中日新聞杯は中京2000mが舞台のハンデ戦で、ハンデ重賞の中でも屈指の面白さをほこります。
スタート直後から若干の登坂。そこから少しキツめの1角2角をまわってペースが落ち着く。
1Fと少しで隊列が整うので序盤のペースは速い。それだけに落ち着くのも早い。
さらに向こう正面に入ると軽めの登坂があって、残り1100mあたりから4Fに及ぶ長い下りが始まります。
上級条件ならば中山外回りくらいにロングスパートの争いになってもよさそうですが、ハンデのG3ですので。
昨年のラップを見ても3F瞬発になりがちだが、勝ち馬のマーティンボロの上がりさえ34秒1に落ち着く。
最速がユールシンギングの33秒8で、東京や京都ほどに純粋な3F瞬発ではないことが分かりまする。
公式ラップが12.8-11.4-12.8-12.6-12.5-12.3-12.4-11.7-11.2-12.0でゆるい流れ。
残り300mから一気の登坂があって、そこからも更にゆるーく登るので終いが遅くなるのも当然。
余力を残して3F的にガツンと伸びるのが正攻法で、前の馬が途端に止まるものだから外が届きやすい面も。
だから中京の前残りって後ろに脚を使わせたもん勝ちなんです。面白いよねぇ。
秋山カレンブラックヒルが同舞台で開催された金鯱賞でやってのけた展開がベストでしょう。
最序盤に12.6-11.1と最遅最速ラップを並べたあとは12秒そこそこをひたすらラップし続けた。
上位は重賞ウィナー(ラブリーデイ除く)で固まって、特にラストインパクトは圧巻のパフォーマンス。
つまり厳しいラップを刻んで後ろを潰し、あとは地力勝負に持ち込む。それが前で勝つ秘訣です。
でも・・・2000mは少し長いカレブラが5着まで粘りましたからね。このラップでも少し遅かったかな。
金鯱賞は冬のスポット開催、その初週ですから馬場が良いんですわ。
中日新聞杯は12月、1月の開催から1ヶ月を挟んだ馬場。
それの初週土曜日ですから馬場自体はそんなに悪いもんじゃないはずなんですねぇ。
ここ3年は差し馬が勝っていますが実際は脚質不問のフラット展開だと思う。
それを踏まえて出走馬を見てみると。
アドマイヤフライト、アンコイルド、キングズオブザサン、ゲシュタルト、コスモオオゾラ、サングレアル、サンレイレーザー、ダノンジェラート、ディサイファ、デウスウルト、ネオブラックダイヤ、パッションダンス、ヒットザターゲット、フレージャパン、マイネルミラノ、ミトラ、メイショウカンパク、ユールシンギング
・・・あぁ、うん。スローですわ。
スローからの・・・瞬発力勝負ですわ。
それなら変に逆らわずに名血ディープに頼るのがよいでしょう。ラキシス戦法です。
ところが・・・上手に素早く切れるディープがいねぇなぁ・・・。
サングレアルの牝馬切れに期待しても悪くないんだけど・・・ちょいとねぇ。
秋華賞の5着&最速上がりは悪くないんだが最後の最後は迫りきれなかったからな。
あそこでもう一伸びしてブランネージュを交わさなきゃいかんよ。
それならユールシンギングに頼みたいところがあるんだけども・・・負け方が悪すぎるわ。
調教で絞れていないんじゃないですかねぇ。馬のやる気がないのだろう。
とりあえずは体重を戻してくるのが前提で、すぐに結果に反映されるとも思わないし・・・
そもそも冬には動かないかもしれませんねぇ。昨年の中日新聞杯は動いているが・・・。
うーん。調教なんて分からないからなぁ。そこで判断しなきゃならねぇやつだ。
ただ、ボリクリ×スペでRobertoクロスですから差して届く展開でもなさそう。
あくまでも粘り強く差す馬ですからロンスパ展開にならないと本領発揮とはならないだろう。
やはり外回り希望。
なら前受けの実績馬に頼るのが良さそう。ミトラやデウスウルト、パッションダンスにディサイファ、サンレイレーザーやキングズオブザサン。
キングズオブザサンは中京と相性の良いチチカステナンゴ産駒。
2000m実績もあるからここの距離延長でちょいと妙味を見出したい。
[追記]
あぁ、キングズオブザサンの一点張りで狙ってみたいですね。
中京は外まくり&外差しが決まり手になるからこそチチカスの強い舞台なんですわ。
中山2000mで実績があるように機動力がある。しかも今レース最高の機動力っぽい。
外へ出そうとする馬は多いでしょうがこの馬ほどスルスルっと行ける馬はありません。
もちろん、ラストインパクトがいないとも限らないですが・・・。
あ、鞍上は大野を希望。芦毛をまくらせるなら大野でお願いします。
[fin]