展望を書いた結果、「素質馬が強そうだ」ということになりました。
・ロカ
2代母はウインドインハーヘアで、近親にはディープインパクトなどがある。
リファール4*5にサーアイヴァー5*6、スタミナ血統も補完しているからウインドインハーヘアいじりは無問題に見える。
ただニジンスキー4*6やヒズマジェスティ=グロースターク5*6などをどう考えるべきか。
といっても肝心の切れ味がアレであるからこれらのスタミナ的なクロスはプラス要素と見て良いかもしれない。
増して阪神マイルともなるとそこら辺の持続力や粘り的な部分は頼もしく思える。
・エフェクト
限りなく遠くをたどればカツラノハイセイコにたどり着く牝系。
そして父がスクワートルスクワートという超激安種牡馬であるからなんとも言えない。
ファンタジーSは僅差の4着であるからなかなかに侮れないが血統的には極平凡だし324万円だし。
ただぱっと見では配合が決まっている気もして好走出来そうな気もしなくはない。
・アルマオンディーナ
きょうだいにはゴールデンダリアとスカイディグニティ。遠くはあるがリアルシャダイとファミリーは同じ。
ゴールデンダリアはフジキセキ産駒で新潟大賞典を差し切り勝ち。
スカイディグニティはセントライト記念をフェノーメノの二着、菊花賞をゴールドシップの二着。父ブライアンズタイム。
アルマオンディーナは父がキンシャサノキセキで、現2歳が初年度産駒。データが少ない。
よってフジキセキで好結果を残している繁殖につけられる傾向がある。
だがローガンサファイア(父ダイワメジャー)のきょうだいであるサフィロスが出世頭・・・。
フジキセキに頑強な血を詰め込んだのがキンシャサノキセキですから、ダイワメとは似た傾向があるのかもしれない
(追記)
スカイディグニティはflower bowl≒determineで持続力とか粘りなんかを抽出してるらしいし、
ゴールデンダリアはボルキロクロスで切れるフジキセキ×ノーザンテーストのニックス配合。
そこら辺の美味しいところだけを持ってこれないかな?という目論見にドンピシャだったのが
Flower Bowl≒determineのニアリーの発生するフジキセキ後継、キンシャサノキセキだ。
するとなんだ。平坦で狙うべきか?
三代母のマックスビューティは桜花賞、オークスを勝って3冠目でタレンティドガールに敗れた。
ステイゴールド×デインヒルの配合はニックスだが大当たりはフェノーメノだけ。
ステゴ×デインヒ×リアルシャダイの牝馬も一頭いて、地方で2勝した。
と言っても全きょうだいでも走る走らないがあるのだから大した話でもないんだがね。
ステゴ牝馬にしてはちょいと重い部類に入って、母父デインヒルの牝馬は重めに出るのかも。
ただステゴ+バックパサー+ネヴァーベンドは夏に猛威を振るう配合とも思えて怖い。
・スマートプラネット
3代母はアッミラーレの母でアッミラーレは今年の交流重賞を騒がせたハッピースプリントの父。
父のファルブラヴはアメリカンな血統と相性がよく、母父には力強い血が入る事が多い。
またノーザンテーストが入ることも多くて、長打率に関してはサンデー系はイマイチである。
本馬は母父にパワーが強すぎて不振であったアルカセット、母母父に米競馬の名家出身であるイージーゴア。
そして母母母にダジルミージョリエはイージーゴアの父であるアリダーとファミリーを同じくしていて、
スマートプラネットの2代母であるメイクアスメリーはリアルディライトの4*5となる。
ファルブラヴ産駒は基本として小回りをスルスル行くタイプが多くて、この馬の勝ち方も同様に思える。
阪神マイルは東京マイルほどに切れを要求するわけではないから自滅待ちで複勝圏も。
・トーセンラーク
2代母のタケイチイチホースはフジキセキ×ノーザンテーストのニックスでフェアリーステークス3着。
最終的にはオープンまで上がったスプリンターだ。その仔のタケイチゼットはタバスコキャット産駒で500万下勝ち。
本馬の父がアルデバランⅡがミスプロ直仔で、名繁殖Best in Showのファミリー。
母父のタバスコキャットは嵐猫の代替血統として使われる傾向がありますが賞金上位は嵐猫のニックスとは外れた父親。
最も活躍したのはファイアーフロートで父スペシャルウィーク。次点がレオンビスティーで父サクラバクシンオー。
共通するのはセクレタリアトいじり+Storm Birdニアリーで、トーセンラークもそのツボを抑えている。
アルテミスSの残り方は中山まくらー的なモノと見るとして、それなら阪神マイルも切れ負けしつつ粘り強く行けそう。
アルデバランというよりもストームキャットいじりの方向で出た馬と見るべきか。
・アカリアイドル
二代母のマダムミッテランはフレンチデピュティの半姉。なんということでしょう・・・!
