何が起こるのか想像もつかないよねぇ。
内枠にサトノノブレスが入ったならば
「まぁルメールほどではないにしても池添なら信頼は出来そうだな」
内枠にダコールが入ったならば
「とうとうこの時が来たか・・・ファイナルアンサーだ!」
みたいなことを考えていたんですが・・・。
ゼンノルジェロとかハギノハイブリッドとか。どうしようもない奴らばかり。
ハイブリッドは京都新聞杯勝ちで適性は高そうなんだがやんわりとした持続戦の体である。
序盤を淡々と12秒足らずくらいで行って、前が緩めたあたりをジワッと追い上げて差し切った。
今回も同じ展開になる可能性はあると思う。神戸新聞杯の結果を見ても上積みはありそう。
だが・・・自信を持って「コレ」と言えるほどでもない。
ゼンノルジェロはフサイチリシャールの半弟で、こっちは父がシンボリクリスエス。
休養が多く出世が大いに遅れたが素質は確かなこともあって勝つときは勝ってきた。
新潟千六未勝利 3番人気1着 11年5月29日
福島二千500万下 4番人気1着 13年4月6日
東京千六1000万下 11番人気1着 13年5月25日
阪神二千1600万下 13番人気1着 14年12月28日
体重面では調整されているのだがイマイチ休養明けを走らなくて、
昨年は6戦しているが4月5月7月の3戦は惨敗している。それからは2着6着1着。
しかしまぁ・・・ボリクリ産駒を2400mではあまり買いたくはないか。
しからばホーカーテンペストあたりを重視したい気持ちが。
だがコイツの父父はWoodman。こいつは高名なパワー系ミスプロ。
父としてはヒシアケボノやスピードワールドなどの短距離馬を出し、BMSとしてはマーベラスカイザーなんかの障害G1勝ち馬や
重馬場の宝塚記念でメイショウサムソンを下したエイシンデピュティ、アストンマーチャンやカノヤザクラなどのスプリンターも。
つまりWoodmanの直仔であるHawk Wingが突然切れを伝えるような馬になるわけでもないのだから
粘っこいバウンスシャッセやフロアクラフトの兄貴であるホーカーテンペストも同様に粘っこいはずである。
阪神2400mで勝ってきたわけだからそこら辺が落とし所だろう。メイショウサミットがラビットになるなら面白そう。
そしてすぐ外にいるのが同じWoodman直系のアドマイヤデウス。父はアドマイヤドン。
プレイメイト、Fall Aspen、ベガと名繁殖をたてつづけに繋げてきたすんごい配合の馬である。
母のロイヤルガードは日本に深く根付いたSunny Valleyの牝系で、オープン馬を出し続ける好繁殖。
記憶に新しいのが全兄アドマイヤケルソのアルゼンチン共和国杯の4着。モチジュン先生が本命に押すほどHyperionなのだ。
つまるところホーカーテンペストとキャラは被る。切れ負けするが大敗はしない、というあたりが特に。
(皐月賞もダービーも切れてなんぼのレースだった)
[中断]
[再開]
ただ・・・トウシンモンステラの武豊が教えてくれることがあります。
京都2400mは持続力で押し切ることも出来るのだ、と。
というよりも条件が上になるほど持続力勝負になっていて、4角のまくり合戦→ネバネバという内容が非常に多い。
アクションスターとヴィクトリースターが「スター」繋がりで並んでいますが、
こいつらは「Lear Fan×Nureyev」の組み合わせを持った競走馬で、Lear Fanとはモチジュン先生曰く「最強のまくり血統」。
だから外回りより内回りが希望ではあるんですが4角勝負からのネバネバならちょっと面白いかも。
そういった持続戦ならアドマイヤデウスを信頼したい。休養明けの鉄砲だけど!
そんでアドマイヤフライトだね。持続戦で差すなら狙いたい所。これも休養明けの鉄砲だけど!
