砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

朝日チャレンジカップ展望

阪神JFココロノアイを応援します。

マックスビューティマックスジョリーと続く牝系はすごく気になる。

吉沢譲治の「最強馬伝説」という本を読んでいた俺にはタイムリーなのでね!


酒井公平氏は牧場を受け継いでからは不振であったらしく、その中でマックスビューティが出た。

牧場の救世主ということですね。

(他にはホクトベガなんかも出ていますか)

「じゃじゃ馬グルーミンUP!」でも「日高産が(社台に)勝った」というのは一つの衝撃で、

そういった日高馬産の事情の中でも「救世主」ではあったかもしれません。

マックスビューティの時代は社台一強ではないが・・・

 いや、シンボリ全盛の時代だから日高の隆盛の時期だったかなぁ。日本競馬史も勉強しないと)

(勉強?いや、人生の趣味と決めているからいいんだがよ・・・。それでいいのか俺。)

で、マックスビューティの初仔がマックスジョリー。これがまた走った。

酒井氏はその頃にマックスビューティをクールモアスタッドに送っているわけですな。

サドラーズウェルズをつけているくらいだから救世主には最高の婿殿を用意している。

マックスジョリーにしてもリアルシャダイだからね。凱旋門賞5着だぜ。

 ジョリーは90年に生まれているからシャダイカグラ桜花賞を勝った年に種付けしてますね。

 G1馬を輩出すると種付け料は一気に上がりますからかなり思い切ったことをしてるのでは?

 逆に89年生まれのリアルシャダイ産駒であるライスシャワーは種付け料に関しては得をしている)

そしてそのマックスジョリーにはリースで1年間だけやってきた超一流種牡馬・・・

はい。まさしくデインヒルのことであります。デインヒルを配した。

しかし初仔を生む際にジョリーは亡くなってしまう。その初仔がどうも・・・ビューティソングであるらしい、と。

マックスビューティ牝馬をジョリーしか出していないわけなので・・・

マックスビューティマックスジョリーの最強牝系ラインを受け継ぐ唯一の繁殖牝馬であるわけです。

幸いにしてビューティソングは仔を生むことに関しては問題はないので現在まで5頭の牝馬をだしています。

ただそこからオープン級が出ない。

そしてビューティソングは売却される。その直前に残した産駒がココロノアイ

酒井牧場がオーナーブリーダーとして持った馬であります・・・。

にしても酒井公平氏は青田買いのしない人ですね。

所有しているビューティソング産駒の牝馬、クリムゾンフレアは2001年生まれのサンデーサイレンス産駒だ。

フジキセキなどの代替血統が既にあるのに全盛期のサンデーサイレンスをつける度胸ってどこから来てるの?

面白いのはジュリエットソングでしょうね。誕生は2009年。種付けは2008年ということになります。

2008年はディープインパクトの種付け開始年。つまりはそういうことです。青田買いしてたんですね。

その前年もディープをつけて牡馬が生まれているからかなりご執心であった様子。

だが走らなかったね。

繁殖にまわってジュリエットソングの2014を産んでいます。父を見て俺歓喜

ルーラーシップですよ。ルーラーシップルーラーシップ×ディープインパクト×デインヒルwww

なるほど。この手があったか、と。

ルーラーシップは最強牝馬にして最強繁殖であるエアグルーヴの最高傑作。

非サンデー系でキングカメハメハ産駒であるから嫁は山ほどいる・・・と思うところだが。

実はエアグルーヴってトニービンノーザンテーストを持っているから難しいんでしょうね。

サンデーはノーザンテーストを食らって来た歴史があるし、トニービンとの相性も良い。

(それこそハーツクライステイゴールドがそうでしょう)

