今年の桜花賞は難解。
桜花賞なんて毎年のように難解なもんだけどね。昨年のハープVSリヴェールも一筋縄ではいかなかった。
現在netkeibaの予想オッズではルージュバックが一番人気となっている。次いでココロノアイ、クイーンズリング、レッツゴードンキ、キャットコイン、アンドリエッテ、ミッキークイーン、コンテッサトゥーレ、クルミナル、テンダリーヴォイス・・・。
桜花賞において絶対正義とも言えるディープインパクト産駒が6、7、8、9、10番人気を占めていて、上位5頭は順にマンハッタンカフェ、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、キングカメハメハ、ステイゴールド、という状態である。
実際の投票が始まるまでは分からないが、ディープインパクト産駒が3番人気までに入ることはないだろう。脅威のマンハッタンカフェ2頭、阪神JF＆チューリップ賞の実績馬2頭の固さは誰が見ても明らかだ。レッツゴードンキを上回ることは出来るかもしれない。だがクイーンズリングやココロノアイは、と。
あんまりデータデータしたくはないが大切なので集計してみる。3番人気以内のディープとそれ以外のディープの馬券になる可能性は・・・？
まず14年。馬券となったのはハープスター1頭で、これが勝ち馬。そして唯一のディープインパクト産駒にして単勝1.2倍の絶対的な人気馬だった。
13年。ディープ産駒は2頭出走。そしてその2頭に乗ったデムーロブラザースのワンツーで決着。1着のアユサンは18.0倍の7番人気、2着のレッドオーヴァルが4.5倍の2番人気だった。馬体重は1着＞2着
12年。ディープ産駒は4頭出走。1着2着6着9着の内容。1着のジェンティルドンナは4.9倍の2番人気、2着のヴィルシーナが10.2倍の4番人気、6着のジョワドヴィーヴルが2.3倍の1番人気、9着のパララサルーが18.5倍の7番人気。馬体重は1着＞2着＝9着＞6着の順
11年。3頭出走で1着4着6着。1着のマルセリーナが3.8倍の2番人気、4着のメデタシが34.4倍の11番人気、6着のハブルバブルが22.2倍の6番人気。馬体重は1着＞6着＞4着の順
モチジュン先生のデータ通りに体重の重いディープ産駒が勝ちをかっさらっていく、という図式だ。硬さと柔らかさ、このバランスをディープインパクトというのは取りやすい。だから早期に実の詰まった馬体にしてもきちんと走るのだね。
とりあえずデータはこう言っている。「とりあえずディープの単勝買っておけよ」と。
14年で120円戻し、13年は1700円戻し、12年が190円戻し、11年が180円戻し。ここ4年間はこれでプラスとなるわけだ。
だから人によってはこの人気薄はチャンスに思えるだろう。6番～10番人気のディープの単勝を買っておけば500円くらいの戻しは間違いないのだろうが、疑り深い俺としてはもうちょっと違うデータをここで見つけたい。450kg以上のディープ、というのがモチジュン先生のお言葉。このデータをもう少し拡大して考えようと思う。
ディープと言えば切れ。特に外回り向きのものをよく伝える。それはつまり柔らかさであり、非力さである。それに頑強な血を入れすぎることで、本格化を待たずに硬軟のバランスが整うのだね。本格化した桜花賞馬たちはジェンティルドンナを除いて勝ちきれていない。ハープスターはまだこれからだけども・・・また別の理由で勝ち切れなさそうだね。宝塚記念の良馬場なら外一気で交わせると思うのだが。スイープトウショウしてほしい。
こう・・・過去の勝ち馬を見ていても名繁殖って少ないよね。強いて言えばアグネスフローラとベガ、あとはキョウエイマーチくらいかな？つまり力っぽいイメージの馬が多くて、繁殖としてはちょいと不的確と言えるくらいの馬が買っているのだ。だから絶対正義の配合が勝つわけではなく、むしろ「バランスが悪くてあまり好きではないかなぁ」くらいの馬がノソノソとやってくる。力強いストライドでノソノソと顔をのぞかせてくる。
その点で言えばステイゴールドというのはディープインパクトよりも非力さを伝えるタイプで、キャットコインの母のように米血統パワーの揺り起こしが強い繁殖を相手にしてもスマートな差し馬を出してみせる。
キャットコインはノーザンテースト≒Storm Bird4*3で、それにマイニングだからHyperion基調ではなく米血統やラトロで硬さを補完したステイゴールド産駒。一応Alibhai持ちなのでLady Angelaを申し訳程度に弄ってはいるのだが、やはりステイゴールド産駒として一流の評価を与えるには足りないところが多い。
けれど逆にそれがよいのかも、と思う。これだけの米血を重ねているくらいだから突進力がある。その突進力こそ桜花賞の一伸びであろう。早熟性に特化したステイゴールド産駒としてはかなりのものだし、ここで買うのもやぶさかではない。
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