ディープインパクトやハーツクライ、ダイワメジャーと肩を並べる名種牡馬が亡くなった。
この3頭に比べて非常に意外性の高い種牡馬で、活力のない牝系でも「一発」が期待出来た。
オルフェーヴルを筆頭にしたかの兄弟たちもその一つで、近親に名馬などなにもない。
ナリタブライアンもディープインパクトも世界的名血統・・・というとイマイチ違うかもしれないが、
少なくとも母は内国産馬ではなかったし、これらの牝系は今もなお活躍馬を出している非常に活力のあるものだ。
ステイゴールドは自身が内国産系。母がディクタス×ノーザンテーストという吉田善哉氏自慢の配合で、
その配合の最高傑作がサッカーボーイ。ステイゴールドの母はその全妹にあたる。
当時の社台グループは内国産は外国産に劣るという理由で内国産の種牡馬を持たなかったのだが
サッカーボーイばかりは家族内の衝突の末に所有することになった、という経緯からもその将来性は抜群であった。
それにサンデーサイレンスがつけられて誕生したステイゴールドは内国産馬の星とも言える。
かの社台グループでさえも認めたサッカーボーイの血だ、と。
そしてステイゴールドはノーザンテーストのクロスによって三冠馬を誕生させる。
この血のクロスは内国産×内国産の意味も持つ。この血は日本しか持たないからである。
更にその媒介となる母父の血がまた競馬ファンを熱狂させた。メジロマックイーン。
国粋主義者と呼ばれても構わない。それでもこの内国産血統は素晴らしいのであります。
オルフェーヴルこそ日本近代競馬の結晶と呼ばれるにふさわしい。ステイゴールドの最高傑作にこそ。
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