化の決め手馬」という可能性はまだまだあります。

兄貴は春天2着菊花賞3着だからそこまで持続戦に弱いわけではないと思うけど可能性として、ね。

フェノーメノはね・・・スタートから終わってるんだよね。

お隣のペルーサがうるさかったし、それが原因かも分からんがゲートが開くのも遅かった。

ペルーサ自身は一度ゲートに乗っかってるし・・・、フェノーメノも一緒にうるさくなっちゃった。

「藤原厩舎の回し者!?」と思うくらいだ。(スピルバーグペルーサは同厩舎)

そもそも2Fから11.7であるからカレンブラックヒルのスロー展開がここから始まっているんだよね。

ルメールも「遅かったから」と前へ行ったわけであるから蛯名も前へ行くべきだった。

ダークシャドウもそうだけど差し脚の鋭さではディープ産駒には劣るわけで、

やはり粘りと持続力でゴリ押しに動くしかないのだ。つまり先行策だ。

フェノーメノが中距離でどれだけ強いかはまだ分からない」というのがファンの思いとしてあったでしょう。

それと同様の事を蛯名自身も抱えていたのかもしれない。古馬となったフェノーメノを手の内に入れていないのでは。

ワールドエースなんかもそうだけどああいった馬を後方に下げるのは愚策としか言い様がなく、

シルポートのハイペースを想定するならともかく、カレブラの逃げにアレはない。

春天の上がりが34.3で秋天が34.6だ。

蛯名のコメントにあるように馬の仕上がりがイマイチだったのかもしれないが

いくらなんでもスタートで後手を踏み過ぎだろう・・・。

春天のイメージが強すぎるのかもしれない。

晩成したステイゴールド産駒はオルフェーヴルもそうだったけどキレッキレに切れるわけじゃないと思うが。

セントライト記念なんかはまくって勝っているし宝塚記念でも早目の仕掛けに出ているところを見ると

そこらへんを把握しきれていないということはないはずなんだけどなぁ・・・。

ウインバリアシオン戦法に出て3角からまくりに動いたほうがまだこちらとしては納得出来るんだが。

しかしそれで勝てるほど甘くはないからな。2番人気に「エンターテイナーやれよ」とは言えない。

でもそれをやったらめちゃくちゃレースは面白くなったと思うがね。

京都大賞典状態になってヒットザターゲットが馬群を貫いてやってくるっ!とかありえた。

フェノーメノが外まくりに出たら外に進出していたスピルバーグの進路が狭くなるじゃん?

ロンスパになると東京の4角は膨れるから最後まで内を探っていた武豊が馬群をバッサリ・・・

そんな夢もあったかな、と。

だがスローになった時点で決め手が要求される展開になったから

スピルバーグに余程の不利、ヒットザに余程の利がなけりゃ無理でしたな。

しかしスローねぇ。こりゃジャパンカップもかな。

どうにかしてハイペース展開に持ち込まなきゃなりませんねっ!

この結果ならジェンティルドンナが人気しそうだ。

3連覇を防ぐためにもハイペースにしようぜっ!

向こう正面は12秒でラップしていいが終い5Fからは11秒台なっ!

最後の1Fは12秒でいいよ。よし、一戦叩いたことだし・・・トーセンジョーダンが勝てそうだ!

あとは・・・ワールドエースオグリキャップローテで行くべし。(許されない冗談)

フェノーメノは・・・3着でいいよ。

[追記]

そうだ。オールカマーは1800m的になったんだ。

つまりカレンブラックヒルが単独で逃げるとなれば千八的になるわけで、

毎日王冠を3着まで差し込んできたスピルバーグは買うしかなかったのかも。

ハイインローで下支えされたディープ産駒の切れ味は渋った馬場でこそ発揮される。

桜花賞マイルCSジャパンカップも。全部渋った馬場だ。あるいはダービーもね。

そんで「ジェンティは最内枠から思い切り出していくわけにもいかない」と書いていたことを思い出す。

そういう目線で見ると果敢に出して行ける馬はサトノノブレスくらいだし、

ノブレスとて岩田が騎乗だからインを確保出来れば、ペースを速めるような競り合いは望まないだろう。

「カレブラさんどうぞどうぞ」という馬ばかりだったのだ。

何たるミス。そしてカレンブラックヒルはテンがそんなに速くない。

というよりも「速くなるくらいならどうぞどうぞ」と譲ってしまうくらいだ。

「まぁ、来て欲しいというなら仕方ないな」と逃げに行くならばスローは免れない・・・。

しかもジェンティルドンナ戸崎圭太だしな。岩田なら積極的に潰しにかかるかもしれないが・・・。

つまりスローになることは想定出来た。むしろ自然な話だった。

あぁ。秋山騎手になんてアホな言葉を吐き捨てたのだ。ごめんなさい。

[fin]