面接すっぽかされたので時間が山ほどある。
なんだよ。昨日24時までバイト入って今日5時起床だぞ。こんちくしょう。
どうでもよい、というのはアレです。結果がどうでもよいのです。
でも結果=馬券ですから馬券がどうでもよいわけで、馬券を買う気はゼロなのです。
でも過程は気になります。過程を楽しむためには予想をしなければなりません。義務なのです。
まずはベルラップ。
ラジニケ2歳勝ちですから中距離狙いですね。弥生賞の傾向通りに皐月賞ではなくダービーでこそ狙いたいところ。
母母母が「ナスキロなミスプロ」ってイメージ。それにチーフズクラウンを重ねられますから
母母がナスキロ×ボルキロの継続になってノーザンダンサーが一本入ります。これはサンデー系の好物ですな。
それを我慢してシンボリクリスエスを挟む。これまた妙味ありです。
「ナシュア×プリンスキロ」のパターンを継続しつつもシアトルスルーでボルキロを継続。
シアトルスルー×セクレタリアトと、クリスエス×My Darling Oneという形でそれぞれを継続させます。
つまりハーツクライに不足しがちなスピードを多すぎるくらいに補完しているわけでして、
これはまぁ・・・うん。あんまり良好な傾向だとは・・・ねぇ。
確かにシアトルスルーやリヴァーマンはハーツクライとニックスの関係にあります。
しかし牡馬の一流どころはナスキロボルキロなんて洒落たもんを多くは持たず、
シンプルにハーツクライのハイインロー配合を活かした粘っこい納豆競馬でG1を勝ち負けしています。
そういった軽めの配合をするならば牝馬に出て然るべきで、そこら辺を含めて出たもの勝負でしょう。
だから・・・走る牡馬に出たとしても大物ではないよねぇ。ハーツが切れてもディープの切れ味にゃ劣る。
かといってここでの評価が落ちるわけじゃぁなく、その半端さがハマる可能性はありますよ。
世の中面白いもんです。サトノノブレスみたいなヘンテコな馬でもハマる舞台があるんですから。
今の中山馬場は例年より軽い・・・軽いというより荒れていないのでやわっこいスピードはプラスです。
あとは日曜の中山がどこまで外差し馬場になるかが鍵となるでしょう。
豪快に前へまくりかかる形に持っていくことになるでしょうから内から2頭分くらいは荒れて欲しい。
次にタガノエスプレッソ。菱田裕二は中山を土日で乗るんですね。
ハイインロー血脈を豊富に取ったトニービン持ちですからディープだとむしろ難しい部類かもしれません。
その点、ブラックタイドはハイインローで粘っこくやるのが身上ですから・・・これハマってるんじゃないかな?
デイリー杯の騎乗が最高すぎて「やっぱり岩田はガチですわ」と。
ジワッと出してから前が遅くなったあたりを淀みなく進出。速くなり始めた辺りでじっくりとなだめる。
あそこで追い越そうとすると最後の最後で甘くなってしまうから無理に行かないんでしょう。
そのあとのど派手な接触はどうかと思いますがねぇ・・・。
ともあれ、上がり競馬となったデイリー杯を別次元で走ったのが良かった。ハマりましたよ。
「逃げの中舘」が仰っていた様に大事なのはリズム。つまり馬の最も走りやすい速度域なんでしょう。
ハイインローというのはそこら辺の融通が効かないので、岩田の様にイーブンっぽく行くのが正しいと思います。
スローで溜めた分だけきっちり弾ける・・・そんなこたぁない。牝馬はそういう傾向がありますがね。
だからヘヴンリーロマンスがゼンノロブロイを破るなんてことも起こりますし。
多分タガノエスプレッソは少頭数でマイペースに行くのが合うのだと思う。
追走のペースに融通が効かないから多頭数でスローに落とされると効率が悪くなって弾けないんです。
前走の朝日杯ではそれを嫌ってスローに落ちた頃を進出していったんですが・・・
あの馬場で11.3を刻まれてしまうと流石に厳しいですわ。そんなに速く走れる馬じゃない。
勝ち馬なんかはその区間でほとんど差し切ってしまって、最後は12.6ですもん。
外外を走りつつ徐々に進出までしていったエスプレッソもほぼ同じラップでしょう。
最後の1Fで躍動していたのは2着のアルマワイオリくらいなもんです。
で、いまさらなんですが土曜の中山は稍重発表なんですね。オーシャンの予想が全部アウトじゃん。
土曜の稍重ならば日曜の馬場も荒れていそうだなぁ・・・。
