砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

桜花賞予想

長い展望生活に終止符を。


現在の人気順にちょいちょい考える。

ルージュバック

自在的な脚を持つマンカフェの中距離馬。今走は初のマイル戦となる。土曜現在は金曜の雨が響いて重馬場だがここから回復していって日曜のメインには外差しの届きやすい良馬場となっているだろう。時計はおそらく34秒前半決着だから・・・中距離馬の差しがギリギリ届く時計か。土曜で内馬場は荒れるから青帽子からの中団展開は少し難しいだろうし、外へ出しやすい後方競馬の方が無難のはず。戸崎は外差し馬場となった中山で無双の活躍をしていた。外差し馬場ならば阪神でも(5勝を含む7連続連対とかしでかす男)。だけどスローへ持って行かれた時には抵抗する手段がないもんだから絶対の信頼はおけない。ハープスターの差し追い込みというのは牝馬としての武器で、つまりはスローにも対応できる加速と最高速に秀でたものだった。しかしブエナビスタのは混合戦としての差し追い込みで、牝馬としての切れ味はそんなに持っていたとは思えない。もしスローとなるならば牝馬切れに屈するのではないかな。ちょいと高性能なヌーヴォレコルトとも言えるのだ。

アンドリエッテ

2番人気にアンドリエッテとは驚き(現在3番人気)(そして4番人気へ)クイーンカップでは8番手のキャットコインがきっちり伸びての1着で、10番手から伸びたアンドリエッテは4着。16番手から一気の差し脚のミッキークイーンが2着の、13番手からのロカが3着。2着3着の馬には完璧に切れ負け。そして切れで上回ったこれらの馬を抑えきったのがキャットコイン。ディープ×Silver Deputy×Unbridledという血統を見ても切れよりも粘りに特化したところがあるし、前受けすればもう少しいい結果が出たかもしれないが、ディープのG1級先行馬ってのは母系の奥底にSecretariatSir Gaylordでも横たわっていればよいのだ。しっちゃかめっちゃかにナスルーラを備えたアンドリエッテが重賞を前受けして勝ち切る姿は想像しづらい。チューリップ賞の2着がベストパフォーマンスではないかな。あれこそこそ母父Silver Deputyの面目躍如という差しであったが、ココロノアイに1馬身以上届かなかった。父親をブラックタイドに変えて牡馬を出し、それでダートでも走ればよいと思う。

ココロノアイ

今のところアンドリエッテと9倍前後でデッドヒート(無意味な争い)を繰り広げている2番~3番人気の馬。ステゴ×デインヒルの黄金配合で三代母はかのマックスビューティで、桜花賞を走るにしてもなお力っぽいところがある外回り向きの力馬だ。この配合にRobertoなんか入るんだから内回りでまくっても面白そうなもんだけどPrincely Gift5*6のクロスのせいか、ゴールドシップ的に図太い外回り向きに出た様子。だから新潟で綺麗に勝ちきれている様に平坦コースでも切れると思うが・・・本格化とともにやはり鈍足になっていくだろう、と。イメージは「ステゴ的に気性の荒いヴィルシーナ+ゴルシ切れ」。先行力があるだけにゴルシほど競馬は下手じゃないにしても将来的にはヴィルシ的に前受けするしかない。道悪が上手いだけにこの外枠は大して旨味がない。

クイーンズリング

マンカフェの差し馬は基本的に「切れる」のではなく「突っ込む」。そしてマンカフェの一流産駒は相似配合で母を立てることが多い。つまりRiverman3*4の母を立てながら突っ込んでくるわけであるので、やはり桜花賞を鋭く差し込めるタイプには見えない。Rivermanってじっくりと切れるわけで、Sir GaylordSecretariatほどズバッと切れる血統でもないのだろうねぇ。これがまた難しいところで、単純なAlleged弄りの産駒ならば前受けでいいのだけどRivermanはナスキロラトロの切れ血統だから本質としては差し馬なのよ。だからマイルは忙しいし、直線一気にかけるには少し切れが足りない。ラップの傾向なら11年が良い。あのくらいでジワーッと後傾に傾いた形を差し込むのがベスト。デニムアンドルビー桜花賞を差しきれるイメージがわかないのと同じかね。