だからそれらのニックスを使わないサンデーサイレンス肌を相手にするしかない。

それって良い花嫁が集まるの?と。トニービンノーザンテーストをつけてサンデー、というのが黄金ルートだし。

ジャンポケ×サンデーも相手に出来ないし、ステゴ肌やハーツ肌も相手に出来ない。

相手に出来るのはディープだけよ。トニービンノーザンテーストと強いニックスを持たないディープの肌だけ。

トニービンクロスはさておき、ノーザンテーストクロスは悪くないのかな。

 キンカメがノーザンダンサーを強く内包しているから果たしてどう出るか・・・。)

マックスビューティ掲示板では「古い血統だから」とけなす輩もおります。

でもその通りだよ。代替血統の範囲内に終わり、淘汰されてしまった血統にどこまでの価値があるのかな。

だからこそ酒井氏はリアルシャダイデインヒルディープインパクトと繋げてきたんじゃないの?

「どっから金出してんの?」と不安になるくらい。

だがマックスビューティマックスジョリーと受け継がれてきた確かな競争能力はあるし、

それに世界一のデインヒル、ディープとつけられた。

ミスプロトニービンノーザンテーストもつけられずにここまで来た。

ここからは未知の世界ですな。ノーザンテーストデインヒルの相性は悪くないし、

トニービンとディープも遠い間柄であれば調和する。ミスプロはどうとでもなる。

ルーラーシップ×ディープインパクトにニックスが発生するのかもわからないし。

そもそもディープ×デインヒル×リアルシャダイの段階からして意味不明な状態になっている。

ロベルト×インリアリティという血は上手く料理しないとサンデー系には劇薬でしかない。

ダート路線では全くそんなことないんですが芝においては力に偏りすぎるわけですよ。

ゴールドアリュールリアルシャダイは好配合。コパノリッキーなどがある)

ブライアンズタイムも芝では直系しかいませんでした。肌にまわるとどうしてもダート方面で活躍馬を出しがち)

このリアルシャダイの血を上手に芝へ転化出来るのはステゴやフジキセキくらいでしょう。

あるいは・・・www

いや、面白い話で。サムライハートです。ヤマイチパートナーがサムライハート×リアルシャダイです。

中長距離から長距離で活躍する馬。

サムライハートサンデーサイレンス産駒で、エアグルーヴの仔。つまりルーラーシップの半兄。

あとは・・・スペシャルウィークとも相性がいいですか。

ライスシャワーリアルシャダイ×マルゼンスキーだったからそこら辺だろうか。

あぁ、キンカメ×ロベルトという観点で見ればダートですよねぇ・・・。

でもラブリーデイなんかはキンカメ×ダンス×トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテースト

この濃度でも芝重賞で絡めるのだし・・・。だがディープ×デインヒル×リアルシャダイってorz

リアルシャダイ×マルゼンスキーライスシャワーが出て。

ゴールドアリュール×マルゼンスキーでトウカイパラダイスやタケミカヅチが出て。

ゴールドアリュール×ティンバー×トニービン×リアルシャダイコパノリッキー

スペシャルウィーク×リアルシャダイフローテーション

スペシャルウィーク×アンブライドルズソング×ヌレイエフでトーホウジャッカル

やっぱりリアルシャダイニジンスキーが絡んでなんぼなんだろうか。

ラブリーデイの母父ダンスインザダークも母父ニジンスキーだし・・・。

そのニジンスキーはヌレイエフと好相性だしな。

そういえばダンスインザダークはロベルトと絡み合いながら菊花賞を制していたっけ。

ダートか長距離か。リアルシャダイの宿命には逆らえない・・・?

・・・リアルシャダイにディープって逆らいまくりじゃん。

ニックスってのはよく出来ているんですねぇ。ニックスの馬を走らせるためにまたニックスが生まれる。

そういった繋がりが確かにあるのだからニックスは追うべきものなのかもしれない。

だけどそれをやりすぎればステゴ×メジマックの様な「ある日突然」な黄金配合を逃すか。

血統を積み重ねていくというのは大変なことなのだなぁ。

リアルシャダイは明らかに裏目っているよね。現時点では。

だが・・・デインヒル×リアルシャダイ×マックスビューティという血統で何をつけられるであろう。

その答えがまさにココロノアイステイゴールドであったと。

デインヒル×リアルシャダイで頑強になりすぎたビューティソングを軟着陸させられるのはステゴくらいだった。

ステゴはデインヒルともリアルシャダイともニックスがある。

元来柔らかすぎ、非力すぎな種牡馬であるからガチムチ系繁殖は大得意。

Alibhai6*7が相手ならディープよりステイゴールドでしょうねぇ・・・。

ん・・・?

