砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

器のチョイ差し 桜花賞展望

今回の桜花賞馬単単勝で勝負する予定。3着まで行くと穴っぽいディープが突っ込んできそうなのが嫌なのだ。


ディープ最強伝説が根強い桜花賞だが今年は流石に厳しい。それはマンハッタンカフェ組が強いとか阪神マイル実績組が強いとかじゃなく、単純に出走してくるディープ牝馬がちょいと小粒であることが原因。強い馬はいるのだけど桜花賞で突き抜けるタイプのディープはちょいと見当たらないかなぁ、と。

単純な目安としてはモチジュン先生のお言葉通りに馬体重。重くなけりゃ駄目だから狙うならクルミナルになるのだけど、チューリップ賞の崩れ方から見えるノーザンダンサー血脈の弱さが問題となる。ノーザンダンサーを多く引くことが正義ではないにしても桜花賞は早熟性も一つの要素。優れた北米パワーを手軽に補完できるノーザンダンサーを2本しかひかないことは桜花賞においては傷となる。

クルミナルは分かりやすいパワー血統がないのだよね。ニアリーというほどニアリーしてくれないし。つまりアルゼンチン血統の母らしいアウトブリードであるわけで、Lyphardのクロスが父母間であるにしても完成は桜花賞らしい早さで行われないという見込み。ディープの非力をどうにかしてなお、完成を早めるだけのパワーがこの母にはないと思うのだ。

 

もちろん、マルセリーナの年の様な馬場と展開になればちょいと違ってくるけども・・・。この年の展開って中山外回りみたいなもんなのよね。ジワッと溜めてそこからジワジワっと速くなる。一瞬だけビュンっと行く展開じゃなくて本当にロスなく展開してなんぼという逃げ方だった。内回りならばクリールカイザーよろしくジャイアントキリングしちゃうんだけども外回りだともうちょい余地があったわけだね。ホエールキャプチャの大外一気はこの逃げには悪手にあたる。アンカツさんのロスのないチョイ外差しが最善手であった。

そういう小脚とか自在性が上手に作用する馬場と展開、これがクルミナルには望まれる。外枠からの横綱相撲では分が悪すぎる。真ん中の枠から上手に上手に。着を拾って欲しい。

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