近親に活躍馬はいませんがファミリーからは世界的な名馬が出ていることになります。
サクラバクシンオー×ラムタラの配合では過去にシャペロンルージュというスプリンターがいる。
そいつの戦績は1000万下勝ちまで。
・オーミアリス
叔父にリンドシェーバーがいる。近親に活躍馬はいない。
ホワイトマズル×サンデーサイレンスが芝においては最良の配合だが当馬は非サンデー系を貫いている。
(非サンデーのホワイトマズル肌は繁殖として使い道がありそうである)
母父ロイヤルアカデミーⅡはダービーレグノ(父トニービン)やマイケルバローズ(父タイキシャトル)など。
ロベルト系、サンデー系、タイキシャトルなど、ひっくるめてヘイロー系と相性が抜群で、
ノーザンダンサーを強くクロスさせるパターンが非常に多く、父タイキシャトルに至ってはニジンスキーをクロスさせている。
(そういえばブライアンズタイム×ラムタラでスカイディグニティが出ていたっけ。)
小倉2歳はオーバーペースであったから3番手から粘ったレオパルディナほどの評価は与えられないとも。
・アローシルバー
近親の活躍馬はいないがファミリーからはジャッジアンジェルーチが出ている
母父A.P.Indyは柔らかなスピードを果てなく伝える馬なので父には頑強なものが置かれやすい。
BMSでの獲得賞金上位はカレンミロティック(父ハーツクライ)-ヒカルアマランサス(父アグネスタキオン)姉弟、
ケイアイエレガント(父キングカメハメハ)、エクセラントカーヴ(父ダイワメジャー)など。
アローシルバーと同じスペ×A.P.の配合にナリタシルクロードがいるのだがこれはダート馬。
だが牡馬に出たスペ産駒なので果たして同じように扱っていいものか・・・。
芝向きに出たとしても「パワー豊富なローカル専用馬」という評価で間違いなさそうで、
阪神外回りになるとイマイチ最後の一伸びが足りないのではないのかなぁ。
ファミリーにはダート短距離で活躍したメイショウモトナリ。
近親はほとんどが地方で走っていて、とても活力のあるファミリーとは言えないし、ヘクター肌もイマイチだ。
ノーザンテーストを増幅するでもないアメリカンなボルキロ馬なので平坦で狙いたい。
小倉2歳Sの崩れ方はスプリント<マイルとも考えられるし、あるいは能力の不足とも。
キングマンボ≒ジェイドロバリー2*3+ロベルトはメイショウマンボ的なニアリー。
4代母が擬似ダイナカールで、母母母父がリアルシャダイという点においてはラブリーデイと同じ。
一応チーフテンが入ってボルキロが母系にあるので長い直線にも可能性を残しているキンカメ産駒ではある。
それだけにラブリーデイと似た「なんでもやれるキンカメ」とも見えて大きな期待を寄せる気にはならない。
ヒモで抑える程度で構わないのではないかなぁ・・・。
・・・
こうやって血統表とモチジュン先生のブログを見漁って書くのも面白いもんではある。
だけど時間がかかりすぎだな。3日間ほどちょいちょい書いてきたけど12時間くらいかけてるよ。
もう疲れたしこんなに時間をかけてる暇はないんです。有馬記念の準備がありますゆえ。
[fin]