今のところ1番人気に推されているのがシャイニングレイ。2歳の中距離王者。
母のシェルズレイがクロフネ×ウイニングチケット×トウショウボーイで、浪漫たっぷり。
トウショウボーイがまずHyperion4*3で、名種牡馬としてポンポンと良馬を出しました。
母系は米血統で、そこから欧州血統を重ねていった。典型的な配合パターンですね。
だから直仔こそ上手いこと走ってくれるんですがその先が続かない。シービーも後継には恵まれませんでした。
母系に入っても今となってはなかなか上手いこと行きません。ウオッカとかくらい?
トニービン×マルゼンスキー×テスコボーイということだから主流血統揃い踏みだから仕方ない。
マルゼンスキーによって日本でもノーザンダンサーは大いに繁栄しましたが、
それゆえにマルゼンスキーを持った種牡馬たちは引退後の生活に困った、と。
ましてやウイニングチケットはテスコボーイを持つのだ。これもまた繁栄した血統。
それを気にせずに4*3で重ねちゃうあたりがすごい。シャイニングレイの母母はテスコボーイの4*3となりますね。
このテスコボーイがまさしく象徴的で、「ハイペリオンとネアルコ」で構成された血統と言えるでしょう。
そこにやってくるのがクロフネ。言い得て妙、とはこの事か。
クロフネはノーザンダンサー直系ですが「代」をすごい速さで重ねている血統
生年を添えると・・・
ノーザンダンサー 1961
ヴァイスリージェント 1967
デピュティミニスター 1979
フレンチデピュティ 1992
クロフネ 1998
となる。そしてノーザンダンサーはサイアーラインの一本しか持たない。
ナスルーラとロイヤルチャージャーを幾つか持っているが、その他のほとんどが非主流血統だ。
その結果、シャイニングレイ本馬は5代アウトとなったわけで、
これはディープというよりもサンデー×トニービン×Lyphardの形に近いのではないか。
もちろんハーツクライなどより淡い形となるのだが・・・。
こう・・・ステレオタイプのディープ産駒と見てはいけないタイプかと思う。
柔らかく俊敏にってわけじゃなく、持続的に伸びて押し切って行きたい馬でしょう。
俊敏に切れるわけじゃないので今の中山馬場はベストロケーション。
しかし弥生賞はスローになりがちなので動くタイミングが難しそうですよ。
入線間際に交わされての3着、という絵面が浮かぶ。
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