レッツゴードンキ

前走の逃げは道悪の中でペースを握るアドバンテージを見込んだのだろうが結果が出なかった。おそらく岩田から見ても外回りを綺麗に差せる脚がないからこその前受けで、今回はある程度は前で溜めようとするのではないかな。いの一番に消せる馬でもあって、ちょいと外回りでは最後の一伸びで屈するのではないか、という読み。

キャットコイン

ヨシトミ先生が育てたステイゴールド産駒というとナカヤマナイトがいるがそこら辺とイメージはかぶるかもしれない。ステイゴールドに上積みを施すわけではなく、上手に丸め込もうとする配合でもあるのだな。ステゴの3歳にしては上手にまとまりすぎている気もして・・・ここは人気を裏切るのではないか、と思う。試金石の一戦であるから積極的にこの3戦3勝を評価するわけにはいかない。

コンテッサトゥーレ

京都1400mで2勝しているから兄に比べると距離は短そうだが競馬の仕方は1400mベストの馬ではなさそう。だがこの母親から切れ馬が出るかというとそうではないし、これはやはり前受けがベストだが・・・Lyphardのクロスでどこまで早熟へ振れてくれるかが鍵かね。ともあれ1400mの中でもスピード負けしていないところが恐るべきところとで、底を見せてはいないという点ではかなりのもの。「450kg以上のディープ」という条件を満たしてくるならば怖いところはあるが、エアトゥーレの娘かつディープ×トニービンの配合馬が桜花賞で華々しく弾けるところは想像できない。だがサトノノブレス的に前受けしてくるならば面白い。非常に面白い。

クルミナル

どうも平年よりも良好な馬場で行われそうだからクルミナルには良いことである。マルセリーナ式にチョイ差しでどこまで迫れるかが鍵で、出走馬の中でも一番多くの引き出しを持てる立場だからここは池添次第かと。池添を信じるものは救われるのか・・・という簡単な取捨になる。


さてこれらを踏まえてどう買うか。

京都のスローならば実力馬でも屈することもあるが、阪神ならばそんなに深く考えずとも実力馬がきちんと勝ってくれる。適性の高いゴールドシップ阪神大賞典で危なげなく勝てるのと同じことである(といってもデニムアンドルビーが全く同じ脚色で2馬身後方を走っているとは読めなかったが)。

桜花賞ってのはそれだけ3歳牝馬には過酷な条件だ。だから地力の高さだけで全部なぎ倒す・・・という考え方がシンプルで良い。ルージュとリング、ヒモの筆頭にクルミナル、次点にコンテッサトゥーレの前残りとココロノアイの持続脚くらいか。外差し馬場になっているようならばコンテッサトゥーレはいらん。そしてそこまで乾いたならばココロノアイの逆転は考えられない。

残ったのはブエナビスタレッドディザイアマルセリーナ

池添にアンカツさんほどの騎乗を求めるのは・・・難しい気もしてくる。桜花賞アンカツは化け物だもの。わずか数年で3勝するのはおかしいよ。

それならミルコと戸崎の取捨になるが・・・これまた内回りで舞ってなんぼの騎手だわ・・・。馬の距離適性の分だけクイーンズリングに手を上げたくなるが・・・うーん。

ドスローならクルミナルの逆転も視野にはいるし、そのドスローは十分ありえる。したらやっぱり三連複かなぁ。

しかしドスローなら馬群を密集する。そういった中でスルリと抜け出す技能を戸崎は持つ。彼がどん詰まりしてるのを見たことがない。格上の差し脚でやれるかねぇ。

クイーンズリング

ルージュバック

クルミナル

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