こら横ノリ。またお前行くのか。
完璧に例年通りのアルゼンチン共和国杯ペースであります・・・。
しかし予想の根っこは外していない。
このパターンならばフェイムゲームとクリールカイザー、スーパームーン、アドマイヤケルソで間違いはなかった。
マイネルメダリストが最高の位置にいて「あ、これは来るかな」と思ったんだけど伸びなかった。
「それじゃホッコーブレーヴも無理だな」と。
大逃げ馬を捉えにいくロンスパ戦になった様ですしここは例年通りですね。
テンもそこそこに速かったでしょう。
それだけにホッコーブレーヴはちょいと前のめりの騎乗になってしまって、
こいつは「届く位置」から切れることはちょいと難しいんです。東京だと特に。
オクトーバーステークスこそ内からじんわりと堅実に伸びてきたスーパームーンを捉えはしたんだけど
やっぱり3F競馬になって直線に向くまではあんまり忙しくなりたくないタイプですよ。
今回は東京なのに4角までが勝負の分かれ目だったもんね。デスペさんが良い展開を作ってくれました。
日経賞も春天も馬のペースをしっかり作って伸びてきた形。スパートをかけてるのは2Fくらいだ。
入線後まで伸び続ける様な脚色ではなかったこともあって、東京は鬼門かもしれませんね。
昨年でさえあそこまで届いたし、そこそこのロンスパ戦なら差しきれる・・・。
そう思ったんですがデスペラードが大逃げまでやってくれては早々に捕まえに行くしかないじゃん・・・ないじゃん!
おそらくクリールカイザー自身は残り1000mを12.4-12.0-11.6-11.3-12.2くらいで通過してるでしょう。
二番手から前を捉えに行ったクリールカイザーがこのペースでして、
更に後方はもっと離れていたわけですからかなりのロングスパート状態。
スーパームーンが6番手追走ですが残り1000m時点でデスペからおおよそ15馬身は離れています。
クリールカイザーは1000-800m区間をのんびりと詰めに行った12.4だと推測しております。
公式ラップ=デスペは12.6での通過ですからほとんど付き合った形。大きく詰め寄るのは800-600m区間です。
スーパームーンは1000m-600mでその差をほとんど詰めてしまうわけですので、少なくとも12秒12秒で通過しているでしょう。
そこからの34.7秒です。クリールカイザーが35.1秒。
200-0m区間でクリールカイザーに詰め寄っていますから11.6-11.3-11.8くらいでしょうか。
ブライアンズタイム産駒と言えばナリタブライアンやマヤノトップガンなどがおります。
秀でた中長距離馬を出してきましたがサンデーサイレンスによるスロー瞬発の流れには逆らえなかった歴史がありますね。
しかしアルゼンチン共和国杯に関してはこういった粘り強さが非常に有効で、クリールカイザーなんかも非サンデーの血統。
直系もフェイムゲームやモビールなどのハーツクライ産駒が強かった。
問題はホッコーブレーヴはスーパームーンから更に4馬身ほど離れていました。
それを縮めに行ったのだからおそらく1000-600m区間でコンマ2秒は速く動いているでしょう。
しかも大外追走ですから縮めることも難しければ4角でまた差が広がるという悲しい現実。
そこから34.0秒の豪脚をひねり出せるか。出せません、ってわけですね。
600-200m区間は前とほぼ同じ11.4-11.3で行けたかもしれませんが最後の1ハロンは力尽きました。
元来、刹那的な末脚ですから・・・。
[fin]