砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

阪神JF展望

2歳戦に手を出そうとは思わないが。


過去の勝ち馬を見るとなんともねぇ。うーん、と唸りたくなる馬ばかり。

驚きはテイエムプリキュアエリ女での快走劇は知っていたけど・・・G1馬だったのか!

チューリップ賞を1番人気、桜花賞を3番人気、フローラ賞を1番人気。

人気を3度裏切ってオークスでは10番人気へ凋落。なんということでしょう・・・!

こういう「凋落組」とブエナビスタアパパネなどの様な「繁栄組」に分かれていて、

共通項はやはり素質ですかね。名繁殖の仔とかニックス配合馬が多い。

ジョワドヴィーヴルブエナビスタビワハイジの仔だろ?

レーヴディソールにしてもレーヴドスカーの仔。

トールポピーは全きょうだいでフサイチホウオーアヴェンチュラを出ている。

ピースオブワールドの母はタイキシャトルの母と全姉妹で、本馬はタイキシャトルと4分の3が同血。

ショウナンパントルバブルカンパニーのファミリー。(きょうだいや従兄弟などには活躍馬はいないが)

こういった名血族出身の馬はやはり息長く活躍する傾向にありますね。

今年はレッドオーヴァルストロングリターンをきょうだいに持つコートシャルマンがいる。

ハーツクライ産駒だが名繁殖は自身の色を強く受け継がせるので阪神マイルならこなすだろう。

レッドオーヴァルはスプリント~マイルまでをこなすし、ストロングリターン安田記念勝ち。

難しいのはローブティサージュアパパネウオッカなどだ。

アパパネこそ強い勝ち方で阪神JFまで進み、2番人気での勝利となった。

しかしローブティサージュウオッカは結果として優れた素質を見え隠れさせたレースではあるが

見え方によっては「辛勝」とか「惜敗」の類で、穴っぽい人気の仕方をしての勝利だった。

ローブティサージュは1200~1400mのレースで活躍傾向にあるし、ファンタジーSの条件も京都1400mだ。

つまり根っこの時点でマイルは長いのだ。それで阪神マイルG1を勝ち負けしてしまう。

だからオーミアリスの様なスプリント勝ち馬も消しきれない。

(過去に小倉2歳を後方一気に差し切ったタムロチェリーが勝利している)

だがそういったスプリント色の強い馬が勝つのは持続戦の様相となった時だけだ。

グランプリボスだってマイルを好走するのは息をつかせないような持続的な展開でこそ。

テンからビュッと行ってちょいと休んでウオォォォ!みたいな展開。

淡々と刻んで3Fを弾ける・・・というサンデーなマイルは得意ではない。

だけどその流れの中でスプリンターな部分を活かせる騎手ってのは少ないでしょうね。

テンから速くはせずジワジワと速い流れの中に留めて、前が落ち着いたら淡々と進出する様な・・・。

溜めちゃいけないんですよ。あくまで一本調子にジワーッとね。相対的に伸びるんです。

だからテンから行かせすぎず、けれど積極的に行く騎手が良い。

まさしく三浦皇成秋山真一郎なんかのイメージですよ。外国人もまたそういうの上手いね。

タムロチェリーだってペリエだし、グランプリボスの朝日杯はデムーロ兄でNHKマイルはウィリアムズ。

反面、「距離短くない?」という中距離馬たちもまた走るのが阪神マイル。

むしろこっちが本道。狙い所であろう。

ブエナビスタトールポピーなんかは後に中距離G1を勝っているわけで、

レッドリヴェールもステゴ×ディキシのイメージで中距離馬だろう。

阪神や中京みたいなキツイ展開になりやすいレースでこそ買いやすい馬だ。

フーラブライドの上位互換で、方向性としてはデニムアンドルビーでしょう。

だから宝塚記念ジャパンカップで前受けするとヴィルシーナくらいは走るのでは?)