それならそれでタガノエスプレッソは悪くないんだけども。
内枠がちょいと怖いし、その怖いところを上手くさばける美浦のベテランが乗るわけでもないし。
内からでも伸びる馬場ならば狙いたいな。内差しならそんなに割引対象にはならない騎手です。
シャイニングレイ。シャイニングレイにはこの馬場は歓迎かもしれない。
堅実に伸びるタイプに川田将雅でしょう?これはハマりますよ。
うん。シャイニングレイは軸にしたいところだ。
サトノクラウンをどうしてくれようかねぇ・・・。
ラストタイクーンなんていうネアルコ血統の最高級品みたいなものに
Hyperionを堅実に重ねつつLady Joror的な要素をサクッと入れたMarjuさんが父親となる。
結構日本的になっているのはHalo≒Sir Ivor≒Red Godのニアリーが母系に散りばめられているからで、
東スポ2歳でも4角はスムーズに回って加速していたから本質的には小回り向きだろう。
東京で小回り巧者が穴をあける時の典型パターンですわ。差し追い込み馬が外に膨れて行く中で、
きちんと内をクイックに回ってじっくりと進出していく。2F瞬発になれば小回り馬でも届きますし。
こういう馬を福永に扱わせるのは大賛成です。これもまたハマりそうですね。
だけど中山は先週から雨馬場をひっくり返してばかりですからねぇ・・・
今日もまたひっくり返すとなるとサトノクラウンには酷な馬場になるかもしれない。
綺麗な競馬が好みでしょうから馬場でちょいと割り引きになる。
その点に関して言えばネオユニ×ウォーエンのブライトエンブレムが優位だろう。
強烈過ぎる相似配合の母をネオユニヴァースで緩和するというシンプルな配合。
ノーザンダンサーを一本しか引かないので種牡馬としてもなかなか有用に見える。
(その場合はミスプロ4*5が気になるがそんなに毒々しいもんでもなかろう)
ネオユニはとにかくマクリ血統と仲が良くて、代表産駒らのほとんどはマクラーです。
ヌレイエフ≒サドラーズウェルズとかブライアンズタイムとか、あとはHaloクロスとかですか。
Fair Trialを使うくせに意外とLyphardを用いた形はないんですよねぇ。
だから北米的なFair Trialではなくて南米的なFair Trialがハマりやすい。
ブライトエンブレムの場合だとLord at Warがアルゼンチン血統のFair Trial直系。
これがプリティポリー内包のFair Trial+Hyperionなマクリ血統ですからネオユニとぴったしです。
もしウォーエンブレムの生殖能力がまともであったならば、と悔やまれる。ピサ超えの化け物を生み出せそうな配合だよ。
考えても見てください。ネオユニ×ウォーエンってノーザンダンサーを一本も引かないんですよ。
ブライトエンブレムの様に母母へ入るとは思いますが、非ノーザンダンサーの名馬を作るには最良の配合だと思うんだ・・・。
ともあれ、他にもダマスカスとかバックパサーとか「ネオユニに良さそうなものあつめました 」という感じ。
こういう無駄な柔らかさを出さなさそうな配合が今の中山で突き抜けるんじゃないだろうか。
その観点からするとRivermanは蛇足かなぁ。しかりラトロは入れたい要素でもある。Never Bend持ちは結構多いですし。
そういえばブライトエンブレムって田辺が乗るんだな。
主戦田辺、まくり、中山・・・買わないという選択肢を失わせる組み合わせだね!
つぎグァンチャーレ。
僕らの大好きなスクリーンヒーローの産駒。
Haloクロスはサンデー×Devil's Bag経由でこれがまたよろしいものです。
そんでNijinsky経由でMenowクロスを継続させるのもまぁ、悪くない。
しかし総じて・・・ダイナアクトレスへのアプローチが少なくて血統的な説得力はない。
そもそもスクリーンヒーローは早熟性が高く、クラシックでは期待通りには走ってくれないものである。
もう3月にもなっていることもあるから重賞じゃ足りないのではないかな。
でも俺は待ってるよ。
ダイナアクトレスをニアリーしてノーザンテーストの成長力を頼りにクラシックを勝てる馬が出るのをね。
あ、そのニアリーを支える異系がないんだ。
・・・メジロマックイーン?母父マックでダイナアクトレスを2*3でニアリーする?
