砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

NHKマイルCの話

600-400m間の11.1秒が最速ラップで、ウチパクレンイングランドが一気に加速していったところをアルビアーノが軽い手応えでサクッと交わした区間だ。そしてそのまま11.3秒で400-200m区間を通過。これはスロー瞬発においても速い流れと言えて、アルビアーノは確かにG1級の逸材であるだろう。ところがこれの上を行ったのがクラリティスカイ

ピッチ気味に加速していく牝馬クロフネの重厚なストライドを以って牡馬が交わした、という図式でもあるのだろう。3歳馬って基本的にまだ緩いから重厚なストライドを伝えるフレンチデピュティの走りが丁度良いのだと思う。本格化したら重厚すぎるのかもしれない。クラリティスカイは配合的にマイラーではないだろうし、将来的には雨上がりの宝塚記念とかでいい走りをしてくれそう。

今週のVMにもこの馬場はおそらく引き継がれるから、この重厚さが大切になってきそう。ヴィルシーナってのは牝馬にしては重厚なタイプだったよなぁ。ブエナビスタウオッカも男まさりな重厚さを持っていたと思う。

その重厚さを以って前受けを敢行する、というのがVMの流儀。ヒカルアマランサスの様な牝馬斬れでは一つ届かない、という話でもあるのではないか。府中の直線は牝馬には過酷である、という時代ではないにしても男まさりであることはプラスなんだろう。

男まさりな女馬は決して多くない。ヌーヴォレコルトとかストレイトガール、あとはリトルゲルダかな?距離適性の壁が立ちはだかるメンツだが、果たしてどうだろうか。

[fin]