砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ドゥラメンテのドリフト

何度も動画を観直してもミルコの騎乗は迷惑極まわまりないもので、外国人ジョッキーって大舞台では審議になっても勝てりゃいいのだという姿勢が見え隠れする。ジェンティルドンナドバイシーマクラシックにしてもムーアの横っ飛びは後ろの馬に影響を与えているし、ああいうのを考えりゃ国内のジョッキーなんて可愛いものだ。 不注意でよれたのではなく、外に出す気で外へ出してそれが飛んでいったのだから救いがない。 もしもリアルスティールのように内回り向きの加速が出来るのが後方に控えていたら間違いなく影響を与えていたし、アレだけ大外を回っていたサトノクラウンにすら影響を与えたのだから本当に救いようがない。本当に問題だらけの騎乗よ。 といってもミルコは後ろを何度も確認して後ろから伸びてくる馬がいないのを確認していたから、リアルスティールがいたならば最後方に下がるくらいの考えでいたのだろう。中山で大飛馬にストライドを伸ばさせながら内へ切り込んでいくという理解不能な事案だ。外に出せなきゃ停止する勢いで手綱を引かなきゃならん。3角で何の勝算があって内へ切り込んで行ったのかは分からんが、相手関係(外回り馬が多いこと)とかペース判断(12秒でジワジワと進んで3F瞬発)とかから先行馬と差し勢の間にスペースが空くことを想定していたのだろうか。 黒丸が下がってくる馬。青丸がその黒丸の外へ向かおうとする馬(黒帽子2番のドゥラメンテを除く) 6F棒時点では馬群は密集している。そこから前がペースアップしていって差し勢のほとんどが外へ流れた。ところがワンダーアツレッタがズルズルと下がってきて、影響を受けたコメートもまた下がってきた。ついでに終い5Fからじっくりと進出していったベルラップも息切れして置いて行かれていた。これらを見てスピード差で無理矢理外へ出しても構わないと考えたわけだね。余力を持った差し馬は外へ回っているから。  ミルコとしてはこの下がってきた黒丸の前へスルリと出る形・・・ちょうど赤丸の位置へ出てチョイ外差しを図ったのだろう。ところが止まらなかった、と。 下がってきた馬はともかくとして後方からまくりかかった馬への斜行は十分に審議対象だろう。ダノンプラチナタガノエスプレッソは手綱引いてるしサトノクラウンベルーフは更に外へまわる羽目になった。G1くらいに注目度の高いレースでこれをやっちまったなら騎乗停止くらいした方がいいんじゃないかねぇ。 いや、本当に福永がいい騎乗をしたのよ。マイルCSみたいにハイペースでの前崩れで得をしたわけでもない、勝ちにいって勝ち切れるはずだった騎乗だ。先行から押し切りに行くという正当な競馬、牝馬の男が牡馬を前受けしてG1を勝ち切れるはずだったのに・・・。 宝塚記念ヴィルシーナで福永のペース判断ってのはなかなか馬鹿に出来ないのを知って、ヴァンセンヌの騎乗で牡馬を上手に動かせる騎乗が出来ることを知った。それでもスプリングSではリアルスティールを後ろに下げちまったから結局はエピファネイアの経験もさほど活かせていないのかなぁ、と思ったら本番で綺麗に前で折り合ってくれた。スロー展望の皐月賞を前受けした。これは競馬ファンには強烈な出来事なのだ。 ようやっと福永は武豊の領域に踏み入れる可能性を提示したわけで、遅咲きの名騎手と皆が福永を褒め称える将来があるのかもしれん・・・。だが前受けに関しては藤岡兄貴がいるからな。牡馬の押し切り勝ちがもっと増えりゃ違ってくるんだが。 [追記] あ、普通にミルコは騎乗停止だ。それも9日間というと春天までか。VMは出られるのだから問題はないか。普通に見落としてた。 [fin]