5代アウトにはなるんだろうけどねぇ。
こうして考えるとサンデー直仔の種牡馬ってすんごいアドバンテージを持ってるんだな。
次、ジャストフォーユー。
スペ×トニービン×アイリッシュリヴァー×アンティックヴァリュー。なんだ名家出身じゃねぇか。
オールドスタッフだから分家みたいなもんですな。サトノノブレスと3分の2くらいは同血ですかね。
トニービンってのは薬にも毒にもなる典型的な種牡馬で、今回はわりと毒々しいかもしれません。
つまりニックスならニックスでめちゃくちゃ便利なんですが、それ以外だと迷惑になることが多い。
オールドスタッフにトニービンを重ねるのは迷惑なパターンで、変な切れ方を仔に伝えることになります。
元々トニービンは東京なんかの長い直線をジリジリとしっかり切れる馬を出してきたわけでして、
こう・・・綺麗に切れる様なもんではないはずです。
下処理ってのは「トニービンからは切れを抽出しないようにしよう」ということでもあって、
そこだけどうにかしてしまえばトニービンは脚の持続を支える有用な活力となってくれるのです。
ところがオールドスタッフはIrish Riverなんて上品なものを持っているわけで、
それがなんやかんやでトニービンのおかしな切れ方を刺激してしまう。これはいけない。
ジャストフォーユーはその泥臭い切れ方を踏襲していますから逃げ馬としてしまったのは好判断だと思います。
スペシャルウィークの男馬ってのがそもそも力っぽくなりがちですから、上手に符合したとも言えますよねぇ。
ただ・・・力っぽさが持続力となればいいんですけどコイツはそういうタイプにも見えない。
登坂はプラスだと思うけどこの頑固なフォームは小回りだと窮屈じゃないかな。
外回りへかわった時に穴っぽく狙ってみたいな。
Fair Trialを重ねた母父トニービンならばなかなかおもしろかったと思うのだが・・・
スペもアンティックヴァリューもそういう傾向ではないからねぇ。
お次にトーセンバジル。
ハービンジャー×フジキセキ×エヴリウィスパー。エヴリウィスパーからはトーセンジョーダンとトーセンホマレボシが出ている。
従兄弟にはトーセンスターダムがいる血統で、良血といえるだろう。
母のケアレスウィスパーはCrafty Prospectorを経由したIn Realityのクロスで、これはイスラボニータと同じ。
結構似ている配合形で、フジキセキ産駒としては結構悪くない様子。
(しかしフジキセキ×ノーザンテーストはニックスというほどではない。活躍馬は多いけど。
こう・・・一発が出る配合ではないんですよねぇ。タマモ~プレイもG1は勝ち負けできない)
そういった配合の上にハービンジャーを重ねる・・・。
とりあえずShareef Dancerは弄れているので日本っぽい形にはなります。問題なし。
ちょいと違うのは母父フジキセキの場合だとLe Fabuleuxをクロスするんですわ。
これでフジキセキの母ミルレーサーを完膚なきまでに刺激しています。
ハービンジャー仕立てのフジキセキ・・・という風情になるんでしょうか。
すると距離は2000mそこそこで、あとはノーザンテーストがどう出るか。
フジキセキは朝日杯と弥生賞を勝ち、皐月賞勝ちも確実視されていた馬ですから中山は向きそうだよねぇ。
馬場が重くなって悪い結果となる馬でもないだろうし、ちょいとここは狙いたくなるな。
狙うも何も2番人気の対抗馬か。うーむ。馬場が悪くなればシャイニングレイよりこっちかなぁ。
次。クラリティスカイ。
朝日杯FS組。この馬の他にはタガノエスプレッソとブライトエンブレムがある。
好走歴が阪神東京中京に固まっていることから小回りの中山では敬遠され気味なんですかね。7番人気とは。
5代アウトにはなってるんですが代々でゆるーくクロスを入れながら積み上げた血統でして、
マルゼンスキーへの執拗なクロスはなんだか面白くなってきます。
つまり母父であるスペシャルウィークが肝でありますから必然的に外回り巧者になる。
クロフネ×スペですからパワーはあるでしょう。阪神外回りがベターだとは思いますわ。
距離の方は・・・阪神マイルを3着ですから2000mそこそこがベストでしょうか。
スペはともかく父がクロフネですから中長距離はこなす程度。内回り2000mは悪くもなく良くもなく、か。
次がタケルラムセス。母はかのヒシアマゾンの全妹にあたりますね!
前走の京成杯は切れ負け。ちょいと日本の馬場で上手い競馬が出来る配合ではなく、泥臭く押し切るのが良さそう。
弥生賞は泥臭い競馬がハマりやすい舞台だがエビショーが泥臭く行くのは想像がつかない。
ここは大人しく馬券圏外。
最後がコメート。
ブラックタイド×アフリートでイマイチ走らなさそうな配合だが、Goofed4*5というクロスを持つ。
トーセンラー=スピルバーグがLyphardクロスを併せてこのクロスを持っていましたねぇ。
でもそんなにこう・・・Lyphard的な方向で配合が決まっているわけじゃなく、
ハイインロー血脈でブラックタイドの力っぽさを強めるような配合になっている。
切れるのではなく持続力で押し切りに動くべきですから嘉藤騎手はかなりハマる騎手でしょう。
未勝利勝ち、500万下勝ち、ホープフルS2着。順調に出世街道は進んでるんですわ。
これをどう見るか。前残りにこそ2歳3歳戦は妙味がある、といえばその通り。
差し切りの勝ちならば「やるじゃん!」となるが前残りだと重視したくはならんのよねぇ。
実際にホープフルでは同じ位置からヨーイドンしたシャイニングレイに1馬身と1/4離された。
血統的にはもうちっと厳しい展開で前受けしてみて欲しいところだし、展開面での伸びしろはあるでしょう。
弥生賞がそれにあたるとも言えて、明日も雨が降るならば馬場の良い外を持続的に行けば結果はついてくるかも。
[fin]