またテイエムプリキュア日経新春杯勝ちで、エリ女を2着した。

あ、そうだ。外回りになったのっていつだろう。

(調べ中)

・・・

2006年から外回りコースなんですねぇ・・・。

なるほど。それ以降になると中距離的な差し馬が猛威を振るっていますな。

それも東京で差し先行して競馬になるメンツ。

紛れが少なくなった、と言い換えてもいい。

その傾向の中でローブティサージュレッドリヴェールと並ぶ近年の結果というのはなんだろうなぁ。

確かにレッドリヴェールみたいな粘り差し馬が長い直線で躍動するのは変なことではない。

ローブティサージュはスプリントも差す1400m的なスプリンターだから長い直線でもやれなくはない。

(スプリンターがワンツーフィニッシュして千八的マイル馬が3着に突っ込んできたわけだし。

 完成した純粋なマイラーがいたなら2馬身は突き放して勝っていた、というレースです。

 その下位互換として「完成されていない千四的スプリンター」がいたのですな)

そしてレッリヴェの年は淡々と刻んでから弾けた。これが中距離的な方向ですね。

リヴェールが中団から粘り差しに動いて、ハープスターがとんでもない展開不利を受けながらも突っ込んできた。

パワーと粘りを持って先行粘りを決め込んだのがフォーエヴァーモア。

そしてスプリンターのもう一つの選択である追い込み策。

これを以って突っ込んできたのがクリスマスであり、マジックタイムであり、モズハツコイである、と。

あるいはマーブルカテドラルもこの方向性かもしれません。

今年はおそらくローブティサージュの方向でしょう。

だから国分優作がスプリンターの性分をきちんと使ってまくり差しに動けばオーミアリスは勝ち負けまである、と。

逆に距離延長の妥協案としての追い込みでは掲示板をうろつくことすら難しい。

引っ張るのはスマートプラネットか、あるいはアカリアイドルか。

スマートプラネットはフェアリーキング≒ヌレイエフ2*5ですから抑えるところは抑えています。

ファルブラヴと言えばやはりクイーンステークス2連覇のアイムユアーズで、

こいつはファルブラヴ×エルコンドルパサー×サンデーサイレンス×ダイナカールでした。

他にはフォーエヴァーマークとか、トランスワープとか。

おっ。トランスワープはバロクサイドのファミリーなんですね。ダイナカールと同じだ。

ノーザンテースト×エルセンタウロは社台の得意技で、チャレンジカップに出走するウインフルブルームも同じ。

スマートプラネットは・・・orz

そうかそうか。

3代母のダジルミージョリエはハッピースプリントを出したアッミラーレの母ですね。

それに名家出身でサンデーサイレンスと熱闘を演じたイージーゴアがつけられてメイクアスメリーが。

それにジャパンカップをレコード勝ちしたアルカセット。同じくジャパンカップ勝ちのファルブラヴ、と。

・・・アッミラーレもメイクアスメリーも酒井牧場で生産されました。

ここでもまた酒井牧場かよ。(ココロノアイが酒井牧場生産&馬主)

結局はファルブラヴらしく闘志抜群に逃げに行って、折り合いをなんとかつける馬。

ゲートは抜群すぎて田辺が抑えながらすんごい勢いで出て行くくらいだからコーナーのキツイ新潟内回りはベストだった。

そしてかなりのピッチ走法であるから小回りを大逃げ気味に行って溜めを作るのがベスト。

阪神外回りでは不利が否めない。

というか・・・ヘタしたら暴走すんじゃねぇの?

馬が自分でキレッキレにゲートを出て行くくらいのセンスがある。

新潟なら小回り的なコーナーで減速するけど阪神外回りはゆるい。

でも東京マイルであれだけ折り合いがついてるんだから中距離へシフトするかな。

いやいや、どっちかと言えばマイル的とも・・・。

お?これは・・・完璧にどっこいどっこいになるかもしれんね。

スプリントも中距離も飛んでくるようなシンプルな展開と見た。

つまりは地力勝負ですよ。ウオッカの年です!

東京最強牝馬として名高いウオッカと3歳牝馬にしてスプリンターズを制したアストンマーチャンがワンツーフィニッシュ。

3着のルミナスハーバーは見なかったことにして、それのクビ差4着がその年代のオークス馬ローブデコルテ。

ハナ差5着がその後の牝馬重賞路線を騒がせたイクスキューズ、6着に1400~1800mで活躍したハロースピード

そして8着にはNHKマイルCを荒れるレースの代名詞としたピンクカメオ

ルミナスハーバーはスプリント路線で1600万下を勝ち負けできていたし、

3歳オープンくらいならきちんと勝てています。

省略した7着のクラウンプリンセスもオープンに上がってポートアイランドS米子Sを勝っている。

小倉記念を3着したりね。

素質のある馬が上位を占めたレースである。

となれば血統家の先生達の言葉を聞いて買えば一発で当たるでしょうね。

モチジュン先生や栗山求先生がココロノアイを本命にしたら買うかもなぁ。

[fin]