といっても買わないけどね。こんな意味の分からんレース。
[追記]
アドマイヤフライトはサンデー系+トニービン×Lypardでハーツクライ的な面もあるのですな。
残る要素は母母母母とマンカフェの母であるサトルチェンジ。
母母母のTizlyはTiznowの父母。TiznowはジャイアンツコーズウェイをBCクラシックで破った名馬である。
ジャイアンツコーズウェイは「併せたら絶対に負けない」というヘンテコな馬。
その上中2週3週で使い続け、5月から11月までにG1を9戦するという恐ろしいローテで走った。成績は5-4-0-0。
その使い減りのなさからアイアンホースと呼ばれた。
(早熟性光る嵐猫産駒だからね。でも3歳馬にこの扱いはひどい)
サトルチェンジの方はビワハイジと同族。
ビワハイジの父であるCaerleonをBMSに据えたマンハッタンカフェ産駒にはレッドディザイアがある。
総賞金上位陣はNijinskyを当たり前の様に持つし、ショウナンマイティのStorm BirdはNijinskyとニアリーである。
それと関連してChop Chop、あるいはそれを父に持つVictoria Park持ちも多い。ジャッジアンジェルーチが該当。
面白いのはノーザンテースト持ちの高賞金馬がいないことだ。
ステゴ配合に多いノーザンテースト刺激血統が躍動してるんだけどねぇ。メジロマックイーンとかもそれでしょう。
Storm Cat持ちが多いのはSomething Royalが関係していると。
Sir Gayload≒Secretariatがマンカフェとなかなか相性が良いのではないかなぁ。
ディープ×ビワハイジが好成績であるようにそこら辺もツボかもしれない。
NijinskyやMr.Prospecterなどの北米的なところから筋肉を補完するわけで、BMSはほとんどがそれ。
その脇で躍動するのがBlushing Groomとか上のSomthing Royalの息子たち。
他にはテスコボーイの息子さんもなかなかやります。ユタカオーを母父に持ってきたベストメンバーは軟すぎるだろう。
ステゴってのは柔らかすぎるからノーザンテースト増し増しでガッチガッチに武装するわけですよね。
対してディープってのは筋肉を増しつつも柔らかさを上手に残そうとする。
柔らかいマンハッタンカフェが似たような血で筋肉&柔らかさを追求するのは当然なのか。
ラブイズブーシェとかステゴ的なのかディープ的なのかどっちかにしろよ、と。
(ハルーワソングの2013がマンカフェ種ですな。フレールジャックとマーティンボロの4分の3弟です。
全姉にはサルスエラがいて、これが繁殖に上がって既に現役馬を出していますな。サクラバクシンオーの種。
今年はロードカナロアなんてつけてみて欲しいですねぇ。)
それらを踏まえてアドマイヤフライトを見てみると・・・
もうね。マンカフェの常套手段をガン無視だよね。
Nijinskyは入ってないしミスプロも入ってないし。お前やる気あるの?と。
まずはLypardですよ。「賞金上位陣でお前の馬名見たことないんだけど?」と。(ラブイズがモガミ経由で持っている)
そしてトニービン。「サトノノブレスさんの4分の3兄がそんな感じではありますがねぇ」(ヒカルオオゾラ)
ノーザンダンサーはノーザンテーストとLypard、Danzig以外がベター。特にDanzigはダメ。
ナスルーラはBlushing Groomが最強で、テスコボーイやBold Rulerあたり。
グレイソヴリンはジョーカプチーノとかアロマカフェ、カフェシュプリーム・・・。
グレイソヴリンからナスルーラを持ってきている産駒はサドラーズウェルズ≒ヌレイエフを持っていますね。
トニービン持ちのヒカルオオゾラとテイエムオーロラは・・・うーん。
モチジュン先生が言うにはマンカフェ×トニービンは「意外なほどマイラー方面に振れる」らしいのだ。
グレイソヴリン持ちからしてもジョーが芝千二でアロマが芝千八、カフェはダ千二ですからねぇ。
Special血脈的な面がなんか作用するのかな?
と思えばジェイドロバリー×トニービンのイコピコがいましたよ。神戸新聞杯勝ちで菊花賞4着馬。
ますます意味が分からねぇな。どうしてアドマイヤフライトは2400mの持続っぽい舞台が得意なんだ。
サンデー系+トニービン+Lypardの魔術?マンハッタンカフェ産駒からのアプローチって失敗?
ハイインローってほどでもないとは思うんだよなぁ・・・。
かといってトニービン的に切れ味が表現されているわけでもなく・・・。
まさしくこれはサトノノブレス的なモヤモヤだ。トニービンが脇役になって半端街道一直線!みたいな。
同じ寸法でいくならARLではなくジャッジアンジェルーチが表現されてるのか?でも全く脈絡してねぇわ。
でも・・・内回りでも捲るこの脚は・・・ボールドルーラー直系からひねり出すしかねぇだろう。
累代でナスルーラを重ねてきたサトノノブレス、ヒカルオオゾラ兄弟は分かるが、なして・・・。
あぁ。Law Societyってボールドルーラー持ちなのか。そしてDetermineまで・・・。
こいつがトニービンに脈絡してマイルに振れるのかな?