これ、キズナをつけたらどうなるんだろう。半姉にファレノプシスだから・・・。

ブライアンズタイムはロベルト×グロースタークだろ?キャットクイルならリアルシャダイデインヒルを飲み下せるのでは?

そこら辺の調和が取れるならディープ直仔×デインヒルのイメージで走る馬は出そうな気もする。


こういった事を一人でうだうだとかんがえるのは趣味なんですが。

さすがに本旨から離れすぎて後で自分が困りますな。

朝日チャレンジカップの予想のはずなのになんだこりゃ」と。

で、朝日チャレンジカップね。

阪神1800mですから向こう正面の直線を目一杯使ってから外回りへ向かう2角コースとなる。

千八の中でもかなり中距離的なコースです。

ローカル2000mや中山2200mのイメージであればテンは速くなるはずですが阪神外回りなので直線一気が可能。

初っ端の直線は長いのですがペースは緩くなりがちで、ハイペースとなるには様々な要因が必要と言えるでしょう。

それなら切れる馬が良い。というのは早計。

長く使える脚が必要です。切れる脚では阪神外回りは勝ち切れない。

昨年の上位陣を見れば分かりやすいかと思います。

アルキメデス 格の違い

ワキタフウジン 増幅ノーザンテースト差し粘り

ハナズゴール 累代重ねたナスキロ切れ

マイネルラクリマ 増幅ノーザンテースト粘り

カルドブレッサ ジャンポケサンデー粘り

タマモベストプレイ 母父ノーザンテースト粘り

アルキメデスはモハメド殿下の秘蔵っ子で、晩成型に出やすいアドマイヤムーン産駒です。

それが本格化してしまえばハンデ戦のG3なんて撫で斬りに伏せられるんですよ。

ハナズゴールマイルCSに出ていればドナウブルーくらいの成績は残せた馬でしょうし、

55kgと見込まれたハンデの通りに格上の存在でした。

つまりノーザンテーストトニービンでなんとかしようぜ!というのが朝日CCではないかな。

「それならトーセンスターダム」と思うかもしれません。

昨年は叔父のヒストリカルが4分の3馬身差で7着に入っていますし。

だけど母父ノーザンテーストで名配合であるからこそヒストリカルタマモベストプレイも走ったわけですし。

母母父まで落ちるならば刺激しなければならんのでは?

だが外を切り込んでいったあの持続力にはちょいと見るものがある。

菊花賞は外を差していった馬において最先着)

