砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

有馬記念予想 傾向分析もといサトノノブレス賛否

傾向分析だなんて格好つけた鼻くそみたいなタイトルだ。


大切なのは心ですよ。ハートです。

こっちは定価の3倍で中古品を買ったというのに・・・全くYOUTUBEはっ!

(ファンクラブ限定のライブ。もちろんビデオカセットも限定。後にDVDにして再販。やはりこれも)

・・・競馬予想をしてもチャゲアス話を書いても、どっちにしてもゴッチャゴチャになるのな。

ということで傾向分析。

知るべき傾向は一つ。ペースですよ。ペースがどうなるかですよ。

ペース次第で上位3頭なんて簡単に替わるレースだから困っちゃう。

「どうせ平均だべや」と開き直るのが一番賢い選択ではありましょうが

有馬記念で競馬予想が終わるわけではなくて、むしろここから何かを学び取ってこその競馬予想。

日々勉強であります。大好きな教科の勉強には時間や金などの浪費を厭わない。

さて、まずは中山2500mの基本情報を。

一番大きなものとしては「スタミナ馬が強い」ということですね。

それならデスペラードとかいうスタミナ系最強馬が勝たなきゃならないんですが・・・

彼はあまりにも瞬発的な方面に欠け過ぎていた。中山3600mなら世界一も狙えただろうに。

でありますから正確なことを言うと「スタミナ寄りの馬が強い」ってことになります。

テイエムオペラオーとか言うエゲツない馬が能力だけでゴリ押ししちゃえるレースと言えば分かりやすい。

本当にメイショウドトウが可哀想になるぜ。

怒涛と歌劇の関係を言えば宝塚記念で一度だけ雪辱しています。

有馬記念でのゴリ押しを見ても小回りでは歌劇はイマイチ弾けづらい面があって、

綺麗にストライドを伸ばす馬がこういった舞台で何かをしようとするなら

やっぱり大外まくりの大外一気しか選択はないのだろう、と。

面白いことに今年はそういった馬が非常に多い。

小回りをスイッと差してしまうような機動力を持つ馬がいないと言っていい。

それこそ「パワー&小回り」的なね。

・・・サトノノブレス?あれ。あれれ。

あれ。これは・・・。面白いかも。

面白い。これは買えるかもしれん。池添ってのがまた面白いぞ。

ディープ×トニービンという外道な配合で何故か通用してしまっている不思議馬で、主な勝ち鞍には日経新春杯小倉記念がある。

上記の配合はディープ産駒における「残念配合」と言えて、成功馬は他にクランモンタナくらい。

母母父にトニービンならハープスターなどがあり、このくらいの濃度がベストの様子。

この馬の秘密(というほど大層なものではない)は母母父にあるAlways Run Luckyで、

血統をかじり始めたばかりで関西人でもない俺が「けったいなやっちゃなぁ」と口に出すくらい。

早速モチジュン先生のブログを調べてみれば

「謎のBold Ruler系がつかみどころがない~」とか書かれていて笑ってしまった。

まさか血統の先生までもが「謎の」という言葉を使うとは考えもしなかった。やっぱり「けったい」な奴だったのだ。

何はともあれ、トニービン的なものもディープ的なものも、果てはオールドスタッフ的なものも。

全てを引き出す謎のボールドルーラー系。それがオールウェイズランラッキーなのだ、と。

逆を言えば全ての要素がAlways Run Luckyを引き出そうとしているとも言える。

俺はモチジュン先生がサトノノブレスのイメージをこの謎馬に託したのもそういうことだと解釈しております。

だから雨の小倉記念をベシベシ追われながら快勝してしまったりするし、

日経新春杯を溜め逃げで最後の最後をヒョイッと差すイメージで勝ててしまう。

「逃げ馬かな?」と思うことはあるんですがこれは京都外回り専用の妙案であって、

「切れがないなら逃げればいいじゃない」という単純明快な話であるのです。

外回り重賞で差すなら500m以上の差し脚が必要とされるのはトーセンラーワールドエースを見ても明らかで、

京都外回りを無双するディープ産駒はいつだってスピード維持能力の化け物です。差し脚が鈍らない。

ジャパンカップエピファネイアと同じ理屈ですな。

差し脚に劣るならば前で受けて同じ脚を使うことを期待するしかないわけであります。

もちろん。距離延長して更に前で受けて。それで本当に同じ脚で突き抜けようとは思いもしなかったけど。

これを他の馬に期待してしまえば色々と間違うけれど・・・それにしても素晴らしい例外だった。

ということで300mそこそこの差し脚しかもたないサトノノブレスは外回りを差せません。

だからスタミナを背景とした逃げを打って同じ脚を使うことを期待するしかない。

それが見事にハマったのが日経新春杯とも言えよう。

この馬の場合は差し脚というか粘り脚というかねぇ。うん。

トップスピードに乗れる展開だと伸び負けするわけだから「切れ不在」というイメージが正しいのだろうか。

ズバッと切れる脚すら持たずにジワジワするだけだが根っこは差し馬だからやたらと面倒くさい。

ナスルーラを累代で重ねているくせに力っぽさがオープンになっているから本当に困る。

地味にボールドルーラーのクロスすら遠くにあるくせになんという体たらくだ。

こうやって思いついて書けば書くほどサトノノブレスは悪くないなぁ。

好位からチョイっと差して見たらめちゃくちゃ面白いよ。笑っちゃうぜ。これはありだわ。

マツリダゴッホほどにはスルスル出来ないけど距離的な恩恵は他馬に比べりゃ大きい。

もちろんヴィルシーナが千八的に持ち込めたら大惨事だけどな。

(だが「千八的」にカレブラが落とし込んだ新潟2200mでクリールカイザーが飛んできた。

 千八的展開って中長距離的な粘り差しがアレコレできるのかな?なんでコイツ飛んできたんだ?)

次回。「1800m的なヴィルシーナの世界」

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