あれ。ガルボもグレイソヴリン持ちだ。
なんで・・・?NIjinsky≒Far Northのせいかな?これをぶっ放しても距離が短くなるとは思えないけど。
目立ったスタミナ血統があるとも言えないけど極端にパワーに振れる血統もない様に見える。
どっかでマンハッタンカフェのスイッチが入ってるのか?
[結果が出て]
アドマイヤデウスが1着でアドマイヤフライトが3着か・・・。結構当たったな。
2着のフーラブライドは想定外。馬券的には当たったのだろうが予想はイマイチ当たっていない気が。
デウスもフライトも持続戦というか消耗戦というか、そっちで推してるから。
牝馬のフーラブライドが飛んできたのはそれを否定する材料と言ってもいいでしょう。
いや、牝馬の中では随一の消耗戦巧者ですが・・・。
もっともズバッと切れたのは間違いなくフーラブライドなのでしょう。
400m-200mで一気に詰め寄っているんですが・・・。
それでも内から淀みなく馬群を捌いて来たアドマイヤデウス岩田には届かない。
上がりが33秒8という速いもので、スロー瞬発と言っても過言ではない展開だったと思う。
となるとデウスさんは下り巧者なのかな?とも思うが・・・。
スロー瞬発ですから加速勝負。アドマイヤデウスの血統表からひねり出せるのはフェアトライアルしかない。
小回り的な加速からハイペリオンを絞りだした・・・という形でしょうか。
アドマイヤデウス~フェアトライアル加速+ハイインロー粘り
アドマイヤフライト~ボールドルーラー加速+ハイインロー粘り
コウエイオトメ~京都下り+プロミスドランド切れ+ハーツクライ粘り
ダコール~アンブライドルズソング下り+ディープ的切れ粘り
デウスは内回りの持続戦ならもっとパフォーマンスは上がるはず。
だがこのまま中長距離路線へ進むのも面白そうだし春天を目標としても悪くない。
でも宝塚記念でこそ狙いたい気持ちも。良馬場ならゴールドシップ破りも。
フーラブライドはなかなか狙いづらいところがあって・・・
結局は中山牝馬→VM→マーメイドSの流れになってしまうのかねぇ。もったいない。
アドマイヤフライトは大阪杯あたりに行っても面白そうだが別定で何か出来るとも思えず。
ハンデ戦の内回り良馬場で買いたいが・・・ここで好結果を残してしまったから格は上げていかざるを得ないと。
ダコールはやはり外枠に泣かされた形で、下ってなお内をスルッと行ける脚があるだけに外を回ったロスが痛い。
コウエイオトメは馬場がもっと悪けりゃ着内も十分あったでしょう。外外を回り続けてのこの結果は素晴らしい。
実は外回り巧者はフーラブライドとコウエイオトメだけという面白い結果。
そこら辺はやはり牝馬の切れの勝利なんだろうか。だが外を回り続けたコウエイオトメが4着というのは・・・orz
サトノノブレスはいくらなんでも無理がありましたね。ここで1番人気は酷だった。
ホーカーテンペストは・・・いくらなんでもちょいと厳しい結果だわ。
なんであそこで外に出したんですかねぇ。後方に下げてしまったのは仕方がないにしても。
今回のアドマイヤデウスを買うのは難しかったですな。
アドマイヤ軍団でいいや、と思っていたんだがデウスは骨折明けだしフライトは前走が塩っぱすぎた。
それからの鉄砲となると尻込みしてしまう・・・というのが誰もが抱いた認識でしょう。
しかし「内伸び馬場の内枠岩田」という時点でかなりのアドバンテージはあったわけだし、
モチジュン先生がハイペリオン騒ぎする配合馬を内から強気に構える形が想定できた。
昨年の京都G1は全て内からスルリと抜けてなんぼであったし、年始の京都も同じ傾向。
その形を綺麗にトレースしてくれる内枠の岩田というのは・・・あぁ、惜しかったな。
それでも骨折明けの内回り巧者が12倍そこそこですから狙っている人は狙っていたのですな。
[fin]