先行してからの粘りこみならば掲示板をうろつくだけのパフォーマンスがあるだろう。

エイシンヒカリはどうしてくれようか・・・。

切れる脚が使える逃げ馬ですし、スローになりやすい阪神外(右回り)・・・。

多少ハンデが見込まれても買えるのではないか、と。

アイルランドTの大逃げはちょいと衝撃的とも言えて、あれは横ノリの大ファインプレー。

1分58秒前半で納めれば絶対に後ろは届かない、と言わんばかりの逃げでしょう。

確かにファタモルガーナやエックスマークが1分58秒前半で届くとは思わない。

スーパームーンは東京1800mを1分45秒7で行けるわけですから届かせられたと思う。

だが鞍上はヨシトミ先生だった。先生が単独2番手から上手に競馬を・・・するとは思わない。

8頭立てだったのもまた一つの要因だわなぁ。自然とスローになるから。

一昨年の宝塚記念シルポートが人気したのはそういうことですね。酒井が自爆しなきゃあるいは。

今回は15頭立てだし普通の逃げでしょう。大逃げはあくまでも奇襲だしね。

後傾ペースがやりやすい阪神1800mだから溜め逃げになるでしょう。

仮に奇襲攻撃するならイーブン逃げですか。11.6秒くらいを淡々と刻む様な。

まだまだ先のある馬だからなんでもやってほしいね。

そのくらいのことを出来る馬だから多少つつかれても気分を悪くしない限りは問題ない。

問題があるのはウインフルブルームよ。逃げ争いは果たしてどういう結果をもたらすか。

1800mは本領であるし粘り強さにも定評がある。エイシンヒカリがいなけりゃ大本命だ。

・・・お互いに「こいつがいなけりゃ」と思うくらいに厄介だろうが。

漁夫の利を得られそうなのは・・・フレージャパンなんてのはどうでしょう。

前半がちょいと持続的になって、直線でヨーイドン、って形になるなら勝負になると思う。

つまりそれって京都千八的なレースであるわけです。

阪神千八は直線一気が届くけど京都千八って前のめりになっても残れちゃうわけですね。

だから溜め逃げになるはずだ、という理屈です。

けれどその想定が起こるからこそ大逃げという大奇襲が決まる。

序盤にマージンを稼いで3角4角で緩める。そして直線を差すように駆ける・・・。

差し有利の阪神千八や東京二千で光る戦法だということを改めて確認したい。

ウインフルブルームは差し有利な展開の中で溜め逃げを駆使して勝ち負けを重ねてきた馬だ。

つまり本質的には差し先行的で、気性や持続力という観点から逃げ先行を選んだのだ、という馬。

エイシンヒカリの逃げというのは折り合いに重点が置かれているのではないか。

折り合いがつくペースで行ったら逃げることになっている、あるいは先頭に立たなきゃ我慢ならない。

ウインフルブルームは池添だから後傾的なマイペースだろう。

エイシンヒカリとは初対決だし下手に刺激せずに自爆を待つくらいで良いはず。

来春まで時間はあるのだから・・・。

そうなるとフレージャパンはイマイチ信用ならないかなぁ。

逃げ争う形→安定→馬群圧縮→ヨーイドンなら勝負になるとは思う。

だが自爆もないし争うこともないならば特に難しい形にはならないだろう。

フルーキーの差し脚がどこまで伸びるかな。

アドマイヤタイシもここで復活する可能性はあると思うし・・・。

エイシンヒカリ複勝でジュース代を稼ぐかな!

ってくらいの気持ちで望むレースだ。決め打ちは出来ない。

ココロノアイはなかなかに走ると思う。

阪神1600mは中距離的な面があるから中距離っぽい馬の方が有利。

つまりマイルCSみたいなイメージで考えるのが正しいであろう。

昨年はレッドリヴェールが勝ったのだからココロノアイにも十分にチャンスはあると言える。

基調として前崩れの後方粘り差しであるから教科書的ステゴ配合がドンピシャリなのではないか?

だが暫定一番人気のレッツゴードンキも同系統の配合馬と見えて怖い。

キングマンボ≒ジェイドロバリーを2*3で抱えてロベルト持ち・・・というのがメイショウマンボと似た形で、

また4代母のダイナフランダースダイナカールと同じノーザンテーストナスルーラハイペリオンスウィンフォードの組み合わせ。

ダイナカールジェイドロバリーやヌレイエフの母であるスペシャルが出会うとまた1つ2つ違いがあって、

それこそルーラーシップであったりアイムユアーズだったりが生まれてくる、と。

加えてヴァイスリーガルノーザンテーストを4*5。

なんでもかんでも手を出しすぎな感が否めませんねぇ。なんでコイツ人気してんの?

芝馬というよりもダートっぽい。

かといって暫定2番人気のコートシャルマン・・・うーん。

この時期のハーツクライ産駒はギリギリ買えるところだが・・・。うーん。

名繁殖コートアウトの仔、というところだけでもありなんだけども・・・。うーん。

[fin]