砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

やはり重要なる持続力 大阪杯展望

春天のステップだけあって持続力が試される。


・粘っこい先行馬が穴

展開を味方にする先行馬が良い、と競馬ラボは仰る。トウカイパラダイスがリピーターであるように力っぽい持続先行タイプが有効。今回だとカレンブラックヒルデウスウルトなどがいるから前残りで決まる可能性もありそうだ。

・それでも本命は差し馬

キズナオルフェーヴルショウナンマイティが差し切ってきた歴史通りにやはり差し馬が強い。今年はキズナに連覇の期待がかかるが今年は15頭の登録があるだけに同じ展開での差し切りは難しく、相手関係の強化も考えると絶対の信頼はおけない。といっても十分に優位な立場ではあるが。

キズナの選択

馬体重を大きく増やした前走の上がり33.3秒は自己最速となる。京都芝の速さを加味しても上積みが見込めそうだ。大阪杯を使ってきたのは昨年のパフォーマンスとの比較が目的だろうからほとんど同じ形で展開して試し斬りに突っ込んでくるのだろう。それならば先行馬の展開勝ちの目も残るのだが、この馬場でキズナほど鋭く持続的に伸びる馬はいるのだろうか。

・候補その一 イスラボニータ

カレンブラックヒルのペースで2000mを行くのであればイスラが良い。内回りならイスラの瞬発力で上手いこと捌ききれるのではないか。出来れば1800mがいいのだけれどカレブラ自身の距離適性がそんな感じだから秋山が上手なペース配分をすることでイスラがハマりやすくなる。昨年はカレンミロティックの速い展開だったからキズナの持続差しが映えたものだが、今年は接戦模様だろう。それならスロー前受けのイスラボニータがベター。

・やはりショウナンマイティ最強

マイティは13年にオルフェーヴルと2分の1馬身差の2着。12年は段違いの決め手を見せて快勝。大阪杯の申し子とも言うべきパフォーマンスである。安田記念を直線一気だけで勝ち馬に迫っただけあって、鋭くも力強いストライドでグイグイ伸びる。ホント推進力半端ない。キズナは中長距離馬であろうからマイティほどの鋭さはなく、今年の登録馬にもこれだけ大阪杯に順応した馬もいない。

・候補その二 スピルバーグ

強いて言えばスピルバーグ。絶え間ないピッチ脚で追い込んでくる新生スローの帝王だから内回りはマイナスにはならない。カレンブラックヒルのペースとの親和性はずば抜けて高いのだろうが内回りで前受けするイスラボニータを捕まえきれるかは分からない。カレブラが淀みない後傾ペースへ誘導するならばキズナに差を詰めさせないままにディープのワンツーで決まると思うが、ゼロスの絡み方次第では前半が流れすぎるかもしれない。ちょいと波のあるイーブンとなるならば3F的な展開となるから、後は騎手心理としてどこまでまくりへ動こうとするかの難しい話に。

北村宏司への不安

関東騎手は先行押し切りへ動いた時に限れば戦績は悪くない。それでも大阪杯勝利は1999年の吉田豊まで遡ることになるが・・・。問題は差しへ回った時で、エイシンフラッシュカワカミプリンセスハーツクライが横ノリやウチパクで2着3着へ突っ込んできた程度。これらの馬にスピルバーグが劣るとは思わないにしても騎手の方は劣るだろう。横ノリもウチパクも関西のG1を勝つくらいはしている。ヒロシは関東開催で渋い勝ち方をするわけで、内田横山蛯名戸崎ほどには関西開催で信用は出来ない。乗り替わり所望す。

牝馬の取捨

ショウナンパンドララキシスと骨っぽいところが集まっているが阪神内回りの持続戦でどこまで戦えるだろうか。G1勝ち馬ではあるけれど阪神の少し重い馬場で信頼は出来まい。阪神大賞典ではデニムアンドルビーが頑張ったが、あれとはディープ産駒としてのコンセプトが真逆。比較対象として正しくはない。・・・そう考えると阪神大賞典でのゴールドシップVSキズナというのは見てみたかった。この二頭が京都で争うなんてのは勿体無い話ではないか。それと同様にパンドラとラキシスも京都で競って欲しいもんである。

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